標高1914m 岩手県
2010年9月14日(火) 晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 河原坊駐車場8:17--(9:05小田越)--9:30一合目(森林限界の岩場)9:40--10:28五合目御金蔵10:38--11:15早池峰山山頂(昼食)12:05--13:13一合目13:29--14:09河原坊駐車場
前々日に東京から一路岩手県に入る。予報どおり雨模様なので、花巻の宮沢賢治記念館や遠野市立博物館を見物。翌日もくもりで、午前中は遠野を観光してまったり。遠野は昔から三陸側と内陸の盆地とを結ぶ交通の要衝として栄えていたようで、海のもの、山のものが集まってくる。ここでおいしいものを食べて、翌日河原坊キャンプ場かうすゆき山荘に泊まろうと画策していた。遠野の宿は、くら乃屋。平日でわれわれだけの宿泊。昨年開業の新しい建物は快適だった。1泊朝食付の風呂付部屋で¥6,500
9月13日午後遠野の市街地から河原坊に移動。1時間15分くらいで到着。信号がほとんどないので早い。市内はくもりであったが、山のほうに上がっていくと、霧雨。キャンプ場泊まりは断念して、避難小屋のうすゆき山荘にその日の宿を決める。
うすゆき山荘泊まりは、われわれだけでわが別荘のように使えたが、夜はさびしかった。トイレは別棟で、行くたびに熊が出ないか、びくびくして行った。水は沢からとっていて煮沸しないと飲めない。
翌朝5時頃に目を覚まし、外に出ると、うすぐもり。天気は回復基調だから、いっきに雲がとれると踏んでいたが、霧雨になる。食事をすませ、7:30河原坊の駐車場に行って待機。しばらくして、隣に駐車した年配の3人組が登山の身支度を始めた。霧雨がつづくが、隣の動きに触発されて、われわれも重い腰をあげて準備にとりかかる。そのうちに雲が切れて青空がのぞいた。合羽を着て、8:17出発。
左:河原坊の休憩所。道をはさんで駐車場とトイレがある。右:フツーはここから登り、小田越に下る
前日雨が降っていたので、沢の渡渉があるコメガモリ沢の登山道はパスして、小田越に向かう。舗装された狭い林道を登る。途中で完全に雨があがり、青空になる。合羽を脱いで、身軽に。9:05小田越の登山口に到着。
ご立派な登山口の碑がある。入るとすぐに木道。晴れてよかった、ラッキーと言い募りながら、緩やかな登りをあがっていくと、森林限界を越える。9:30に一合目の碑が出てきて、そこで休憩する。
蛇紋岩は、尾瀬の至仏山でいやというほどすべりまくった記憶があり、さらに悪いことに雨上がり直後だから余計にすべると思い込んでいたが、そんなことは微塵もなく、まったくの杞憂だった。なぜかただの岩と同じ。さくさくと登れた。しばらくすると、9月だというのに高山植物の花がまだ咲いているのに出くわした。花は全然ないと思っていたから驚き。でもよく見ると、元気のない花。もう終わりだね。
五合目には10:28着。岩が蔵のように折り重なっている。それで御金蔵なのだろう。
岩の道を上がっていくと、最大の難所のはしご。とはいえ、普通の体力があれば、なんてことはない。山の神も難なく、クリア。
さすが百名山だけあって、登山口の届け書によると、天候をものともせず昨日の雨天時にも登っている人がいるし、この日も平日だというのにだいぶすれ違った。はしごを乗り越えていくと、老夫婦と息子の3人パーティと出会った。おばあちゃんはさっそく岩手弁で話しかけてきた。どっちに下んの? 向こうはおっかねえ、やめたほうがええ。こんてにきついところに息子に連れてこられて、危なく殺されるとこだ。
おばあちゃん、お元気で!でも、はしごは大丈夫だったのだろうか。
早池峰山山頂には、11:15到着。先着のおじさんによると、祠のうしろにオコジョがいたらしいが、もう姿は見えない。北アルプスで一度しか見かけたことがない小動物。あのかわいらしい姿を再び見たかったが、まったく気配なしだった。
祠の裏側の岩場でカップめんを食べ、12:05山頂を後に。下山はピストンで元来た道をたどる。日差しが照りつけ暑い。
13:13一合目で再び休憩し、駐車場へ。14:09河原坊駐車場に到着した。