A・Lohas・Ness

自然と共に楽しい知的なライフスタイルを提案します!

リベンジ富士登山(吉田口から須走口へ)

2009年08月24日 | クラッシック
2009年8月23日

今年も富士登山をいたしました。
8月2-3日で、登山を断念した東京組のメンバーだけでの登山でした。
これは、5合目の山小屋から富士吉田口ルートで頂上を目指し、その後、須走口ルートで5合目まで下山した壮大な記録です。
今回は、富士吉田ルートの登りが10時間、須走口ルートの下りが4時間でした。

今回の富士登山のメンバーの方大変お疲れ様でした。
これを読んでまたあのときの記憶を思いだしてください。
また、これから富士登山をなされる方の参考になれば、幸いです。

昨夜宿泊した佐藤小屋には、前日の夕方に大半のメンバーが到着した。
綺麗な夕焼けを見ながら、小屋の主人は、「久しぶりに綺麗な夕陽だ!」、明日は良い天気だと太鼓判を押していただきました。
気分よく、仮眠をして、深夜1時半に起床しました。
身支度を調えて、佐藤小屋を2:22に出立しました。
総勢10人の一行が富士山頂を目指して一歩を踏み出しました。
パーティの内訳は富士登山経験者は昨年と同様の2名で、あとの8名は全くの初心者でした。
登り始めはまだ暗くヘッドライトが頼りでした。
昨年お世話になった星観荘を過ぎ、最初の休憩は日蓮上人が祭ってある八角堂でした。ここで息を整え、5合目からの登山道との合流は2:55に到着、ここが正確な6合目(2390m)となり、樹林帯を抜けて、富士山特有のザレた登山道となり、いよいよ本格的な登山開始です。
7合目(2700m)の「花小屋」には、4:15に到着、「トモエ館」には4:40に到着しました。
トモエ館の手前頃から、あたりが白々として、いよいよご来光!と期待に胸が膨らみました。というのも、今回は山中湖が綺麗にみえ、ご来光に照らされる山中湖が見られると思ったからでした。
よって、今回は、トモエ館で朝食をいただきながら、ご来光を待つこととしました。ご来光は何度みても感激です!山中湖の湖面にご来光が反射して綺麗でした。
頂上を振り返ると、ちょっとガスがかかっていたので、もしかしたら、8合目以上はご来光がもしかしたら?

その後、登山を再開し、「鳥居荘」には6:00に到着しました。
「東洋館」には6:20に到着しました。
8合目(3020m)の「太子館」には7:10に到着しました。
「蓬莱館」には7:35に到着、「白雲荘」には8:29に到着、3025mの「元祖室」には8:45に到着、そして本八合目のトモエ館には9:30に到着しました。このトモエ館で、ブランチとしてカレーライスをいただきました。1200円です。
 この3000mを超えたあたりから、皆さん酸素ボンベが大いに役にたったみたいです。
 でも、この酸素ボンベを利用した甲斐も無く、この8合目で2名の方が登頂を断念いたしました。登山は下山するまでが登山という言葉とおり、以前も書いたように、下山には5分以上の体力を温存する必要があるとのことから、このトモエ館にて、休息をとっていただき、体力回復をしてもらいました。

この休息後、残ったメンバーには登頂を目指し、8.5合目(3450m)の「御来光館」には11:00に到着しました。
そして、9合目(3580m)の鳥居は11:40にくぐりました。この鳥居をくぐると最後の難関の岩場でした。
その先には頂上が見えているので、皆さん最後の踏ん張りです!
最後の頂上直下の鳥居を12:25にくぐり、10合目の頂上には12:28に到着しました。
途中の何回休憩したかは不明ですが、丁度10時間で登頂したことになります。
ご来光を拝むだけが富士登山ではありません。各人に合ったペース配分でゆっくり歩めば、頂上には到達できます。

頂上で、奥の院にお参り致しました。
御朱印(1000円)をいただき、集合の登頂記念写真を写し、その後、3名がお鉢めぐりをいたしました。初めて、3776mの二等三角点を触ることができました。富士山測候所は、やはり圧巻でした。途中の剣が峰に登る際には20m以上の風速で飛ばされそうになりました。

