目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

赤面山・甲子山Part1

2015-05-02 | 山行~東北

赤面(あかづら)山 標高 1,701m 栃木・福島県

2007年5月3日(木・祝)  晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:30甲子少年自然の家9:45--10:45休憩10:55--11:50 8合目(分岐手前)12:00--スキー場跡--13:22赤面山山頂13:25--13:30(昼食)13:50--14:00頃 アイゼン装着14:15--14:45アイゼンはずす--15:05休憩15:15--16:25甲子少年自然の家

8年前のGWは、福島県と栃木県にまたがる山塊を訪ねた。思った以上に雪が多くて難儀したことが印象に残っている。しかしそんな苦労も吹き飛ぶほどの絶景が山頂で待っていた。

4:35家を出発した。いつものようにコンビニで買出しをし高速にあがったのだが、GWとあって交通量は格段に多い。東北道に入ると、そこかしこで詰まり始めていた。佐野SAで朝食をとったのが運の尽きで、大谷辺りで渋滞につかまってしまった。けれど日光の分岐を過ぎれば、あとはスムーズ。那須高原SAで高速最後の休憩をとり、白河ICで高速を下りた。そして赤面山の登山口である甲子少年自然の家には9:30に到着した。

 
左:甲子少年自然の家 右:道標に従って登って行く

9:45身支度を整え、山の神とともに出発した。まもなく年配の夫婦が追いついてきて、足取り軽く脇をすり抜けていく。かなりの健脚と見た。山の神と私は、圧倒されながらも、マイペースで歩くほかない。まだ葉が出ていない早春といった感のある気持ちのいい樹林帯を進む。ハイカーが多いのか、ハイキングコースの指導標があちこちに設置されていた(右上写真)。

 
左:沢を渡る 右:鉄梯子を登っていよいよ山中に入る

沢を渡渉して、林道歩きが続く。やがて鉄梯子が現れて、そこから登山道へと入る。山の神は念入りに地図で現在地をチェックしていたが、チェックするまでもない。道標までついている!

 
左:赤面山と少年自然の家の中間点 右:登高していくと雪がどんどん増えてくる

10:45歩き始めて1時間、そろそろ休憩をとろうと、座れそうな場所を見つけて水分補給をした。再び歩き始めると、赤面山山頂と自然の家の中間点という道標が出てきた。まだまだ道のりは長い。そのうち先行していた年配夫婦が戻ってきた。どうしたんですかとたずねるよりも早く、向こうから、「雪がだいぶあるねえ、軽装備だから引き返してきたよ」と。そんなに雪があるのか。でも、山の神と私は、だいじょうぶ。そんなことだろうと、アイゼンを持って来ていた。

高度を上げていくと、年配夫婦の言うとおり、ところどころ雪が出てきた。とけてぬかるんでいるところも出てきて、非常に歩きにくい。そんな消耗する道を1時間以上も歩いて、山の神も私もバテ気味になる。11:50ここで休もうと腰を下ろしたのは、8合目の分岐のほんの少し手前だった。

  赤面山山頂

しばらく行くと、突然開けてスキー場跡に出た。しかし登山道は、すぐにまたスキー場跡からはずれ樹林帯の中を進むようになる。この辺りからもうふつうに雪道になった。やがて小広いところに出て道を誤った。前進するにつれ、ヤブっぽくなっていく。かなたに山頂らしきところが見えているのだが、このまま突っ切るのはムリだなと引き返すことにした。これで20分は時間をロスをしただろうか。そのうち森林限界に達すると、遮るものは何もない。那須連峰からの雪面をなめてくる冷たい風が容赦なく吹き付けて来た。

山頂直下で軽快に下山してくる単独行の方と、2人組とすれ違う。もうだれも山頂にはいないんじゃないかと山の神に言いながら、這う這うの体(ほうほのてい)で、13:22山頂にたどりついた。しかしだれもいないかと思われた山頂には、まだ3人の登山者が残っていた。


旭岳(右)と須立山(中央のとんがった山)

山頂からの見晴らしはいい。那須の山々が間近に見られる。縦走している人もいるくらいだから、当然なのだけれど。


茶臼岳(左)と朝日岳(中央)。こうして見ると、茶臼も近い


三本槍岳(後ろ側で雲の影になっている山)

風の直撃を避けるため、山頂から少し下った岩陰で13:30昼食にすることにした。道に迷ったことや雪道の歩きにくさもあり、予定よりも大幅に遅れていた。時間短縮のため、火を使わずにそそくさと昼食を済ませ、13:50下山開始する。

 
左:派手にコケた直後の山の神 右:雪道はまだまだ続く 

ヨレていると、足元がおぼつかないものだ。山の神がぬかるみに足を取られて、コケてしまった。ザックとお尻が泥まみれになり、無残な姿になってしまった。不平を口に、おおいに機嫌を損ねた山の神だった。

14:00頃、雪道に入り、上り時には使用しなかったアイゼンを装着することにした。先ほどの転倒が身にしみた山の神は、もってきた6本歯のアイゼンを真っ先にザックから取り出したのだが、しばらく使っていなかったため、どうつけるんだっけといって、立ち往生してしまった。それでもなんとか装着して14:15歩き出す。ロスした時間を取り戻すようにグリセードでバンバン下った。

14:45雪が減ってアイゼンをはずした。やれやれだ。15:05赤面山山頂と自然の家の中間点の標識まで戻って来て休憩をとる。そこからは休みなく歩いて16:25自然の家の駐車場に戻った。もうヘトヘトだった。あとは予約しておいた宿に向かうだけだ。秘湯を守る会の甲子温泉大黒屋へと一路道を急ぎ、17:00頃チェックインして真っ先に湯に浸かった。

Part2甲子山へ続く
番外編 テンへとぶ


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