目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

新春を寿ぐ房総の山、高宕山・石射太郎

2021-01-17 | 山行~三浦・房総

高宕山 標高 330m 石射太郎(いしいたろう) 240m 千葉県

2021年1月3日(日) 晴れときどき曇り |

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:45高宕第一トンネル手前駐車場8:56--9:18石射太郎ベンチ--10:08高宕観音10:14--10:28高宕山10:33--11:30浅間分岐ベンチ(昼食)12:08--12:33駐車場

コロナ禍で帰省を控えたこの年末年始、どこにも行かないのは癪に障る。家で飲んで食ってゴロゴロしていては太るだけだと、お山に行こうとなった。久々に房総の山はどうだろうかと山の神に提案すると即座に賛成。

これまた久々に分県登山ガイド『千葉県の山』をひもとき、高宕山を目指すことにした。当初は奥畑バス停のところにある駐車場に車を置き、八良塚コースから大滝、高宕山をめぐる周回コースをたどろうと思ったのだが、ネットで調べてみると、一昨年の台風で登山道が破壊され八良塚コースは通行不可。さらに奥畑バス停の駐車場は私有地で車は停められないことが判明した。

ということで計画を変更し、コースタイムが3時間半で物足りないかもしれないが、石射太郎と高宕山ピストンに狙いを定めた。


左:高宕第一トンネル手前の駐車場 右:通行止めの高宕第一トンネル

5:40山の神とともに自宅を出発。行きは気分を変えていきなり高速には上がらず、節約も兼ねて下の道を進んだ。それはよかったのだが、失敗したのはカーナビの目的地に首都高のランプではなく、川崎大師と入れたことだ。あきらかに遠まわりの道を経めぐってしまった。その後無事に高速にあがり、海ほたるで朝食にしようと駐車場に滑り込むまではよかったのだが、なんと停めるスペースが皆無だった。わが身を顧みれば人のことをとやかくいえないが、自粛しない人がこれだけ多いのだ。駐車場を2周してあきらめて、メシはどこで食べようかとなった。

試しに対岸の千葉県に入ったらすぐにインターから下りてみようか。コンビニがあるかもしれない。さっそく木更津金田インターから下りてみると、うまいことに目の前にミニストップがあった。そこに入ってホットコーヒーを購入し、車に戻って朝食にした。その後しばらく移動してセブンイレブンで昼食の買い出しとトイレを済ませ、予定より10分遅れで高宕第一トンネル手前の駐車場に到着した。すでにジモティの車で満車状態で、反対側の路肩に駐車する車があった。われわれはUターンして、手前の路肩に車を置くことにした。


左:登山口 右:登山口から上がってすぐのお地蔵様群

8:56山の神と駐車場を後にする。高宕トンネル手前の右手に登山口があって、関東ふれあいの道、八良塚コース、大滝コースなどが通行止めであると注意が出ている。それとは別に天然記念物高宕山のニホンザル生息地との掲示も出ていた。

登山口から登ってすぐのところにお地蔵様群が安置されていて、それぞれにミカンのお供えがあった。いまのところお供えは無事だけれど、サルに食われてしまうんじゃないかと山の神と笑いながら通過する。


左:石切り場の跡 右:石射太郎のニホンスイセン

そこから間もなくして、この辺りは石切り場で栄えたらしく、石を切り出した跡が出てくる。岩肌に人工的な削り跡がなまなましく残っていて、先日行った大谷石の採石場を思い出した。

9:18石射太郎のちょっとした休憩場所に出る。地元の有志が植えたのだろうか、ニホンスイセンが規則正しく並んでいる。ほんの一部が花を咲かせていて、新春を感じさせる。


左:奥に石射太郎の岩峰 右:ニホンザルの旧餌付け小屋

先着は年配のパーティで、楽し気に話し込んでいた。またここにはニホンザルの旧餌付け小屋があり、中を覗くと廃墟ではなく、いまは別の用途に使われているようだ。


石射太郎から富士山と東京湾を望む

餌付け小屋から少し登ると、東京湾の先に富士山が顔を出していた。房総ならではの景色で新鮮だ。

冬枯れの道を進む

石射太郎を過ぎると、歩きやすいハイキングロードといった趣になる。ハイカー、登山者も格段に増えてきた。


高宕観音の石段。狛犬の先には仁王様?

やがて今回の山行で高宕山山頂と同じくらい楽しみにしていた高宕観音の入口に着いた。古めかしい階段が奥へ奥へと伸びている。

さらに階段が続く

息を切らしながら、延々と続く階段を上がっていくと、建物が見えてくる。


岩にめり込んだように建てられている高宕観音

10:08階段を登り切ったところにそれはあった。まるで絶壁の岩にめり込んだようにお堂が建てられていた。


左:お堂の裏手には胎内くぐりのように真っ暗な空間があった。右:お堂内の観音様はご開帳

お堂の奥には、長野の善光寺のような胎内くぐりのような真っ暗な通路があって、山の神と思わず探検してしまった。写真では、自動でフラッシュがたかれて明るいけれども、実際には真っ暗だった。

その通路を出るとお堂の反対側に出る。正面に回ってお堂の内部にずかずかと入り、開帳されている観音様にお参りする。事実上の初詣になった。

高宕観音から高宕山への道。手掘り?

高宕観音から高宕山への道は手掘りと思われるトンネルを抜けていくことになる。階段も人力で刻んだようだ。


左:高宕山山頂へのはしご 右:高宕山山頂の標柱

あっという間に高宕山山頂付近に出るが、山頂はどこなんだろうと思っているとはしごが登場する。10:28岩峰の先端の狭い山頂に到達した。


左:山頂の祠と手水(?) 右:東京湾を遠望する

山頂には細長い山名表示をした角材が立てられていて、その手前には祠がある。祠にお参りをして立ち上がり、周囲を見渡すと、なかなかの眺めで開放感は抜群。ただなにせ狭いので、休憩する気分にはならない。

さっさと移動して、適当なところで昼ごはんにしようと山の神と早々に山頂を辞した。


眼下に高宕観音の赤い屋根が点になって見える

元来た道をたどりながら、時折振り返ると、ついさっきまでいた高宕山が見えていた(写真下)。


振り返ると先ほど登った高宕山が

11:30ベンチが置かれた浅間分岐で昼ごはんにした。誰もおらず、山の神と貸し切りとなった風景を堪能しながら、腹を満たした。12:08駐車場に向けて出発。

こんな時間でもまだ登ってくる人はいて、何組かのパーティとすれ違う。距離が短く簡単に登れるからハイキングにうってつけなのだろう。12:33予定より1時間も早く駐車場に戻った。帰路、海ほたるは最初から無視を決め込み通過、渋滞に巻き込まれることなく、わが町に14:40に到着した。

 

 

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