愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

ポスター

2015年12月18日 | 運営
ゼミ生には全員1月末にポスター発表をしてもらうことになっています。先日、そのポスター作製のための講習会が開かれました。商学部および経済学部の発表予定者30名以上が集まりました。講師は本学部の笠置先生です。ビジュアルプレゼンテーション等を専門的に研究されているので、こちらからお願いして、講義していただきました。ポスター作製ソフトの使い方や、見やすいポスターの原則などを教えていただきました。また、そもそもポスター発表とは何かということも話題になりました。

ゼミ生たちはポスターの作り方とポスター発表の意義については、漠然とですが理解したようです。しかし、ポスター作製方法もさることながら、ゼミ生たちを悩ませているのは、わずか1枚のポスターに研究発表内容を縮約することの難しさです。

4年生には卒論の内容を発表してもらいますが、彼らは3~5万字程度の分量を持つ内容をどのように縮約すればいいのか悩んでいます。アンケート調査やフィールドワークの結果を主な内容としている卒論は、その部分だけを抜き出して示せば、主張したいことは大体伝わるのではないか、4年生たちはそのように考えています。しかし、彼らが困り果てているのは、ケーススタディーを内容とする卒論です。例えばLCC(格安航空会社)の戦略を比較し、好業績を上げているピーチの成功要因を導き出そうとした卒論の場合、各社の成立から始まる戦略の立案と展開の経緯が事細かに書かれています。大胆に縮約してしまうと、戦略成立や転換の経緯がよく分からなくなってしまうおそれがあります。さらに、そのポスターは報道番組のニュースフリップのようになってしまい、陳腐な印象を参観者に与えてしまうかもしれません。

私が所属しているマーケティングや経営学系の学会ではポスター発表を行うことはまれです。個人的に大学教育改革に関係した研究発表会で数回接したぐらいで、自分自身が手掛けたことはありません。したがって私はポスター発表の方法を理解していません。うまくゼミ生を指導することができないもどかしさを感じています。なお、ポスター発表は理系分野では一般的で、何百というポスターが並ぶ発表会場の光景は珍しくないそうです。理系分野を専門とする先生にゼミ生を指導していただきながら、私自身がその考え方を学ばせていただく年末年始になりそうです。



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