食養
少し前のNHKで「薬食同源」の考え方が紹介されていた。
気になったので、ちょっと調べてみました。
そしたら、結構日常で気をつけると良いことがわかりましたので、ちょっとご初回です。
先ず、病気になるのも、治すのも食事次第。そんな考え方が古くから中国にはありました。いわゆる「食養」の思想です。
食養はいくつかの項目から成り立っていますが、その代表格が「薬食同源」です。薬食同源は文字通り、食べ物と薬を同等のものとする考え方。体によいものを食べるだけでなく、食べ物の性質や、栄養のバランスを考えて食べる、規則正しい時間に食べる、といった食べ方も重視しています。
「食養」のポイント
☆1:朝食をきちんととる
毎日、なるべく決まった時間に食事をとることも、重要なポイント。特に朝食は、眠っていた体を温め、活動しやすくするためにも重要な食事です。忙しくて食事の時間がないという人も、牛乳やスープなど、何か少しでもお腹に入れてから出かけましょう。
☆2:過食は厳禁
過度の減食とともに絶対にさせたいのが、食べ過ぎ。肥満につながるだけでなく、胃腸に負担をかけるので、冷えの原因に。いつも腹八分目を心がけましょう。
☆3:よくかんで食べる
忙しいからといって、食事を短時間ですませてはいけません。よくかめば、食べ過ぎを防ぎ、胃腸にも余計な負担がかかりません。一口分30回かむことを目安に。
☆4:夜遅く食べない
寝る前に食べると、胃の中の食べ物が消化されず、朝、食欲が出ないもの。こうした状態が続けば、食事のリズムが崩れ、病気を招きやすくなります。正しい食事の間隔は5~6時間と覚えておきましょう。
食養(しょくよう)、薬食同源をみていきましょう!
第1項:薬食同源
中国では古くから薬食同源(医食同源)ということが言われてきました。
これは薬と食べ物は一体であるということを意味していて、食べ物で体の調子を整えると言うのが食養の基本的な考え方なのです。
第2項:食性
食べ物には体を温めるものと冷やすものがあり、このような食べ物の持つ体への作用を食性といい熱・温・平・涼・寒の5つに分けられます。
食養では食性を理解し、その人の体調に合ったものを食事に取り入れると言う姿勢が大切になってくるのです。
(熱)体を温める作用が強くて興奮作用が有ります。
(温)体を温める
(平)穏やかな性質で熱に関する影響は少ない
(涼)体を冷やす
(寒)体を冷やす作用が強くて鎮静・消炎作用があります。
*体を温める食べ物、冷やす食べ物、その食性
食養の考え方では、食べ物は大きく分けて「体を温める食べ物」「体を冷やす食べ物」「その中間の食べ物」に分類できます。食べ物の、こうした体への作用を「食性」といいます。体を温める食べ物は、おもに寒い地域でとれるものや、冬に収穫されるもの。体を冷やすのは主に暑い地域でとれるものや、夏に旬をむかえるもの。また、一般的にタマネギやカブなど土の中で育つ作物は体を温め、ほうれん草やレタスなど土の上で育つものは体を冷やします。
*冷えを解消するには、体を温める食べ物を意識してとることが大切ですが、そればかりにかたよった食事は、逆に体のバランスを崩してしまします。調理の方法や組み合わせを工夫して、いろいろな食材を食べましょう。
食べ物の主な食性
☆1食べ物の主な食性
おおまかに分けると、体を温める食べ物は興奮作用、冷やす食べ物は鎮静作用を持っています。これらの特質を知った上で、バランスよく食べましょう。また、果物は一般的に体を冷やします。特に、マンゴーなど熱帯産のものは、その傾向が大。食べてはいけないというわけではありませんが、食べる量やタイミングを自分の体調と相談してから判断しましょう。
☆2 体を温める食べ物
もち米、納豆、ダイコン、カブ、ゴボウ、ニンジン、カボチャ、ネギ、タマネギ、ニラ、唐辛子、鶏肉、チーズ、アナゴ、ブリ、イワシ、日本酒、黒砂糖、中国茶、紅茶、クルミ、ザクロ、みそ
☆3 中間の食べ物
