映画の黄昏の夕陽は、人生の終焉のような響きを感じさせますが、ハワイ島(Big Island)の夕陽は、明日への希望が湧くような感じをいだきます。
大海原にゆっくり夕陽が沈むときには、最後の力を振絞るかのようなジリジリした夕陽を浴びせます。実際、昨年と同様にワイコロアにあるレストランでの夕陽を見ながらの夕食の開始は、汗ダクダク状態でした。その夕陽をみながら、コナのビールとキーンと冷えたシャンパンはまた格別で、至福のひとときです。太陽がゆっくり沈むときには、黄金色に輝き、その後、「天文薄明」という間に、青色、群青色、紫色がおりなす空一杯に、残照が輝き最高のスペクタクルがみられます。
そして、夕陽が水平線に沈むとどこからともなく拍手がわいて、一日の感謝の気持ちを伝えてました。
その後、松明が焚かれ、夕陽の変化と共にほろ酔い気分がまします。また、ハワイの人達は、日没後に強くパワーを感じるそうです。特に、海に日没後に入ると、日頃抱えている問題を解放してくれるみたいです。
このように、雄大なスペクタクルが毎日ハワイ島の西海岸では見れますが、マウラナニ「ハワイ語で「天国に近い丘」というそうです)での夕陽は最高ではないでしょうか?スピリチュアルポイントでもあるマウラナニホテルの海岸は、昼間でもそこだけ絵の具の色が違うような気がします。
そこは、吹く風がやさしく、まさに天国の場所です。ホテルの解説によると、「ここは、『魂宿る場所”Spirit Of Place”』といわれており、古代から伝わるカラフイプアア(マウナラニリゾートの地域)の場所にはオアシスのような池が存在し、植物に包まれ、原始からの溶岩と生命の源泉である海に囲まれており、この土地は、人々の心に新鮮な息吹を呼びおこし、文化的にも歴史的にも貴重な場所」とのことです。
そう、このマウラナニは、好奇心を呼びおこし、想像力をかきたて、「魂(えいき)を補充する」場所です。実際に延命効果があったり、皮膚病が治ったりしたと漏れききます。
この海岸を訪れる前は、本当かな(
)と、半信半疑でしたが、実際にこの浜辺を歩くとなにもかにも忘れ、自然と一体となり、ゆっくりした深呼吸をしながら、身体いっぱいに太陽と自然の息吹を感じとっているような気がしました。
また、この浜辺はハワイ島のどの浜辺よりも水の透明度が違いました。
今回は、
海亀(アカウミガメ:Loggerhead Sea Turtle)が砂浜ぎりぎりまできており、透明感のある海水なので、模様までくっきりみえました。まるで竜宮城への使者そのものでした。