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伝説のアイドル

2011-04-22 21:43:22 | Weblog
キャンディーズのスーちゃんが亡くなった。

昨日の報道ステーションの第一報には本当に驚いてしまいました。
55歳はまだ若い…。ごく最近まで元気に活動されていたようだったのに、何でこんなことに。ショックです。

私は子供の頃キャンディーズのファンでした。
田舎の実家にはたくさんのレコードがあり、手元にもCDのベスト盤があります。
ほとんどの曲をカラオケで歌えると思う。
70年代に大活躍し、女性アイドルグループとして確固たる地位を築いていた絶頂期になんとステージ上で突然の解散宣言は芸能史に残る事件でした。「普通の女の子に戻りたい」という言葉は流行語にもなりました。
私の拙い記憶によれば、この解散宣言をしてから実際に解散するまでの数ヶ月の怒濤の活動ぶりが凄かった。それは「解散ビジネス」とも呼べるようなものでした。
新曲のリリースラッシュにテレビジャック。超度派手な解散コンサート。華やかな昭和の歌謡界であの数ヶ月だけはキャンディーズが話題を独占していました。ちょっとした社会現象でしたね。

キャンディーズは全員キュートで可愛らしく、清潔なお色気があり、ハーモニーが美しく、曲が素晴らしかった。70年代のCBSソニーの歌手はみんな楽曲が素晴らしかった記憶があります。山口百恵、南沙織、太田裕美…みなさんアイドルの枠を超え、アーティストと呼ぶにふさわしい充実した作品を作っておりました。
キャンディーズは森田公一さんや穂口雄右さんとよくタッグを組む事が多く、たくさんのヒット曲を世に送り出しました。「哀愁のシンフォニー」や「夏が来た!」「ハート泥棒」などが好きでしたが、吉田拓郎さんとも相性が良くて「アン・ドウ・トロワ」、「やさしい悪魔」なんかも大好き。特にやさしい悪魔のB面でしたでしょうか、「あなたのイエスタディ」という曲が特に好きでした。拓郎節全開のロック風な渋いバラードなのですが、どっこいこんな曲も歌いこなしてしまうんですよね。

キャンディーズで印象に残っているのがライブの凄さとファンの熱さ。
今じゃ考えられませんけど、昔はテレビのゴールデンタイムでアイドルのコンサートとかやってたんですよ。それで何度か見ましたがいやー格好良くて。
自分達のオリジナルだけじゃなく洋楽のカバーをたくさんやってたりして、それがまた洒落たアレンジで。ああいうのを子供のとき聴いたのが洋楽好きになったきっかけかも、と今あらためて思いました。
またファンが熱狂的で。全国キャンディーズ連盟略して「全キャン連」とか言ってましたよね。70年代だよね(笑)
キャンディーズもファンを大事にしていたからこそ、プロダクションに言う前にファンの前で解散宣言し、ファンも3人の気持ちを大事にしてあげようと解散コンサートに向けて全キャン連総出でバックアップしましたよね。以前ドキュメンタリーかなんかで見ました。

今朝のめざましテレビでも言ってましたけど、山口百恵さんとキャンディーズは第一線を退いてから一度も復活していない。スーちゃんが亡くなったことによって、キャンディーズは本当に二度と3人で歌うところを見られない、永遠のグループになってしまいました。
さてキャンディーズ論が長くなりましたが、デビュー当初から数曲まではスーちゃんがセンターでした。その後「年下の男の子」からランちゃんがセンターになりブレイクしたのですが、そのときのスーちゃんの気持ちってどうだったんだろうなあと今でも思います。

解散後ミキちゃんはソロ歌手でプチ復帰。ランちゃん、スーちゃんは女優さんとして芸能界に戻ってきました。
女優さんとしても実力を発揮し評価され、活躍の場を広げましたが、やっぱりスーちゃんはキャンディーズのスーちゃん。女優田中好子さんはまた別の人、って感じもしますねー。
代表作は今村昌平監督作品の「黒い雨」で、その年の主演女優賞を総ナメにしましたが、言わずと知れた井伏鱒二さん原作のこの作品は原爆の二次被害で苦しむ女性が主人公の話で、なんかちょっとうーん…と考えさせられましたね。そういえば「ありがとう」という阪神大震災の映画にも出演されていましたよね。
ご主人が、白血病で亡くなった夏目雅子さん(大好きでした)のお兄様なんですよね。妹さんを若くして白血病で亡くし、今度は奥様が乳がん…。お辛いですね。
こんなこと言うのもなんですが、夏目雅子さんはかつて略奪愛の末に今は作家の伊集院静さんと結婚された。田中好子さんも略奪愛でしたよね確か。奇妙な因縁のように感じますが、そんな下衆なことを思うのも私だけでしょうね。

とにかく昭和を彩ったスーパーアイドルの夭折を悼み、ご冥福をお祈りいたします。どうぞ安らかに。



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1 コメント

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ご冥福 (ぶち)
2011-04-27 00:51:07
いい追悼だなと思いました。
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