米、サトイモ、ジャガイモ、アスパラガス、キノコ類、ゴマ、ハマグリ、牛肉、豚肉、ブドウ、しょうゆ
☆4 体を冷やす食べ物
小麦、ソバ、豆腐、牛乳、トマト、ナス、ほうれん草、セロリ、パセリ、レタス、タケノコ、キュウリ、マンゴー、バナナ、緑茶、コーヒー、化学調味料
体を冷やす食材も、火を通すとその作用を弱めることができます。たとえば、豆腐もそのまま食べると体を冷やしますが、湯豆腐にしてショウガやネギと一緒に食べることで、体を温める一品に。また、野菜も生で食べるよりは、スープやポトフ、おひたしの形で食べたほうがベター。量もたくさん食べられ、食物繊維もたっぷりとれます。
第3項:五味五色
食べ物にはさまざまな味や色があり食養では下記のように五つに分けております。五味五色:酸・苦・甘・辛・塩が味の基本。これに、青、赤、黄、白、黒の五色の食材を使えば、栄養のバランスがとれるというのが、「五味五色」の考え方。一見複雑なようですが、健康を維持するためには、いろいろな味の、いろいろな食材を食べようということ
☆五味
酸(酸味)…レモン、酢、梅など
苦(苦味)…ワサビ、にがうり、お茶など
甘(甘味)…砂糖、はちみつ、ゴマなど
辛(辛味)…ショウガ、コショウ、カラシなど
塩(塩味)…塩、しょうゆ、みしなど
☆五色
青…ほうれん草、ブロッコリー、しそなど
赤…ニンジン、トマト、ザクロなど
黄…かぼちゃ、サツマイモなど
白…もち米、ダイコン、ニンニクなど
黒…ゴマ、くるみ、きくらげ、ノリなど
第4項:身土不二
現在、私たちは世界中のいろいろのものが食べられるようになりましたがやはりあなたの体には生まれ育った食べ物がいちばん。
この考えを身土不二といい、体と環境は深い関係があるという意味があります。
体を冷やす食べ物でもその土地でとれた旬のものを選ぶとよいでしょう。
第5項:一物全食
字のごとく食べ物を丸ごと全部食べることを一物全食といいます。
普段捨てているところにも私たちの体に必要な栄養が含まれています。
できるだけ安全な食品を選び野菜の皮などもむかずに調理したり魚の場合は切り身ではなく小魚を丸ごと食べるといった工夫をするとよいでしょう
★丸ごと食べる「一物全食」の考え方
食養には、食べ物を丸ごと食べたほうが体によいする考え方があり、これを「一物全食」と呼んでいます。普段、何気なく捨ててしまっている野菜や果物皮、魚の内臓などには、鉄や亜鉛、カルシウムなどのミネラルをはじめ、大切な栄養がたっぷり。そのうえ、丸ごと食べれば食品の無駄も出ず、余計なごみも減らせるというおまけ付き。野菜やくだものなら皮ごと、肉はレバーなど、内臓を使った調理も食卓に上らせたいものです。また、魚は尾頭つきがおすすめですが、料理が面倒という人も多いのでは。そんなときには丸干しイワシやちりめんじゃこなどを食事に取り入れると、頭からしっぽまで残さず食べられ、「一物全食」が手軽に実行できます。
丸ごと食べるという考え方は、穀類などの主食にもおよびます。たとえば、米なら白米より玄米を。玄米には食物繊維も豊富で、よくかんでたべることで、満腹感も得られやすく、ダイエットにも最適です。食べにくい場合は、白米に1:1の割合で混ぜるとおいしく食べられます。
★一物全食のポイント
☆1白パンよりも全粒粉パン
パンも、精製度の低い全粒粉を使ったパンがおすすめ。精製された小麦粉では取り除かれてしまうフスマ(外皮)を含むので、食物繊維が豊富で、便秘の解消にも効果的です。
☆2豆腐より大豆
"畑の肉"といわれるほど栄養豊富な大豆ですが、豆腐にしてしまうと、食物繊維がおからとして取り除かれてしまいます。煮豆などにして、丸ごとたべるといいでしょう。大豆のほかにも小豆、ソラマメ、ひよこ豆など、いろいろな豆類があるので、積極的にとりましょう。
☆3農薬や汚染が少ないものを選ぶ
野菜や果物の皮に残る残留農薬や、動物の内臓に蓄積されがちな汚染物質は気になるところ。丸ごと食べるには、できるだけ安全な食べ物を選ぶことも大切です。
