A・Lohas・Ness

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今年の富士登山は異常です!!!

2009年08月04日 | トレッキング
例年通り、富士登山をしてきました。
今回は、東京側からと静岡側からと総勢20名での参加の予定でしたが、富士山周辺の気象状況が悪いので、最終的にあ東京側の参加は当方のみとなりました。

その理由は、気象庁の天気概況では、例年梅雨明けに勢力が拡大する太平洋高気圧の張り出しがなく、梅雨前線の北上が完了していないからです。

富士山の天気は、変わりやすいのですが、特に頂上直下での天候の変化は、予測がつかない場合があります。
東京での最終判断は登山当日の東京から出発する時間の午後3時としました。
5合目での判断は、山を目の前にしては、甘くなり、中止してもバスやタクシーがすぐ来るわけではなし、それに深夜であれば、宿泊施設もないので、早めの判断が必要となります。

その判断が正しかった理由は、実際に体感したからです。
以下は、8月1日の午後10時過ぎに登山を開始し、天候不順のために途中で登頂をあきらめ、朝下山をした記録です。
晴れ、曇り、突風、雨の一度のたくさんの気候を体験し、持参したすべての防寒具を着ても、寒かったです。

下山しての感想は、昨年のような快晴の天気ではないと、富士登山の醍醐味は味わうことができない思います。

なお、今回は、ストレッチ性のタイツ(イチローが宣伝しているワコールの「STBILYX(LPNG)」「CW-X」を購入して、膝の予防と筋肉痛の予防の効果を実感しましたので、そのお話もいたします。

実際、8月1日に東京を出発(10:20の新宿発ロマンスカー)した際には、東京はうす曇でした。約1時間半で、裾野の着きました。御殿場を過ぎるまでは仮眠をしていたので、途中の天候は不明です。でも、裾野は晴れでした。
この天気では、静岡組へ、「今夜の登山は中止にしよう!」との説得はできないな、と思いました。
実際、静岡側のリーダーの判断は、当方の予想通り、須走口5合目で最終判断するとの意見をかえておりませんでした。なお、5合目で中止の場合には、飲み屋にすぐに電話して、宴会という段取りで、とりあえず19時半に集合しました。
出発した際に、通過した裾野市民の花火が夜空にきれいに上がってました。
でも、富士山は姿をみせておりませんでした。今回は10名、車2台で出発しました。裾野から須走口5合目までは約1時間、ストレスのないドライブでした。

でも、当方が乗せていただいた6名を載せた、1ボックスカーは1速のべた踏み状態で、ギリギリ5合目を目指しました。
5合目駐車場手前2Kmくらいから、路肩の駐車している車がちらほら見え始めましたが、「満車」のサインにもかわまず、5合目駐車場を目指しました。9時過ぎに到着しましたが、案の定、駐車場は一杯、登山口での一時駐車も不可!Uターンして1Kmくらい下ったところに駐車しました(標高約1850M)。夜空は満天の星でした。
それから、高度順応のために、1時間の車内での休息をして、10時過ぎに身支度を開始しました。
駐車場から登山口まで約20分くらい歩きました。
登山口(標高2000M)には有料のトイレ(200円)があり、そこで身支度をし、軽い準備体操をして、10:50くらいに登山開始しました。

途中神社でおまいりし、何回か休息して、6合目の長田山荘に00:45くらいに到着しました(標高2400M)。
この長田山荘まで、山小屋がないので、富士吉田登山道になれている方は、長く感じられることでしょうし、実際に長かったです。
しかし、歩き開始は樹林帯で、富士吉田登山道のような、砂防ダムの横を歩くのでないので、歩きやすかったです。途中、頂上付近まで登山客のライトの明かりがみれました。

長田山荘で、かなり休息し、深夜1:30に出発再開しました。長田山荘では、小屋のなかで、身体をゆっくり休息できました。
長田山荘はこじんまりですが、面倒見がよい親父さんと、スタッフが対応してくださいました。
今年の富士登山の状況をうかがったところ、登頂できた方は少なく、約8割以上が7合目か8合目で下山しているとのことでした。理由は、雨と風、風は特に小石が飛んできて危険とのことでした。1日は吉田口が8000名くらい、須走口が2000名くらいとのことでした。去年は吉田口が10000名でしたので、2割程度少ないみたいです。これも天候の影響があると思いました。

このときは、まだ天候はくずれておりませんでしたが、長田山荘の親父さんは、「ご来光を見れるのはたぶん6~7合目くらいだよ!」といってました。実際その通り、ご来光のときには、7合目から上はほぼ霧でした。

元気であれば、約6時間で頂上との声に、我々は10時間ですと返事をして、登山再開しました。

本6合目の瀬戸館(2700M)には、2:20くらいに到着し、7合目の太陽館(2950M)には3:55に到着しました。
ここで、ご来光の兆候がみられましたが、まだまだ時間があると思い、もう少し上ることにしました。このころには、ときおり小雨がぱらぱら振り出し、頂上はすでにガスがかかってました。この時点で、本日の登頂は中止の決心をしました。
ここで、最後のダウンジャケットを羽織ました。気温は10度以下でした。
今回は、『UNIQLO』のヒートテックのTシャツ、『Marmot』の吸汗速乾・抗菌防臭UVケアの「DriClime」の長袖、ウールの登山シャツを着込んで、登山を開始し、最後にダウンジャケットを着込み、発汗、保温対策をいたしました。
風雨対策は、モンベルのゴアテックスのレインウェアでした。
今回は、ザックカバーも購入して、雨対策は万全かと思いましたが、手袋が雨仕様でないので、凍えてました。やはり、高額のゴアテックスの手袋がほしいと実感しました。次回はそろえたいと思ってます。
なお、これ以上寒かったら、行動にも支障が出たと思います。
薄手のカシミヤのセータの必要性を実感しました。
4時過ぎ頃、風雨を少し防げるところがあったので、そこでご来光を迎えることとしました。
ご来光は雲にさえぎられながらも瞬間みることができました。
登頂をあきらめましたが、どこまで上るかということになり、本7合目までいくこととしました。その間に、気温は下がるし、風雨が少し強くなってきました。
ご来光をみてから、登山を開始しました。途中、風雨は益々強くなりました。

