風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

革命と同衾した男/チェへの愛を込めて

2007-10-01 23:55:59 | イベント告知/予告/INFO
Che_guevara_1 いまからちょうど40年前の10月8日、ボリビアでひとりの男がCIAと結託したボリビア政府軍の手にとらえられた。そして、男は捕らえられた翌日の10月9日、なんの裁判も受けることなく有無も言わさず処刑された。いや、男は銃殺をためらう兵士を叱咤したそうだ。

 「ここにいるのは英雄ではない。ただのひとりの男だ。撃て! 臆病者め!」

 男の死体は、それから30年後にある目覚めの悪い元兵士が告白するまで、30年間の長きにわたって行方不明になっていた。1997年7月、遺骨はまるで生きて生還した英雄を迎えるかのようなキューバ市民の大歓迎の中、しずかにキューバの地へ帰り、サンタクララの納骨堂に納められた。国は1週間、この建国の英雄の追悼週間となり、男の偉業が称えられ、その英雄的な闘いが語り継がれた。

 男の名はエルネスト・チェ・ゲバラ??中古ヨット「おばぁちゃん(グランマ)号」に乗船したわずか82名の手でキューバ革命をなしとげたカストロ将軍の盟友で、自らも革命成就後キューバ革命政府の大臣の要職にもついていた男だった。そうでありながら、この革命の義を重んじた男は、ディスクワーク、キューバ政府の要職という安定した地位を振りすて、かっての同志だったカストロに「お別れの手紙」を残してこつ然と消え失せ、その身を中南米の解放にささげるため、ボリビア山中のゲリラ戦に身を投じていたのであった。

 ゲバラは革命のロマンに、いやそう言って悪ければ愛を称えたゲリラ戦争に生涯を捧げた。ゲバラの出発点には若き日の「モーターサイクル中南米旅行」がある。アルゼンチン出身の医学生だったゲバラは、その古びたオートバイ、ついにはそれさえも動かなくなって徒歩とヒッチハイクで南アメリカの人々、先住民、ハンセン病の施設などを巡り歩いた。その体験がゲバラの原体験となったことは明らかだ(感動的なロードームービーとして2004年に映画化されている)。ゲバラはそのバックパッカー体験で貧窮する中南米の現実を見聞し、中南米がひとつの「民族」であることのヴィジョンを得た。

 ゲバラはそのイコンとしても20世紀最大の人物であることは確かだが、ゲバラの理想は南米の国々に人民の抑圧として立ち塞がっていた独裁政権を打ち倒し、革命をなしとげることだけにとどまるものではない。60年代後半の革命の嵐の吹きすさぶ「政治の時代」に、ゲバラは革命の英雄、シンボルとして世界中でもてはやされたが、決してその理想が理解されていた訳ではなかった。

 ゲバラは、むしろその肉体が滅んでから世界中の解放の闘いを激励し、革命闘争に火をつけた。

 「二つ、三つ、さらに多くのベトナムをつくれ!」

 抑圧からの解放、自由への希求は決して60年代の若者たちの願いだけではないはずだ。
 いま、ゲバラの死から40年のこのとき、わたしたちはゲバラのメッセージにどう答えるべきなのか?
 決して冷酷無比の男ではなかったひとりのゲリラ兵士、コマンドとしての側面からだけでないゲバラのあたたかい人間性をも含めてポエトリーで検証する(できるか?)ひと夜。
 「チェ」と尊敬をこめて呼ばれた男??革命と同衾した男、チェ・ゲバラへの愛を込めて……。

●オープンマイク・イベント/TOKYO POETRY RENAISSANCE
E.G.P.P.100/Step75

テーマ:「革命と同衾した男/チェへの愛を込めて」
2007年10月5日(金)開場18:30/開始19:30
参加費:1,500円(1Drinkつき)
MC:フーゲツのJUN
(出演)フーゲツのJUN(ポエッツ)、ココナツ、やま(以上うた)ほか……エントリーしてくれたあなた!
会場:ライブ・バー水族館(新宿区百人町1-10-7 11番街ビルB1)
問:03-3362-3777(水族館)http://naks.biz/suizokukan/
主催:電脳・風月堂 http://www1.ocn.ne.jp/~ungura/

 一般オープンマイクへエントリーなさる方には、このテーマ設定は関係ありません。御自分の表現・テーマで挑戦して下さい。
 ※ポエトリー、うた、バンド問わずフリー・エントリーが可能です!
 事前エントリー専用BBS(TOKYO POETRY RENAISSANCE/EGPP 100 BBS)にエントリー表明を書き込んで下さい!→http://8512.teacup.com/5lines/bbs

E.G.P.P.100 MIXI内コミュアドレス→http://mixi.jp/view_community.pl?id=230706

 当ブログの関連記事はこちら→「モーターサイクル・ダイアリーズ/青春のチェ・ゲバラ」2004年12月13日のエントリー記事です。http://blog.goo.ne.jp/angura_1967/d/20041213