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『星とたんぽぽ』 金子みすゞ 詩、中田喜直作曲

2011年06月22日 | クラッシック
来月(7月17日)に八王子のオリンパスホールで行われる「東日本大震災復興支援チャリティ ビルマン聡平 ヴァイオリンコンサート
では、『星とたんぽぽ』 も演奏する予定です。

童謡歌曲集「ほしとたんぽぽ」(1991刊)のタイトル曲、「星とたんぽぽ」はこんな詩です。
なお、原詩は、漢字の「星」ですが、作曲家の氏はタイトルを「ほし」としております。


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青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星は目に見えぬ
見えぬものでもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
 
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきにだあまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は目に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

 
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深い深い内容の詩ですね。
現実に目の前に見えているものだけではなく、目の前にみえてなくとも見えるものがあるという科学的に実証されている詩でもあります。

その昔、皆既日食のときに、星や月が見えるのが自然の神秘と思ってましたが、科学が発達した現代では、もはや当たり前のこと。

でも、金子みすゞさんが生きた時代では、この詩の深さを素直に理解できなかったのではと、思います。

なんといっても最初の「空」に「底」があるという発想は、凡人には到底およびません。感性のなせるわざですね。

祈りも全くみえませんが、やはりみえるのでしょう。

世界の皆さんからの沢山の思いは、その形がみえまないものの、皆一日もはやい復興を願って祈ってます。

新井俊一先生(Mr.Toshikazu Arai)による”Stars and Dandelions”「ほしとたんぽぽ (英語、日本語)」はこちらです。




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