本7合目の見晴館(3250M)には、5:40頃到着、このときには雨がかなり降ってました。雨の中で朝食のおにぎりを食べました。やはり3000Mを超えると、風の影響もありましたが、高山病の兆候を少し感じました。
食事をした後、下山を決定し、6:10くらいに下山を開始しました。
この時点では、誰も登頂したいという方はいませんでした。

下山道は、いわゆる砂走りでした。雨の影響で砂が重く、思うような砂走りを楽しむことができませんでした。

砂払い5合目の吉野家(2300M)には、7:20に到着し、ここで雨宿りをして、7:40に5合目の菊屋(2000M)を目指しました。
この間は、雨は降ってましたが、2500Mを過ぎた頃にはすでに、風はやみ、呼吸は楽になりました。

菊屋・東富士山荘には、途中の樹林帯でのろのろになり、8:15にようやく到着しました。
その頃には雨は本降りでした。

今回は、通常の快晴の登山では使用しないレインウェアとザックカバーを使うとともに、持参した衣類をすべて着込みましたが、頂上を夜明け前後にアタックするのであれば、あと一枚はほしかったかな?なんて思います。

最後、須走口登山道は、山小屋の間隔が長いので、トイレと水は必ず、確認することが必要です。
でも、水は山小屋の間のペットボトル1本があれば十分です。
5合目と6合目には自動販売機もあり、次回からは、予備の水は準備する必要がないと思いました。

今週末の8日と9日はよやく、太平洋高気圧が張り出すような天気予報でしたので、よい登山日和になると良いですね!

この記録が皆様のお役に少しでもたてば幸いです。

山は決して、逃げません。登山は余裕をもったプランニングが大切です。
ブームにかこつけて、夜間登山を推奨する方もおりますが、初心者はやはり、山小屋に泊まり、横になって高度順応をし、仮眠をしてからの登山開始をお勧めいたします。

今回は日程の都合で、深夜登山をしましたが、次回からは長田山荘にお世話になり、体力を少し回復してから、余裕をもって登頂を果たしたいと思ってます。
長田山荘の皆様、特に親父さん、親父さんの娘さんのお婿さんお世話になりました。感謝です。

天候が不順でしたので、全員の怪我がない下山ができ、安堵しております。皆様お疲れ様でした。
それから、静岡側で運転をしていただいたお二人には、疲労困憊のところありがとうございました。この場をおかりして御礼いたします。

後日談、通常富士登山の翌日は、階段の上り下り、平地での早足は、筋肉が痛くて無理だったのですが、今回はワコールの「STBILYX(LPNG)」「CW-X」を購入したおかげで、筋肉痛の薬のお世話にならずにすみました。
はいたとたんから、足上げが楽だったのですが、これほど爾後の疲れが楽だとは予想はしておりませんでした。
ワコールの宣伝はイチローの顔写真や走っている姿のパンフレットに「スポーツは続けるほどおもしろい。」とあります。
コンプレッション(着圧)機能、テーピング(保護)機能およびステビリティ(安定)機能の三拍子が揃っておりました。

今回は時間がなかったので、京王百貨店で購入しましたが、京王百貨店では登山用品のフロアではなく、その2階上の水着フロアにありました。本来ならば、登山用品のコーナーでも扱ってほしいと個人的には思いましたが、ワコールの店員さんの説明が必要なので、いたしかた無いかなと購入後は思いました。せめて、簡単な案内でもあれば、売り上げにつながるのではと、縦割り売り場制にがっかりでした。
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2 コメント

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おつかれさまでした (kawai)
2009-08-04 13:05:41
雨と風の中の山行お疲れ様でした。
山頂にかかっていた雲が気にかかりましたけれど、そんなときは必ず天気がくずれていきますね。(実は4年目に個人的登ったときもそうでした。)
でも、富士山では夏でも雪やみぞれがあると聞いていましたが、本当にそうでした。
思ったよりも体力の消耗が激しかったので、下山の判断が正しくてよかったです。
いつでも下山を判断できるようにしておくことが大切ですね。下山道の確認が不十分だったことを反省しています。

登頂は無理でしたが、富士山の恐ろしさを知る良い経験となった登山でした。
ありがとうございました。

PS:実は、来週(8日頃)、現在勤務先の職員数人と息子を連れてリベンジ登山をすることになりました。足の筋肉痛がまだとれていないのがちょっと不安ですが・・・。

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リベンジ頑張ってください!! (alohasness)
2009-08-05 11:07:12
お疲れ様でした。
下山の判断はつらいですが、山は逃げません。
下山の判断は3200Mで正解です。やはり、3000Mを超えて、おなかにお米の糖分を補給して、砂走りというのが良かったです。
今週末のリベンジ頑張ってください。ちょっと台風が気になります!
また、東京組も挑戦しますので、その際には宜しくお願いいたします。
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