海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

豆腐

2013-11-29 12:31:10 | 短歌


いささかの義務感のあり毎週を豆腐屋の音に豆腐買ふ時

家の前まで車で毎週巡回してくる豆腐屋の豆腐がおいしかったので、いつも買っていた。
たまには別に買いたい物がない日もあるのだが、なんか買わないと悪いみたいな気分になり家にいる時は必ず買っていた。
少しだけの義務感…嫌いうのではない・・食べればおいしいのだから。
しかし先週からその豆腐屋の車が来なくなった。
この近辺で買うのは私だけでもう寄らないことにしたのかもしれない。
それとも巡回自体をやめてしまったのか。
店はちゃんとあるのである。
来なくなって解放感があるのも事実。

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アンティークミシン

2013-11-25 12:49:18 | 短歌


貴婦人の腰のくびれに似たボディ光らせ回るアンティークミシン
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時計の修理

2013-11-21 21:42:52 | 日記
ある輸入ブランドの時計はバブルの世の中のころ限定10名様と安く広告が載っていて買ったもの…私が持っている中では一番高い。
その時計はあまりつけないのでふと見ると針が止まっていた。
電池が切れたのだろうと百貨店の修理コーナーに持って行ったら「このブランドだけは他の階に入っている直営店でお願いします」と言われた。
普段踏み入れることのない階恐る恐る進入し、店に行くと修理工場に出してもし部品の大きな修理が必要な場合の費用を聞いてのけぞった。
買った時の値段の3分の1で、フャション時計ならいったい何個買えるのだろう?
しかし修理をしなければもうこの時計は使えない。
それは別の意味でもったいないのだ。
ハムレットのように悩んでしまった。
家人の「まあ今回はやってみたら」と言葉に押されて修理することにした。
とても古い時計なのでやっぱり一番費用の掛かる修理が必要だった。
その時計を今日取りに行ってきた。
腕のベルトの部分の金属も皆分解しきれいに磨き、皮の部分は新しくして・・ピッカピッカ
せっかくだから今までみたいに大事にしまっておかないでなるべくつけましょう。
今度故障したら・・もう修理代は出すのはやめよう・・その時私は相当年を取っているはずだから。
もっと有意義なことにお金を使いたい。
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挽歌

2013-11-18 21:34:51 | 短歌


忍び寄る別れの予感悲の色に桜の秋葉今日も散るなり

寂しさの極まるところおそ秋の岬の海の沖の藍色

響きあふ胸の音叉をひそやかに止めし日のあり夜のしじまに

巡り来るふたたびの秋海鳴りにしのびし君の命日を知らず

いつの日か訪れて見むたまきはる命を燃やし海に沈む陽   
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今日のNHK短歌

2013-11-17 20:37:07 | 歌評

放送は朝6時で、私はもう起きているが洗濯をしたり夕食をある程度作ってゐたり一番忙しい時間帯でその時は見れない。
録画して後日見ている。
今日は当日に見ることができた。
今週の選者は永田和宏。
永田和宏が選者になってからもう半年くらいは過ぎたかしら。
段々と永田和宏が好きになる。
歌人として好きというよりにじみ出てくる人柄に魅かれてくる。
河野裕子が生きていたころより顔つきが穏やかになったような気がする。
河野裕子が闘病中、それは本当に苦しかったと思う。
河野裕子が亡くなってから家族愛がテーマのエッセイや歌の再編成の本が次々と出版され、その一つにも触れられているが河野裕子がガンになって精神的にかなりおかしくなっていた時期があり、(立ち読みしただけだけど)その時の記述は衝撃的だった。
こんなことまで書くの?という感想を持った。
何故永田和宏(あるいは家族は)はこんなにどんどん本を出すのか・・・お金のためであるはずもなく・・河野裕子の最後まで歌人として生き切ったことを本という形にしていくつも残したいからかな・・・それとも出版社からの依頼を断れないのか…と思った。

