目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

辛抱強さを試される富士見山

2020-01-11 | 山行~南アルプスとその周辺

標高1640m 山梨県

2019年11月10日(日) 晴れ

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:50平須登山口駐車場8:00--9:03展望地9:10--10:04休憩10:16--御殿山分岐--10:40富士見山展望台(昼食)11:13--11:26富士見山山頂11:29--12:10御殿山分岐12:20--13:14展望地13:24--14:03駐車場

さてどこに行こうかと山の神と相談。お手頃なのはやはり山梨百名山かとまだ行っていないところを探して、ここになった。山名のとおり富士山がよく見えるのだろうと勝手な解釈をし、意気揚々と山の神と自宅を5:03に出発した。


左:平須登山口の駐車場 右:駐車場上の登山口

中央道にあがって談合坂SAで朝食をとり、カーナビに目的地最寄りの「みのぶ自然の里」を入れた。甲府南ICで中央道をおり、途中セブンイレブンで昼食、行動食の買い出しをし、平須登山口の駐車場には予定より10分早く到着した。

同じようなタイミングで登山者が続々とこの駐車場に入ってくる。山の神とさくっと支度を整え、8:00歩き始めた。


左:杉林のなかを登り始める 右:ビューポイントに出て休憩

なぜかご立派な階段がつけられている平須登山口から杉林のなかを登り始める。このときはまだ余裕綽々だったのだが、富士見山なんて素敵な名前なのに、この山がメジャーになりきれない理由をすぐに思い知ることになる。

暗く、かつそれなりに斜度のある登山道を辛抱しながら歩いていると、追いついてくる単独者、男性、そして女性。その健脚ぶりに道を譲る。やがて明るい紅葉の樹林帯が突然現れ、下界の景色も堪能できる、まさに格好の休憩場所に出て腰を下ろした。

追いついてきたパーティでにぎやかになった頃、このビューポイントを後にした。ここからしばらく紅葉を楽しみながらの至福の登山道だったが、一方では急勾配でひたすらアキレス腱を限界まで伸ばしながらの体力的にはきつい上りだった。

 左手に崩落地が見えてくる

やがて崩落地が見えてくる。まだまだ山頂は遠そうだなとつぶやきながらも、辛抱強く前に進むしかない。そのうち、そろそろ休憩タイムじゃないのと山の神が主張し、樹林帯のなかで水分補給しようとなった。

山の神とお茶を飲んでいると、また健脚者が追い越していく。われわれの姿が目に入ったせいで登山道を見失ったのか、明らかにルートからそれていく。たしかに踏み跡があいまいではあった。彼はその自覚があったのか「こっちですかね?」とこちらに向かって問うので、「いやいやこっちです」と正しいルートを指した。

10:16山の神と歩き始めたが、この先でも台風で崩れたのか登山道が不明瞭な箇所があった。もしかしたら新しく道を付け替えたからなのかもしれない。


左:富士見山・御殿山分岐 右:カラマツ林を見ながら登高

しばらくして富士見山・御殿山の分岐に出て、山頂までもう少しだとちょっとばかり元気が出る。思わずいいねえと山の神と顔を見合わせた雰囲気のあるカラマツ林の横を登っていく。

10:40おだんごの山名標示のある富士見山展望台に到着した。すでにかなりの疲労感で山の神はもうここまででいいと宣言している。そこへ元バレー部なのか、高身長のお姉さま方のパーティがやってきて山の神と同じことをのたまっている。えっえ~と心のなかで異を唱えつつも、腹が減っては戦さはできぬで、まずは昼食をとろうとなって、狭い展望台の端っこに移動してご飯にした。


左:富士見山展望台 右:富士見山山頂

下山の誘惑に抗しきれなかったお姉さま方が去っていくのを見送ると、またパーティが到着し同じようなことを相談している。問われるがままにここから山頂まで30~40分じゃないですかといっていると、彼らはお姉さま方とは異なり山頂に向けて出発していった。

山の神と私も昼食後、山頂までたいした距離ではないと見越して後を追うことにした。それはずばり当たってほんの13分で、あっけなく富士見山山頂に到着した。先ほどのパーティの一人に山の神とツーショット写真をとってもらい(冒頭写真)、即下山開始。御殿山の分岐まで下りて、富士山を見ながらティータイムとした。あとはゆるゆると元来た道をたどるだけだと下っていくと、思わぬ落とし穴が待ち受けていた。


山頂から富士山をあおぐ

往路で休憩したビューポイント(ここから左に進路をとる)をいつの間にか通り越していたのだ。こんな倒木があるのはおかしい、朝見た記憶がないと山の神に声をかけ登り返すと、見覚えのある場所に出た。やはりそうだったかと安堵し、小休止。その後まっすぐ下って無事14:03駐車場にたどりついた。

すでに40分強の遅れ。計画どおりであれば、近所の句碑の里に寄るつもりだったのだが、そうもいっていられない。遅くなればなるほど高速の渋滞が長くなるだけだと思い、まっすぐ帰宅することにした。

帰路、道の駅のような施設、塩の華でトイレ休憩したのち中央道にあがった。すでに交通量は多く、ぞっとするほどの大渋滞に巻き込まれてしまった。自宅に着いたのはなんと18:35になっていた。


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