目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

開聞岳

2013-05-21 | 山行~九州・沖縄

000img_6633標高 924m 鹿児島県

2013年5月4日(土) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:36開聞岳登山者用駐車場8:45頃--9:38 5合目9:43--(渋滞)--10:38 9合目10:43--11:00開聞岳山頂(昼食)11:30--(渋滞)--13:30駐車場

ゴールデンウィークでしかも比較的登りやすい百名山だけあって、すごい人だった。登山者用臨時駐車場に車を停めたのだが、8:30くらいですでにかなり停まっている。それだけ車が停まっているということは、容易に想像できることだが、登山道には、人、人、人。信じられないことに登っているときも、下ってくるときも渋滞につかまり、しばらく足を止めて待っていなければならないという状態になった。ルートが1本しかなく、しかも狭くて行き交えないから、もうどうにもならない。

前泊は、鹿児島市内のレンブラントホテル。早朝起きだして、昨晩コンビニで買っておいたパンとスープで朝食をとり、7:00ホテルをチェックアウトした。

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登山者用駐車場と開聞岳

国道225号から指宿有料道路に入る。ガラガラで快適なドライブになる。南下していくと、突然でっかい開聞岳のシルエットが現れた。おおと思わず声が出てしまうほどの存在感だ。このときを境にしばらく開聞岳の存在を意識せずにはいられないくらい、あちこちでそびえ立つ開聞岳の姿を拝むことになった。

かいもん山麓ふれあい公園の登山者用臨時駐車場には、8:36到着した。

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左:2合目の登山口 右:5合目。展望台がある

駐車場にあるトイレに寄ってから、公園の横に付けられた車道を上がっていく。すぐに2合目の登山口にたどりつく。家族連れやカップルがそこにいて、さあ、登ろうかと身支度を整えていた。ここから森の中に突入する。

虫の声がなんともかまびすしい。薄暗いせいなのか。そのうち暑さで汗が吹き出してくる。5合目の展望台に着くと、登山者が溜まっていた。本当に今日は人が多い。後ろからもどんどん到着し、せかされるように5合目を後にする。

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5合目からの眺め。左:池田湖 右:東シナ海が見えている(復路撮影)

狭い登山道を上がっていくと、前方が詰まっていた。先頭を歩いているのは、山の格好をしていない、ハイカー。ショルダーバッグを抱えて登っている。その後ろには座敷犬を連れた家族連れ。どんどん後ろが追いついてきて渋滞になる。

いつもなら、山の神がぶちきれて、「すいませ~ん、先に通してもらえませんか」と叫ぶところだが、座敷犬を見た山の神は、ニコニコしながら、「ワンちゃん、ワンちゃん」といって意に介していない。彼らもどこかで休憩するだろうから、そのときに追い抜くかとあきらめていると、後ろから、上品でしかも丁寧な語り口で声がかかった。「先頭の方、すいません、後ろもだいぶ詰まってきてますから、道を譲ってもらえませんか」。ようやく後ろの状況に気づいたようで、立ち止まって、後方の登山者のために道を開けてくれた。

これ幸いと、山の神と私は猛然とスピードアップ。声をかけてきた足の早そうな年配の方と、20代の若者二人に先に行ってもらいながら、後についてバリバリ登る。

002img_6632_2 山頂は大勢の登山者でにぎわっていた

バリバリ登ると、当然また前方を歩いている人に追いついてしまうのだが、どんどん道を譲ってくれる。いったん追い抜いた人たちに追いつかれないように(また道を譲ってもらうのも気がひけるので)9合目で5分程休憩をとっただけで、いっきに山頂を目指した。

11:00開聞岳山頂に到着。見晴らしのいいところはすべてもう占拠されていた。唯一空いていた藪っぽいところに仕方なく腰をかけて昼食にした。その間もどんどん登山者は登ってくる。

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左:山頂を見上げると、まだ人がいるのが見える 右:枕崎方面を見渡す

11:30昼食後下山開始。まだ続々と登ってくる。なかには、はしごとか、岩場とかがあるのに小さいお子さんを連れた無謀な家族もいる。大丈夫なのかと心配になる。軽装で登ってくる人もいて、ハイキング程度の山とあなどっている人が多いことに驚かされる。

そうしたハイカーもどき観光客を何度もやりすごしながら下った。臨時駐車場には、13:30到着。あれだけ渋滞したわりには、予定よりも早めに下山できた。駐車場内には、テントが張られていて臨時の売店があった。さっそく覗くと、アイスクリームを売っている。たまらず買って山の神とぺろぺろと食べる。人心地ついたころ、本日の宿、枕崎観光ホテル岩戸を目指してレンタカーに乗り込んだ。

知覧武家屋敷と母ヶ岳へつづく
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