そして今日の放送のゲストは知花くららだった。
永田和宏のファンだそうで、最近とても感動したものとして紹介されたのが文芸春秋スペシャル季刊秋号「もう一度だけラブレター」
結婚前の永田和宏と河野裕子の往復書簡が公開されているらしい。
河野裕子が亡くなってから実家から出てきたそうだ。
そのひとつ手紙の一節だけが紹介された。
往復書簡を読めば、心を打つような青春の熱い恋の文章だろうとは思うが・・・交換したラブレターはフライベイトなもの。
本来公開すべきものではない。
作家が亡くなってしばらくの時が過ぎ、作家の軌跡・実像を探る手段として公開されることはあるが、秘め事であるべきものを無理やり白日の下に晒す違和感はある。
まして永田和宏はまだ生きているし、こういうのを雑誌に載せるのはそれに興味を持った人が買うであろうという商業ベースの思惑がちらついて私は好きじゃない。
河野裕子一家は4人全員が歌人であり家族のことを詠うことが多いので、短歌界一露出度の高い家族だった。
それによって読者はなんだか家族のドキュメントを映像で見ているような気分になり、またそれが歌を鑑賞すると共感を呼ぶことにもなるのだが、、
その時の流れのまま往復書簡まで公開することになったのかな。。。。
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紅葉

2013-11-15 20:18:14 | 短歌
  そろそろ紅葉の季節。
いつも一緒に行く友人は今年は都合が悪い
桜なら一人でも見に行くが紅葉はそれほどの思いはない。
近くの公園の紅葉でも見ることにしよう。
今日の午後行こうと思っていたが・・午後から雨になるかもしれない。
 
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アンドロイド

2013-11-13 13:04:04 | 短歌


工場へ点検にゆく十年に一度は機械の体を横たえ

チタン製の心臓は特に念入りに点検しておく劣化が早い

バッテリーを胸に戻され動き出す点検がすべて終わった後に

赤色の機械油が全身の網のチューブをぐるぐる回る

脳だけは生身だからと唇を震わせ叫ぶ機械の声で


『機械』のお題で浮かんだ歌。
私は題詠は大の苦手で題詠の歌会には参加できない。
1週間くらいの締切りでは浮かんでこないからだ。
これを投稿したところは2週間の余裕があるので過去の歌からひっぱりだす時もありながら長く続いている。
歌を作り始めたころ機械の体になったアンドロイドの悲しみは私のテーマの一つだった。
SF小説も好きなのである。
即詠程度の歌だが載せておく。
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水原紫苑

2013-11-10 20:52:44 | 歌評

今連作の勉強にと思って過去の角川「短歌」を読み直している・
何かの特集で永田和宏が「好きな歌人というからにはとっさに最低3首は浮かななければ」と書いていた。
私は水原紫苑が好きなんだけど、とっさに3首浮かばなかった。
これってほんとうに好きではないということ?
水原紫苑の歌を読んでいると難解で本当の意味はよく解らないのだが幻想の世界に遊んでいるのが心地よくて好きなのだ。
水原紫苑の歌を読んでいても歌を作る勉強には役に立たないので最近は読んでなかった。
家にある『客人』と『びあんか』を3首を選ぶために超スピードで読んだ。
『客人』はたしか私が初めて買った歌集だ。
水原紫苑のことを何も知らなかったが、ぱらぱらとめくって気に入ったのだった。
『びあんか』は評論で取り上げられることもあり、読みたかったがすでに手に入らなくなっていて(そのころはネットで古本を探す手立てもなかった)図書館で見つけて借りてコピーしたのだった。

『客人』
 こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし

 冬に咲くさくらがひととなるまでの阿鼻叫喚をきみは聴きしや

 嬰児期のあなたが月に映るやうな夜を重ねてわれはパピルス

『びあんか』
 殺してもしづかに堪ゆる石たちの中へ中へと赤蜻蛉 ゆけ

 宥されてわれは生みたし 硝子・貝・時計のやうに響きあふ子ら

 われらかつて魚なりし頃かたらひし藻の影に似たるゆふぐれ来る

特に

殺してもしづかに堪ゆる石たちの中へ中へと赤蜻蛉 ゆけ

の歌が好き。
石に刃物を突き当てるような激しさと、石の中を赤蜻蛉が通過してしまう強い幻想性がたまらない

ところでとっさに浮かんだ歌人の歌は
与謝野晶子や石川啄木や現代の歌人では河野裕子
そして3人の歌人に共通しているのは愛唱性の高い歌が多いことだ。
与謝野晶子や石川啄木は教科書にも出てくるし子供のころ親しんだ歌だからという理由もある、
河野裕子は初期の歌はみずみずしい相聞の歌で誰でもひきつけられるしなおかつ斬新な歌があったから、またその後の歌は日常生活を詠いながら非凡でありまた共感を呼ぶ歌が多いから。