14時過ぎに下山を開始し、途中から、須走口ルートに行く、分岐には15:50に到着しました。
その後、砂走りを楽しみ、太陽館には16:10に到着ました。下山の途中、雨に降られましたが、風はなく、あまりひどいものではありませんでした。かえって、砂が舞い上がらず好都合でした。
砂払い5合目(2300m)には17:30に到着し、最後の菊屋には18:15に到着しました。
今回の下山は、約4時間標高2000mの登山口5合目に到着したこととなります。

菊屋でタクシーが到着するまで、ビールをいただきました。久々に下山して、ビールを飲み干し、富士山頂を拝むことができましたのは感謝です。

皆さん無事に登頂でき、そして全員無事に下山できました。これも富士山5合目の小御岳神社におまいりしたご利益であろうか。

今回の登山は、一日中天気が安定しており、日差しもあまりきつくなく、しかも周囲のパノラマも絶景であるのは本当に珍しいことだと思います。

皆様の健康に恵まれ、それぞれの方々が思いでに残る登山ができてよかったです。

今回の富士登山が、メンバーの人生での素晴らしい経験の一コマとなることを願っております。

2009-0824記す。

何故ご来光を頂上でというプランをたてるのでしょうか?

2009年08月14日 | トレッキング
山登りの醍醐味は、ご来光と夕焼けにあります。天気の良いときのご来光と落陽を拝むことができれば、その山行は大成功といっても良いかもしれません。

でも、頂上でみるだけが、ご来光ではありません。富士山の4つのルートで富士宮口ルートは確かに、南斜面を直登しているので、9合目くらいまでいかないと、ご来光はおがめません。
 しかし、ほかの3つのルートは頂上以外でも十分にご来光を拝むことができます。
では、ご来光は何時にみれるのでしょうか?今回の須走口登山道では、7合目(2700m)の小屋に到着以前の3時40分くらいから太陽が昇る方角が少し明るくなりました。3時55分に7合目の小屋に到着して、その休息椅子でご来光を眺めると思っていた方もおりました。
 東の空が白々としても、すぐにはご来光を拝むことはできません。4時過ぎからうっすらと明るくなり、徐々に東の雲も明るくなります。
 今回、実際にご来光を拝めたのは、4時45分過ぎです。
 標高が3000m付近というのは日本では北岳や槍ヶ岳という山以外には無い高さです。この高さでも高山病は発生しますが、まだまだ体力には余裕があります。

無論、体力の限りがんばって、頂上でご来光を!という方もいるかとは思いますが、自分のペースで登るのが山登りです。 今一度、無理のない山行を計画して、

7合目以降でご来光を拝みそして、ゆっくりと頂上を目指すということも考慮してみてください。

何故、このようなことを提言するかというと、日ごろから、徹夜や夜遅くまで仕事して、3~4時間程度の睡眠で体力が回復するという方ならいざしらず、日ごろは徹夜さえできない通常の方々やお子様方が、仮眠程度の休息で、富士山を極めるというのが不思議でたまらないからです。

  山登りは、体力をいかに上手く使って、登頂して下山するかにかかっております。

先日、テレビ東京で放映された1万円以下で、富士山に登ってくるバスツアーの映像がありましたが、午後5時くらいに夕食を食べて、9時まで仮眠をとって、深夜歩き始めることがいかに非日常的であるかは想像に難くないでしょう。それを富士登山でやるということは、並大抵ではないと思います。
 今回放送は、ご来光を眺めて、下山したみたいですが、それは、帰りのバス集合時間の関係とのことでした。

 せっかくの富士登山をして、山登りが嫌いになるような計画だけは、避けてほしいと願ってます。
 事実、4年前の富士登山は、本当に修行だと思ったからです。もう50歳を過ぎるとやはり体力の低下はしかたがないのかな?なんて思ってました。

