目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

ヤマビル大量発生! 貫ヶ岳

2016-10-23 | 山行~南アルプスとその周辺

2016年10月10日(月) くもり

メンバー 山の神と私

雨ばかりで、今年は本当につまらない。体育の日3連休は、テントをもって会津方面に行こうと計画していたのに……。最終日、晴れの予報に勇んで、山梨百名山の貫ヶ岳と平治の段に登ろうと出発した。

4:30頃起床し、5:05自宅を出発した。東名の海老名SAで朝食をとり、新東名新清水ICで高速を下りた。登山口までで唯一のコンビニ、ローソンに入り、昼食の買出し。順調に進んで、目印の中沢公民館に到着した。公民館の前にあるドクターヘリ離着陸場の駐車場に車を停めた(7:55)。ここには、ゲートボール場もあって、普段はこの集落のご老人たちの憩いの場なのだろう。 

 
左:中沢ドクターヘリ離着陸場 右:中沢公民館。トイレが外についていて、登山者の利用可

前日貫ヶ岳の山行記録をチェックしていたら、ヤマビルがいるというので、山の神とともに普段は滅多に使わないスパッツを装着する。中沢公民館でトイレに入ると、親切な地元の方が用意したのだろう、登山者のためにと塩水入りのアンプル状のものが置かれていた。ヒルにかければ、ぽとりと落ちるらしい。山の神と私は、募金箱にお金を入れつつ、それぞれ1本もらっていくことにした。

 
左:貫ヶ岳登山道案内板。中河内峠からの下山は不可 右:登山口

まず中沢公民館の横の林道を上がっていくのだが、その入口に登山道の案内板があった。その案内板の左下に紙が貼られていて、現在中河内峠からの下山路は通行禁止になっていると出ていた。それなら、ピストンしかないよなと。十国展望台か平治の段、あるいは時間によっては、駿河展望台まで行って戻るかと山の神と話しながら、8:15林道を歩き始めた。民家を左手に見、竹林を右手に見、次にお墓を左手に見、薄暗い杉林に入っていく。

やがて貫ヶ岳の登山口が出てきた。「マムシ、ヤマビルに注意」 と嫌なことが書かれている。

 薄暗い杉林を縫って登山道が続く

ジグザグに登っていくと、落ち葉がだいぶ増えてきた。そろそろヤマビルが出るんだろうかと思い、地面に視線を落とすとさっそくいた。第一ヤマビル発見。細長い体をめいっぱい伸ばして、メトロノームのように左右に体を降っている。見るからに感じの悪い生き物だ。

第一発見から、すぐにまた次のヤマビルを見つけた。その後はもうひっきりなし。登山靴を見ると、常時2匹はいる状態になる。立ち止まって、指先で弾き飛ばしても、またいつの間にか、別のヤツは這い上がっている。ヤマビルだらけだ。落ち葉の隙間に数匹いるところも見た。スパッツを這い上がって来るやつを見ていると、動きの早いこと。あっという間に最上部に達する。スパッツの溝に丸くなって、ボクはヤマビルじゃないよと潜んでいるやつもいる。そのうち、背後で山の神の声が甲高くなってきた。「ヤダ~もうこれ、どうしたら、いいの」。弾き飛ばそうとしても、しっかりとしがみついているヤマビル。「そんなにしつこいなら、塩水を使えばいいじゃん」というと、もう全部使い切ったという。山の神はだんだん、鉄板の猫踊り状態になって、悲鳴をあげながら、ヤマビルを払いのけようと必死にもがいていた。

 
2点とも:次々に登山靴に這い上がってくるヤマビル

山の神のイヤー、キャーと立て続けに発する声に、これはもうダメだと私は観念した。登り始めて30分くらいしか経っていないから、まだ当分はヤマビル地帯が続くはずだ。振り向きざま、「もう戻ろうか?」というと、山の神はうなずき、脱兎のごとく猛スピードで下り始めた。それにしても、こんなにヤマビルがいるとは、、、ここのところずっと温かかった影響なのだろうか。

9:00駐車場に戻り、ヤマビル退治。引き返すときに足元にいたやつは、すべて取り除いたはずなのに、しかもあれだけ早足で下りてきたのに、もう数匹がへばりついていた。登山靴に飛びついてくるすばしこさは驚くほどだ。

やれやれ、でもまだ9:00だよ。このまま帰るのはなあ、どこか軽く登れるところは、、、ということで、富士五湖方面に車を走らせることになった。

つづく


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