少し前のNHKで「薬食同源」の考え方が紹介されていた。
気になったので、ちょっと調べてみました。
そしたら、結構日常で気をつけると良いことがわかりましたので、ちょっとご初回です。
先ず、病気になるのも、治すのも食事次第。そんな考え方が古くから中国にはありました。いわゆる「食養」の思想です。
食養はいくつかの項目から成り立っていますが、その代表格が「薬食同源」です。薬食同源は文字通り、食べ物と薬を同等のものとする考え方。体によいものを食べるだけでなく、食べ物の性質や、栄養のバランスを考えて食べる、規則正しい時間に食べる、といった食べ方も重視しています。
「食養」のポイント
☆1:朝食をきちんととる
毎日、なるべく決まった時間に食事をとることも、重要なポイント。特に朝食は、眠っていた体を温め、活動しやすくするためにも重要な食事です。忙しくて食事の時間がないという人も、牛乳やスープなど、何か少しでもお腹に入れてから出かけましょう。
☆2:過食は厳禁
過度の減食とともに絶対にさせたいのが、食べ過ぎ。肥満につながるだけでなく、胃腸に負担をかけるので、冷えの原因に。いつも腹八分目を心がけましょう。
☆3:よくかんで食べる
忙しいからといって、食事を短時間ですませてはいけません。よくかめば、食べ過ぎを防ぎ、胃腸にも余計な負担がかかりません。一口分30回かむことを目安に。
☆4:夜遅く食べない
寝る前に食べると、胃の中の食べ物が消化されず、朝、食欲が出ないもの。こうした状態が続けば、食事のリズムが崩れ、病気を招きやすくなります。正しい食事の間隔は5~6時間と覚えておきましょう。
食養(しょくよう)、薬食同源をみていきましょう!
第1項:薬食同源
中国では古くから薬食同源(医食同源)ということが言われてきました。
これは薬と食べ物は一体であるということを意味していて、食べ物で体の調子を整えると言うのが食養の基本的な考え方なのです。
第2項:食性
食べ物には体を温めるものと冷やすものがあり、このような食べ物の持つ体への作用を食性といい熱・温・平・涼・寒の5つに分けられます。
食養では食性を理解し、その人の体調に合ったものを食事に取り入れると言う姿勢が大切になってくるのです。
(熱)体を温める作用が強くて興奮作用が有ります。
(温)体を温める
(平)穏やかな性質で熱に関する影響は少ない
(涼)体を冷やす
(寒)体を冷やす作用が強くて鎮静・消炎作用があります。
*体を温める食べ物、冷やす食べ物、その食性
食養の考え方では、食べ物は大きく分けて「体を温める食べ物」「体を冷やす食べ物」「その中間の食べ物」に分類できます。食べ物の、こうした体への作用を「食性」といいます。体を温める食べ物は、おもに寒い地域でとれるものや、冬に収穫されるもの。体を冷やすのは主に暑い地域でとれるものや、夏に旬をむかえるもの。また、一般的にタマネギやカブなど土の中で育つ作物は体を温め、ほうれん草やレタスなど土の上で育つものは体を冷やします。
*冷えを解消するには、体を温める食べ物を意識してとることが大切ですが、そればかりにかたよった食事は、逆に体のバランスを崩してしまします。調理の方法や組み合わせを工夫して、いろいろな食材を食べましょう。
食べ物の主な食性
☆1食べ物の主な食性
おおまかに分けると、体を温める食べ物は興奮作用、冷やす食べ物は鎮静作用を持っています。これらの特質を知った上で、バランスよく食べましょう。また、果物は一般的に体を冷やします。特に、マンゴーなど熱帯産のものは、その傾向が大。食べてはいけないというわけではありませんが、食べる量やタイミングを自分の体調と相談してから判断しましょう。
☆2 体を温める食べ物
もち米、納豆、ダイコン、カブ、ゴボウ、ニンジン、カボチャ、ネギ、タマネギ、ニラ、唐辛子、鶏肉、チーズ、アナゴ、ブリ、イワシ、日本酒、黒砂糖、中国茶、紅茶、クルミ、ザクロ、みそ
☆3 中間の食べ物