 しかし、いくつになっても、自分の体力や体調をみて、上手くコンディションを整えることと、ゆとりを持った登山計画をたてることで、富士登頂を果たすことはできます。

 今年も富士山を目指した方で、やむなく断念した方々も決して、山登りが嫌いにならないでください。

 9月10月の奥多摩や丹沢や秩父の東京近郊の山々も楽しい山行がたくさんあります。また、富士山を眺めるトレッキングコースもたくさんあります。

 そして、今年やむなく断念した方も、来年の富士山を目指している方もトレーニングを兼ねて、近くの山を実際の装備で歩いてみてください。
 本来は、富士登山の数ヶ月前から計画をたてて、体調を整える必要がありますので、来年は万全の富士登山を目指してください。

 また、今月31日の閉山までは、一般の方の富士登山は十分可能です。
 でも15日のお盆を過ぎてからの富士登山は、一般の秋山登山の装備を心がけてください。

 
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山は自力救済が原則です!

2009年08月07日 | トレッキング
最近の富士登山ブームで一つ気になることがあります。
それは、危機管理以前の登山意識の欠如が目にあまることです。

いまも、富士山には沢山の人々がアタックしていることと思います。
準備万端の方もいる一方、準備不足で救護所のお世話になるような方もいるかと思います。

先ず、登山をしようと思ったときには、計画が必要です。これは登山に限りません。たとえば、どの方向に行くのが適切であるという判断の羅針盤がないと船が目的地につかないのと同様です。

この計画を「山行計画(さんこうけいかく)」といいます。
この計画がしっかりしているかによって、登山のよしあしが判断されます。

先ず、誰と行くかが重要です。同じようなレベルの方々ばかりでは、チームがばらばらになります。必ず信頼を置くことができるリーダがいるチームに参加できることができると良いです。そうでないと、判断がぶれるからです。
山の中では、年長者も上司もありません。その山を熟知し、経験豊かな方の判断に従うのが原則です。また、初心者ばかりでは、計画の立案ができても、実行の段階での的確な判断ができないからです。
そして、そのリーダーやサブリーダの判断には絶対に従うこともまた大原則です。
チームは登山開始から下山するまで一丸となる必要があります。
先月の北海道では、ばらばらになってしまい、痛ましいことが起きたことも記憶にあたらしいと思います。

まず、山行計画として、富士山でいえば、4つのルートのうち、どのルートで行くかを決定するのが先ず最初の計画です。
我々でいえば、今年は「須走口登山道」を選択しました。
次に、いつ登山を開始するかという、日程計画が必要です。
この日程計画には、日帰り登山、夜行日帰り登山、一泊登山のパターンがあります。
今回は、8月の第一土日に計画し、夜行日帰り登山です。

この計画とともに、インターネットで登山口の情報、そして気象庁での天気概況の情報の取得を勤めました。また、登山計画には、緊急の場合の連絡先を確認することも肝要です。携帯に保存しているので、いざというときにみれば良いというようなことでは、不安です。携帯は電源が無くなることもあります。登山計画にはリーダー宅や知人宅に必ず、緊急連絡先がわかるようにしておきましょう!
富士山も決して例外ではないことは7月のいたましい事故からも明白でしょう。

今回は、5合目での宿泊の確保は深夜ではできないと判断し、東京を出立する時間ギリギリに判断しました。このような判断は、判断する方はつらいのですが、そこは決断です。その決断に全員従うこともまたチームの結束です。

仮に、その後一人で行動をとった場合には、今回のチーム以外での行動となり、自己責任となります。

また、山での事故や遭難を防ぐ方法として、事前の登山の知識、技術の習得が必要です。たとえば、救急医学の知識、救急救命法、山行計画の作成法、地形図の使用法、気象や観望天気の知識、登山技術の知識などです。
これらの技術の知識は、講習会もそうですが、実際に登山を通じて、登山歴のあるベテランの方々からの口伝も重要ですが、現在はそのような機会が少なくなっているのが現状ですが、各登山ショップで行うような講習会には是非とも参加してみてください。

なお、富士登山は、決して散歩のついでに登頂できるような山ではないことを肝に銘じて、山行計画の立案をしてください。

なぜ、このようなことを綴るのかというと、今回の登山で実際に目に余るような、服装で下山している人々を目の当たりにしたからです。冬山とはいいませんが、そのようになる天気概況の場合にはやはりそれなりの装備が必要ですし、体力が消耗する以前に、早めの下山や山小屋での休息の判断が必要となります。

