目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

大日三山&立山三山Part4~称名滝

2012-10-31 | 山行~北アルプス

000img_6249標高 約1300m 富山県

2012年9月29日(土) くもり

メンバー 山の神と私

コースタイム 雷鳥荘7:10--7:45室堂バスターミナル8:00--8:30弘法8:35--8:53八郎坂--10:13飛龍橋10:23--称名滝--11:10称名滝駐車場

雷鳥荘の部屋は暑かった。どうやら客室の下に温泉を流しているらしい。そうすることで、部屋の暖房代わりにしているのと、ついでに高温の源泉を冷まして、ちょうどいい湯加減になるようにしているようだ。考えたものだ。でもちょっと暑くて寝苦しかった。

そのせいもあってか、4時台に目を覚ましてしまい、朝風呂に向かうことになった。さすがに誰もいなくて貸切と思いきや、上がる頃にここのスタッフらしき若者が入ってきた。

部屋に戻って2度寝。5:30に改めて起床する。朝食は6:00からで、昨晩の夕食のときのようには、食堂は混雑していなかった。早く出発する登山者がいるからなのだろう。おいしく朝食をいただいて、7:10チェックアウト。屋外に出るとだいぶ冷えている。

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9/28撮影の好天の別山。下のほうに雷鳥沢のテント場が見える

昨日よりもさらに色づきがよくなった山容を見つめながら、山の神とのんびりと室堂のバスターミナルをめざす。いくつものパーティが室堂方面や、別山方面、奥大日方面へと向かう。

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左:雷鳥荘付近の紅葉 右:弘法の探勝歩道入口

室堂バスターミナルで弘法までのチケットを購入する。改札は2列になっていて、終点の美女平まで乗っていく人たちの列と、途中下車組の列になっている。途中下車組がまずバスに先に乗り込み、すぐに降車できるように前のほうの席に座る。8:00バスは動き出し、観光のアナウンスを流しながら、ゆったりと観光道路を下降していった。30分ほどで、弘法に着く。ここで降りたのは、山の神と私だけだった。荷造りしていると、美女平からあがってきたバスの運転手さんに、どこに行くの?と声をかけられる。てっきり室堂に行きたいものと思ったようだ。

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左:弘法付近から見た薬師岳 右:八郎坂に入る

探勝歩道入り口からまもなくバイオトイレの横にさしかかる。道のりは長いから念のため寄っていく。そこから工事中の道を少し歩くと、すぐに八郎坂の入り口に着いた。八郎坂は、このあたりでは有名なガイドだった佐伯八郎氏の名をとってつけたということだ。

006img_6254 展望台からの称名滝

八郎坂は思ったより急で、足場が悪く、日陰でじめじめしていて滑りやすい箇所がある。足元に気をつけながら下っていった分、疲労がたまる。こんな急な道を上がってくる奇特な方はいないだろうねと、山の神と話していると、登山者が上ってくるではないか。しかも直後10人以上とたて続けにすれ違った。ちょうどバスの時間だったのだろうか。

八郎坂の下のほうでは、お花が咲いていて、なかでもこの白くてきれいなのは何だろうと思っていたら、ガイドブックに出ていた。サラシナショウマ(冒頭の写真)だ。そっちにもこっちにも咲いていて存在感のある花だった。

そうこうしているうちに、山の神が疲れた、休もうと言い出した。展望台で休めばよかったのだが、もうちょっと先でといっているうちに腰を下ろせるような適当な場所がなくなってしまった。結局すぐそこが飛龍橋だからと、休憩なしで下まで降りることになった。

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左:八郎坂の碑(飛龍橋) 右:称名滝を下降中の方がいた。中央の赤い点

飛龍橋のたもとにある八郎坂の碑の前で、くたびれたと山の神とともにザックを投げ出すようにおろした。休憩をとらずに歩くと、倍疲れるのだ。しばし休んで称名滝へと向かう。滝に近づいていくと、岩に赤いシミが見えた。何か服が引っかかっているのかと思って、目を凝らすと動いている。人だった。最初は下降していたのだが、いつのまにやら中断して休んでいる。これからどうするんだろうと観察していたら、雷鳥沢ヒュッテで同部屋だった年配のご夫婦とばったり会った。大日小屋から今日下ってきたのだ。奇しくも同じ時間にここにいる偶然に驚く。

滝から駐車場に戻ると、11:10。ほぼ予定どおりに愛車の元に帰って来た。曇天から雨粒が落ちてくることもなく、ぎりぎり天気がもったのは、何はともあれラッキーだった。

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Part2大日三山に戻る
Part3別山・真砂岳・立山三山に戻る


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