米、サトイモ、ジャガイモ、アスパラガス、キノコ類、ゴマ、ハマグリ、牛肉、豚肉、ブドウ、しょうゆ
☆4 体を冷やす食べ物
小麦、ソバ、豆腐、牛乳、トマト、ナス、ほうれん草、セロリ、パセリ、レタス、タケノコ、キュウリ、マンゴー、バナナ、緑茶、コーヒー、化学調味料
体を冷やす食材も、火を通すとその作用を弱めることができます。たとえば、豆腐もそのまま食べると体を冷やしますが、湯豆腐にしてショウガやネギと一緒に食べることで、体を温める一品に。また、野菜も生で食べるよりは、スープやポトフ、おひたしの形で食べたほうがベター。量もたくさん食べられ、食物繊維もたっぷりとれます。
第3項:五味五色
食べ物にはさまざまな味や色があり食養では下記のように五つに分けております。五味五色:酸・苦・甘・辛・塩が味の基本。これに、青、赤、黄、白、黒の五色の食材を使えば、栄養のバランスがとれるというのが、「五味五色」の考え方。一見複雑なようですが、健康を維持するためには、いろいろな味の、いろいろな食材を食べようということ
☆五味
酸(酸味)…レモン、酢、梅など
苦(苦味)…ワサビ、にがうり、お茶など
甘(甘味)…砂糖、はちみつ、ゴマなど
辛(辛味)…ショウガ、コショウ、カラシなど
塩(塩味)…塩、しょうゆ、みしなど
☆五色
青…ほうれん草、ブロッコリー、しそなど
赤…ニンジン、トマト、ザクロなど
黄…かぼちゃ、サツマイモなど
白…もち米、ダイコン、ニンニクなど
黒…ゴマ、くるみ、きくらげ、ノリなど
第4項:身土不二
現在、私たちは世界中のいろいろのものが食べられるようになりましたがやはりあなたの体には生まれ育った食べ物がいちばん。
この考えを身土不二といい、体と環境は深い関係があるという意味があります。
体を冷やす食べ物でもその土地でとれた旬のものを選ぶとよいでしょう。
第5項:一物全食
字のごとく食べ物を丸ごと全部食べることを一物全食といいます。
普段捨てているところにも私たちの体に必要な栄養が含まれています。
できるだけ安全な食品を選び野菜の皮などもむかずに調理したり魚の場合は切り身ではなく小魚を丸ごと食べるといった工夫をするとよいでしょう
★丸ごと食べる「一物全食」の考え方
食養には、食べ物を丸ごと食べたほうが体によいする考え方があり、これを「一物全食」と呼んでいます。普段、何気なく捨ててしまっている野菜や果物皮、魚の内臓などには、鉄や亜鉛、カルシウムなどのミネラルをはじめ、大切な栄養がたっぷり。そのうえ、丸ごと食べれば食品の無駄も出ず、余計なごみも減らせるというおまけ付き。野菜やくだものなら皮ごと、肉はレバーなど、内臓を使った調理も食卓に上らせたいものです。また、魚は尾頭つきがおすすめですが、料理が面倒という人も多いのでは。そんなときには丸干しイワシやちりめんじゃこなどを食事に取り入れると、頭からしっぽまで残さず食べられ、「一物全食」が手軽に実行できます。
丸ごと食べるという考え方は、穀類などの主食にもおよびます。たとえば、米なら白米より玄米を。玄米には食物繊維も豊富で、よくかんでたべることで、満腹感も得られやすく、ダイエットにも最適です。食べにくい場合は、白米に1:1の割合で混ぜるとおいしく食べられます。
★一物全食のポイント
☆1白パンよりも全粒粉パン
パンも、精製度の低い全粒粉を使ったパンがおすすめ。精製された小麦粉では取り除かれてしまうフスマ(外皮)を含むので、食物繊維が豊富で、便秘の解消にも効果的です。
☆2豆腐より大豆
"畑の肉"といわれるほど栄養豊富な大豆ですが、豆腐にしてしまうと、食物繊維がおからとして取り除かれてしまいます。煮豆などにして、丸ごとたべるといいでしょう。大豆のほかにも小豆、ソラマメ、ひよこ豆など、いろいろな豆類があるので、積極的にとりましょう。
☆3農薬や汚染が少ないものを選ぶ
野菜や果物の皮に残る残留農薬や、動物の内臓に蓄積されがちな汚染物質は気になるところ。丸ごと食べるには、できるだけ安全な食べ物を選ぶことも大切です。