⑧から続く。
雪の吹き荒れる極寒の2003年冬、
初・御岳DRを放水口から漕ぎはじめたいばさくの運命やいかに
放水口から20m経過。
「えー!!こんな激流(笑)初めて・・・こんな危ないとこ漕ぐの
」
すっかりビビりモード
。
それどころか
「こんな急流・・・・これは『漕いではいけないところ』なんじゃないですか
もしかしてクリークなの
」な
警告(誰に?)モード
。
そんなオイラの自主規制願望?に構わず、HIDEさんはどんどん下る。
仕方なく強制的に『自主規制解除』でついていく
。
このとき
「えーっ、ベビトラって「クリーク」もやる集団だったんだあ・・・
」
とか思っていたような(アホ)。
さらに最初の瀬「カップスター(←当時は名無し。後にベビメンバーによって『カップスター』と命名される)」
横のエディに到着すると
HIDEさんはエントリーを繰り返し、サーフィン&スピン練習を始めた。
それまで瀬での練習らしい練習などしたことのなかったオイラ。
『これがロデオの練習方法か!』と、ビビりモードから一転して感動モードに
。
(今までなにを考えてたんだろ
)
さあよし
オイラもやってみよう
見よう見まねで、続いてエントリー。
(*)・・・・サーフィンすら出来ない。
当たり前だ。ちゃんとやったことないんだから
。
お約束のように、エントリー→速攻でバウを喰われて沈(上沈も多数)。
→緊張でロール上がらず→沈脱
。
でも当時はガッツがあったので、そそくさとセルフで岸につけ上陸
。
担ぎあがって再エントリー
。
(*)に戻る、の繰り返しを延々続ける(笑)。
今だったら、この時点で速攻で逃げ帰ってるな・・・
そんなブザマな様をを続けてると、HIDEさんもよほど気の毒に思ったのか
(でもレスキューはまったくしてくれなかったが
)、
軽く切り上げてサクサクDR再開。
ポーテージや下見などまったくナシ。ルートなどの説明もほとんどナシで
どんどんススム。
<こんな危険なDR、今のベビトラでは絶対にやってないからね!
>
そして御岳の核心部へ。
今思うと奇跡的だが、
三つ岩やハッカケはノー沈で無事クリア!
しかし途中、小さいスポットで遊ぶHIDEさんに続いてオイラもエントリー。
すると沈→脱、のパターンを繰り返す。
そうこうしてるうちに、
当時御岳でアツいスポットだった「沢井(「便所下)」へやってきた
FSカヤッカーの姿多数。
(この時、ここでわらぼうしせんしゅにも初めて会ってんだよな(たしか))
ここではもちろんHIDEさんもガツガツ漕ぐ。
オイラも必死にエントリーするが当然・・・沈脱の連続。
もう開き直っちゃってるから泳ぐのはいいのだが…
ああ、寒いっっっ(震)
震えが止まらなくなってきた13時過ぎ、神のお助けか
昼食のために寒山寺は「ままごとや」にて温かいおそばをとることになり休憩へ。
(当時はこれがベビDRの定番コース)
ちなみに、
この時点でトータル「10脱」
おまけに雪の降る極寒の御岳で、この
驚くような軽装備
当然ながら、
奥歯のガタガタ&全身の震えが止まらない・・・
もう
「ギブ」したくて仕方なかったが
、
HIDEさんに聞けば
『まだゴール(軍畑)まで数キロはある』とのこと
。
(ここで上がることも出来ることなど当時は知るはずも無く)、
考えた末に、
「ある」覚悟を決める・・・
その覚悟とは?
体温維持のためにやむを得ず
「沢の井」を熱燗で2合ほどあおることにしたのだ
。
*こんな最低な行為、みなさんは決してマネしないでください
(誰もマネせんか
こんなアホな自殺行為
)
ぐびぐび・・・
(決して酒が飲みたかったワケじゃないんだが)
冷えたカラダのすみずみまで、熱燗がしみわたる
あ゛あ゛~ぁ、熱燗ってキクなあ!
・・・と心から思った瞬間。
い、いや、そうじゃなくって
『体に体温が戻ってくる感じだ・・・』
なんとかここで生気を取り戻す。
こうして酒の力も借りて
、
雪の勢いの増すばかりの御岳DR後半戦へ挑むいばさくであった。
さあ、ほろ酔いモードで「ミソギ」へ突入か
~次回・最終回予告~
「⑩御岳デビューは雪の中・伝説の沈脱11回!<後編>」
とりあえず次回でこの「履歴書」連載も一区切りとしたいと思います。
(「なぜあと一回しか沈脱しないの?」の謎も次回明らかに)
感動のラスト
をご期待あれ~