富士山は夏山シーズンに登る山ですが、決して夏山ではありません。
完全な秋山です。秋山とは、氷点下以下で雪やあられが降ってくることです。
このような気象条件では、低体温症という病気になり、35℃以下の体温の維持ができなくなると、判断力の低下、意識レベルの低下、幻覚、幻聴、幻視、不整脈、筋肉硬直などの諸症状がおき、30度で意識がなくなり、28度で死の兆候である心室細動がおきます。
風速1mで1℃低下するといわれております。
今回も7合目では10℃以下であり、風速も10m程度吹いていました。
よって、体感温度は0℃となります。実際、御殿場市主催の富士山駅伝は、頂上での折り返しを中止し、7合目に変更したそうです。

よく、台風の暴風雨の中で、アナウンサーが中継する映像が流れておりますが、彼らは一瞬の中継であり、連続して数時間その場に立っていることはありません。
しかし、富士山に入ると、下山するまではそのような状況に何時間も身をおくことになります。

決して、油断しないで、ください。
危機管理は、前述したような万全の対策を採って上で、さらにどのような対応があるかをあらゆる角度から想定し、さらに万全を期して準備しておくものです。

多くの富士登山の初心者は危機管理以前で良いので、登山常識程度の準備をおこたらないようにしていただきたいと、切に願うばかりです。

さらに、登山の体力の使い方は、頂上までにすべてを使い果たすような配分では、登山失格です。山は頂上について、下山するまでが登山です。
よって、頂上につくまでは少なくとも50%以上の体力が残っていないといけません。ですから、登りはゆっくりと歩くことが慣用です。
会話できるような登山が理想的といわれるゆえんもここにあります。
息が切れると会話がなりたちません。

最後に、山と渓谷社から、つい最近出版された本をご紹介します。今回も一部参考にさせていただきました。

以前、「山と渓谷社」が出版する『山と渓谷』という雑誌に、21世紀を目前にして、安全登山宣言という特集がありました(2000年1月号)。それから約10年たちますが、遭難事故は増加に一途をたどってます。不幸にも遭難にあわれた方は、つらい思いをされたことと思いますし、訃報に接した方は、言葉もなく、ただただご冥福をお祈りするばかりです。

是非、皆さんには登山に行く前に一読されて、身をひきしめて、楽しい登山を楽しんできてほしいと願ってます。


山で死んではいけない。(遭難しないための知識と技術)「山と渓谷社」


後日(8/14)避けられた山岳遭難という記事がありました
避けられた山岳遭難事故(産経新聞)

今年の富士登山は異常です!!!

2009年08月04日 | トレッキング
例年通り、富士登山をしてきました。
今回は、東京側からと静岡側からと総勢20名での参加の予定でしたが、富士山周辺の気象状況が悪いので、最終的にあ東京側の参加は当方のみとなりました。

その理由は、気象庁の天気概況では、例年梅雨明けに勢力が拡大する太平洋高気圧の張り出しがなく、梅雨前線の北上が完了していないからです。

富士山の天気は、変わりやすいのですが、特に頂上直下での天候の変化は、予測がつかない場合があります。
東京での最終判断は登山当日の東京から出発する時間の午後3時としました。
5合目での判断は、山を目の前にしては、甘くなり、中止してもバスやタクシーがすぐ来るわけではなし、それに深夜であれば、宿泊施設もないので、早めの判断が必要となります。

その判断が正しかった理由は、実際に体感したからです。
以下は、8月1日の午後10時過ぎに登山を開始し、天候不順のために途中で登頂をあきらめ、朝下山をした記録です。
晴れ、曇り、突風、雨の一度のたくさんの気候を体験し、持参したすべての防寒具を着ても、寒かったです。

下山しての感想は、昨年のような快晴の天気ではないと、富士登山の醍醐味は味わうことができない思います。

なお、今回は、ストレッチ性のタイツ(イチローが宣伝しているワコールの「STBILYX(LPNG)」「CW-X」を購入して、膝の予防と筋肉痛の予防の効果を実感しましたので、そのお話もいたします。

