目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

網走~監獄博物館と能取岬

2014-09-01 | まち歩き

000img_0910 2007年7月12日(木) 雨のちくもり

前泊は阿寒湖畔の宿。山の神たっての希望でレイクビューの部屋に泊まった。予約なしで、突然ホテルにいって泊まったのだが、平日にもかかわらず、最初に訪れたホテル御前水では、もう山側しか空いてませんと言われてしまった。なんてことだ。隣のホテルエメラルド(2011年休業)に行くと、空いていますよと。しかし、レイクビューの部屋は人気があって、ちょっと高めの料金設定だった。当時で1泊2食付¥13,800。この料金なのにメシは朝夕ともバイキングだった。でも風呂が大きくて快適だったのは救いだった。温泉だったしね。

しかし、せっかく部屋をレイクビューにしたのに、空は終始どんよりとして鉛色だった。おまけにガスっている。なんのためのレイクビューの部屋なのだか。2泊したのだが、次の日も状況は変わらずだった。

7月12日の朝、目を覚まして真っ先にカーテンを開け、窓の外に目を凝らした。雨! ケータイで降水確率をチェックすると、午前中50%。今日の雄阿寒岳山行はなしだ。明日だねと山の神と話し、この日は観光に切り替えた。雨のときの観光コースはあらかじめ決めてあった。まずは9:00近くにホテルを出発し、一路網走に向かう。網走といえば、重罪人が入っていた極寒の刑務所。いまは監獄博物館として当時の建物が保存されている。

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左:網走の監獄博物館入口の蓮池。お釈迦様を意識している? 右:山の神と懲罰房に入ってみた

ところで監獄博物館は標準で1時間くらいの滞在時間らしいが、1時間半くらいはここで過ごしてしまった。決して居心地がいいわけではない。興味津々であちこちを丹念に見ていると、これくらいかかってしまうのだ。それにしてもこの建物内に充満している匂いはいったいなんだろう? 独特な匂いでしばらくいると気持ちが悪くなってくる。

当時の囚人たちの生活を想像すると、気が滅入るばかりだ。いつ終わるとも知れない果てしない道路工事に従事。劣悪な環境下での過酷な労働が、囚人たちの命を次々に奪っていく。

 

 

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左:一種独特の匂いが充満していた監獄博物館内 右:囚人を模したリアルな人形が不気味

博物館の一画では、囚人たちが実際に食べていたという監獄メシ(¥500)が供されていた。非常に粗末なもので、昼時だけれども、まったく食欲がそそられない。この中で毎日過ごすことになったら発狂しそうだ。

監獄を出て気分を変えようと、かわいい動物のぬいぐるみ制作で有名なやまね工房に立ち寄ってみた。意外にも網走にあるのだ。以前たしか山梨でこの工房制作のやまねのぬいぐるみを買ったことがあって、てっきり山梨で作られているものだと思い込んでいた。

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左:能取岬の灯台 右2点:灯台をバックに記念撮影。観光客になってみました

お店に入ると、大勢のぬいぐるみが迎えてくれた。どれもかわいらしいのだが、山の神も私も気に入ったのがうり坊とうさぎだった。買おうかと思って値札を見て、ええと目をむき、棚に戻した。そのままお店を出た。値札には7,000円くらいの金額が印字されていたと思う。

やまね工房から足を延ばし、オホーツク海を見渡せる能取岬へ。車で目的地に近づいていくと、どんどん人家や車がなくなっていく。昼時で食べるところはないかと探してみたものの、何もないし、人もほとんどいない。さびしいところだった。灯台近辺を散策して13:00すぎ、市内に戻ることにした。

 

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寒々としたオホーツク海

007img_0923 山の神が「海の神」とご対面。上のほうに魚

市内に戻って、ネパール料理の店を見つける。「ビスターレビスターレ」という店名だ。山の神によると、ゆっくりゆっくりという意味らしい。年配者向けの雑誌で「ビスターリ」があると山の神がいう。いま7年の時を経て、検索してみたらヒット。ヤマケイから90年代に刊行されていた、なかなか渋そうな雑誌だ。

さて、昼食を終えて、阿寒湖畔のホテルへ帰ることにした。途中美幌峠からの屈斜路湖の眺めを楽しみにしていたのだが、あいにく雨になってしまった。しかも濃い霧が出てきてあたりは瞬く間に闇夜のようになる。当然何も見えない。天気は回復しそうにもないので、あきらめてそのまま阿寒湖畔へ移動、アイヌコタンの木彫りの土産物屋を覗いて、ホテルに戻ることとなった。

「雄阿寒岳」へつづく
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