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絵が完成♪

2013-11-08 05:35:30 | 日記


夏の間は描く気がしなくて描き始めてからずいぶん経った絵が昨日完成した♪
やっぱり家に一人でいる時でないと集中できないので描くのは家人が長く留守の日が多い。

写真で見た構図でフィリッピンのどこかの建物らしいが植民地時代の建物なのだろうヨーロッパ風の建物の正面。
古い白っぽい石の壁や柱があり真中に木の扉がある。
柱や扉には唐草模様のような浮彫がある。
ほぼ完成していてあとは浮彫を描くだけになっていた。
細かい浮彫をその通り再現するのは無理で、いかに省略してしかし浮彫らしく見えるかというのがポイントだった。
特に木の浮彫は絵の正面にあるので重要。
それがまあうまくいった♪
数日おいてまた眺めれば細かい修正はあるだろうが、完成!
達成感~♪
今回の絵は会心作♪
教室をやむを得ず辞めた後も一人でも描く意欲を失わず、数は少なくとも書くことをやめない自分を褒めてあげよう♪。
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『オール中島みゆきナイト』

2013-11-05 20:26:54 | 日記
3日の夜、NHKで中島みゆき特集番組をしていた。
スナックみゆきに中島みゆきファンの有名人=客が集まり中島みゆき談義をして、秘蔵映像が流れるという趣向である。
まだ短歌に出合っていず憎しみや怒りを昇華する手立てをあまり持たず傷を治す方法も見つからなかった頃中島みゆきは私の救いだった。
傷ついた獣が薬があるわけではなくただじっと洞の中にじっとうずくまり傷が治るのを待つように中島みゆきの初期のころの暗い恋の恨み節の歌を聞いていた。
とっても暗い歌を聞くと暗い精神状態もそれよりましなように思えて来て立ち直るという逆療法のような効果があった。
時は流れそういう歌の聞き方をしなくてよくなって、中島みゆきの歌も違う雰囲気の歌になってもやっぱりみゆきの歌は心に響いた。
好きな歌はいっぱいあって一つだけあげられない。
一つ一つの歌にそれぞれ呼び起こされるものがあり、それぞれコメントをしたくなり止まらなくなりそうだ。
無理に一つに絞れば『時代』かな。
番組で街頭で一般の人にアンケートをしたら1位は『地上の星』だった
NHKであれだけ流されたから当然か。
私もとても好きな歌だ・・2位かな。
 『時代』も『地上の星』も励まされる歌だと思う、特に『地上の星』は働いている人にとって励まされ切なくなる歌だと思う。
もっと直接励まされるのは『ファイト』私の中では順位はそれほど高くない。
3位は・・『世情』
4位は・・『永遠の嘘をついてくれ』純粋に歌そのものが4位というより吉田拓郎のつま恋コンサートでのサプライズ登場での映像。
YOUTUBEで時々見てしまう。
個別の歌の話はこれくらいにして。

中島みゆきの歌は初期の頃は特に暗いけど、現実の彼女はどんな人だろう?
私は聞いたことがないが、ラジオ番組でのトークは歌のイメージとはまったく違うらしい。
しばらくしていた年末の年賀葉書のCMで、私はそのギャップを味わった。

秘蔵映像はそれぞれ見ごたえがあった。
紅白歌合戦で流れた黒部トンネル内からの生中継の映像も「地上の星」を詠うシーン。
今じっくり聞くとトンネル内は音響条件が悪くて、歌いにくかったのだろうな。

番組の終わりにスナックに郵便配達人が現れた。
これが中島みゆき。
マスター役だけが事前にそのことを知っている。
他の客は「中島みゆきみたい」と思いつつあまりにびっくりしてかたまってしまった。
そのシーンより前にエピソードとして、コンサートの時中島みゆきが必ず楽屋から注文するのが力うどんと紹介されていた。
中島みゆきの郵便配達人は郵便物を渡して「力うどんは天かす抜き」とだけつぶやいて風のように去ってしまった。

中島みゆきファンには面白い番組だった。
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