実際、8月1日に東京を出発(10:20の新宿発ロマンスカー)した際には、東京はうす曇でした。約1時間半で、裾野の着きました。御殿場を過ぎるまでは仮眠をしていたので、途中の天候は不明です。でも、裾野は晴れでした。
この天気では、静岡組へ、「今夜の登山は中止にしよう!」との説得はできないな、と思いました。
実際、静岡側のリーダーの判断は、当方の予想通り、須走口5合目で最終判断するとの意見をかえておりませんでした。なお、5合目で中止の場合には、飲み屋にすぐに電話して、宴会という段取りで、とりあえず19時半に集合しました。
出発した際に、通過した裾野市民の花火が夜空にきれいに上がってました。
でも、富士山は姿をみせておりませんでした。今回は10名、車2台で出発しました。裾野から須走口5合目までは約1時間、ストレスのないドライブでした。

でも、当方が乗せていただいた6名を載せた、1ボックスカーは1速のべた踏み状態で、ギリギリ5合目を目指しました。
5合目駐車場手前2Kmくらいから、路肩の駐車している車がちらほら見え始めましたが、「満車」のサインにもかわまず、5合目駐車場を目指しました。9時過ぎに到着しましたが、案の定、駐車場は一杯、登山口での一時駐車も不可!Uターンして1Kmくらい下ったところに駐車しました(標高約1850M)。夜空は満天の星でした。
それから、高度順応のために、1時間の車内での休息をして、10時過ぎに身支度を開始しました。
駐車場から登山口まで約20分くらい歩きました。
登山口(標高2000M)には有料のトイレ(200円)があり、そこで身支度をし、軽い準備体操をして、10:50くらいに登山開始しました。

途中神社でおまいりし、何回か休息して、6合目の長田山荘に00:45くらいに到着しました(標高2400M)。
この長田山荘まで、山小屋がないので、富士吉田登山道になれている方は、長く感じられることでしょうし、実際に長かったです。
しかし、歩き開始は樹林帯で、富士吉田登山道のような、砂防ダムの横を歩くのでないので、歩きやすかったです。途中、頂上付近まで登山客のライトの明かりがみれました。

長田山荘で、かなり休息し、深夜1:30に出発再開しました。長田山荘では、小屋のなかで、身体をゆっくり休息できました。
長田山荘はこじんまりですが、面倒見がよい親父さんと、スタッフが対応してくださいました。
今年の富士登山の状況をうかがったところ、登頂できた方は少なく、約8割以上が7合目か8合目で下山しているとのことでした。理由は、雨と風、風は特に小石が飛んできて危険とのことでした。1日は吉田口が8000名くらい、須走口が2000名くらいとのことでした。去年は吉田口が10000名でしたので、2割程度少ないみたいです。これも天候の影響があると思いました。

このときは、まだ天候はくずれておりませんでしたが、長田山荘の親父さんは、「ご来光を見れるのはたぶん6~7合目くらいだよ!」といってました。実際その通り、ご来光のときには、7合目から上はほぼ霧でした。

元気であれば、約6時間で頂上との声に、我々は10時間ですと返事をして、登山再開しました。

本6合目の瀬戸館(2700M)には、2:20くらいに到着し、7合目の太陽館(2950M)には3:55に到着しました。
ここで、ご来光の兆候がみられましたが、まだまだ時間があると思い、もう少し上ることにしました。このころには、ときおり小雨がぱらぱら振り出し、頂上はすでにガスがかかってました。この時点で、本日の登頂は中止の決心をしました。
ここで、最後のダウンジャケットを羽織ました。気温は10度以下でした。
今回は、『UNIQLO』のヒートテックのTシャツ、『Marmot』の吸汗速乾・抗菌防臭UVケアの「DriClime」の長袖、ウールの登山シャツを着込んで、登山を開始し、最後にダウンジャケットを着込み、発汗、保温対策をいたしました。
風雨対策は、モンベルのゴアテックスのレインウェアでした。
今回は、ザックカバーも購入して、雨対策は万全かと思いましたが、手袋が雨仕様でないので、凍えてました。やはり、高額のゴアテックスの手袋がほしいと実感しました。次回はそろえたいと思ってます。
なお、これ以上寒かったら、行動にも支障が出たと思います。
薄手のカシミヤのセータの必要性を実感しました。
4時過ぎ頃、風雨を少し防げるところがあったので、そこでご来光を迎えることとしました。
ご来光は雲にさえぎられながらも瞬間みることができました。
登頂をあきらめましたが、どこまで上るかということになり、本7合目までいくこととしました。その間に、気温は下がるし、風雨が少し強くなってきました。
ご来光をみてから、登山を開始しました。途中、風雨は益々強くなりました。

本7合目の見晴館(3250M)には、5:40頃到着、このときには雨がかなり降ってました。雨の中で朝食のおにぎりを食べました。やはり3000Mを超えると、風の影響もありましたが、高山病の兆候を少し感じました。
食事をした後、下山を決定し、6:10くらいに下山を開始しました。
この時点では、誰も登頂したいという方はいませんでした。

下山道は、いわゆる砂走りでした。雨の影響で砂が重く、思うような砂走りを楽しむことができませんでした。

砂払い5合目の吉野家(2300M)には、7:20に到着し、ここで雨宿りをして、7:40に5合目の菊屋(2000M)を目指しました。
この間は、雨は降ってましたが、2500Mを過ぎた頃にはすでに、風はやみ、呼吸は楽になりました。

菊屋・東富士山荘には、途中の樹林帯でのろのろになり、8:15にようやく到着しました。
その頃には雨は本降りでした。

今回は、通常の快晴の登山では使用しないレインウェアとザックカバーを使うとともに、持参した衣類をすべて着込みましたが、頂上を夜明け前後にアタックするのであれば、あと一枚はほしかったかな?なんて思います。

最後、須走口登山道は、山小屋の間隔が長いので、トイレと水は必ず、確認することが必要です。
でも、水は山小屋の間のペットボトル1本があれば十分です。
5合目と6合目には自動販売機もあり、次回からは、予備の水は準備する必要がないと思いました。

今週末の8日と9日はよやく、太平洋高気圧が張り出すような天気予報でしたので、よい登山日和になると良いですね!

この記録が皆様のお役に少しでもたてば幸いです。

山は決して、逃げません。登山は余裕をもったプランニングが大切です。
ブームにかこつけて、夜間登山を推奨する方もおりますが、初心者はやはり、山小屋に泊まり、横になって高度順応をし、仮眠をしてからの登山開始をお勧めいたします。

今回は日程の都合で、深夜登山をしましたが、次回からは長田山荘にお世話になり、体力を少し回復してから、余裕をもって登頂を果たしたいと思ってます。
長田山荘の皆様、特に親父さん、親父さんの娘さんのお婿さんお世話になりました。感謝です。

天候が不順でしたので、全員の怪我がない下山ができ、安堵しております。皆様お疲れ様でした。
それから、静岡側で運転をしていただいたお二人には、疲労困憊のところありがとうございました。この場をおかりして御礼いたします。

後日談、通常富士登山の翌日は、階段の上り下り、平地での早足は、筋肉が痛くて無理だったのですが、今回はワコールの「STBILYX(LPNG)」「CW-X」を購入したおかげで、筋肉痛の薬のお世話にならずにすみました。
はいたとたんから、足上げが楽だったのですが、これほど爾後の疲れが楽だとは予想はしておりませんでした。
ワコールの宣伝はイチローの顔写真や走っている姿のパンフレットに「スポーツは続けるほどおもしろい。」とあります。
コンプレッション(着圧)機能、テーピング(保護)機能およびステビリティ(安定)機能の三拍子が揃っておりました。

今回は時間がなかったので、京王百貨店で購入しましたが、京王百貨店では登山用品のフロアではなく、その2階上の水着フロアにありました。本来ならば、登山用品のコーナーでも扱ってほしいと個人的には思いましたが、ワコールの店員さんの説明が必要なので、いたしかた無いかなと購入後は思いました。せめて、簡単な案内でもあれば、売り上げにつながるのではと、縦割り売り場制にがっかりでした。
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