目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

会津の静かな山 大嵐山・湯ノ倉山

2011-10-13 | 山行~東北

000img_5376_4大嵐(おおあれ)山 標高 1635.4m 湯ノ倉山 1343m 福島県

2011年10月9日(日) 晴れときどき曇り 

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:20湯の花温泉駐車場9:30--9:45林道終点--10:25沢沿いの道休憩10:35--11:25尾根取り付き--11:45山頂直下11:50--11:55大嵐山(昼食)12:35--13:40湯ノ倉山13:50--14:55駐車場

先日新宿L-Breathで購入した日帰り用のkarrimor30?ザックを下ろした(写真右上)。新品は気持ちがいい。

それはさておき、せっかくの3連休。家にいる手はないと地図を見ながら、どこへ行こうかと、あれこれ考えてみた。帰りは渋滞にはまりたくないので、テント泊で翌朝帰宅。近すぎず、遠すぎず、登山者少なめ、できれば紅葉も見られるといいなと、条件がどんどん増え(年とるとどんどん贅沢になるのだ)、上州あたりか、会津かと。上州は翌週関越でそっち方面に遊びに行くしなと思考をめぐらし、結果行き先は会津に決定した。会津でも東北道からなるべく近いところで、荒海(あらかい)山か大嵐山あたりにすれば、行きやすいし人も少なめだろうとにらんだ。

山の神にこの二者択一を提示してみると、大「嵐」山に目が集中していた。……。

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左:湯の花温泉の観光案内板からすぐにある駐車スペース 右:林道終点の駐車スペース

5:00近く家を出る。出遅れ感があるが、ガソリンは満タン。すぐに首都高にのり、東北道を目指す。交通量はすでに多めで、休まずに先へ先へと進む。西那須野塩原ICで下り、塩原温泉への坂道に入る(道の駅湯の香しおばらの)直前の交差点でセブンイレブンに入り、買出し。そこからはほとんど信号がないので、だいぶ時間を節約できる。

湯の花温泉には9:00前に到着した。しかし、登山口がわからず、ぐるぐる辺りを巡っていた。地図の南北を逆に見ていたのだ。車を北に走らせているつもりでいたのだが、南に向かっていて反対側の路地に入っていっては、あれれ、とやっていた。登山口には永遠にたどりつけないわな。

湯の花温泉の観光案内板で間違いに気づいたときには、時計は9:20になっていた。正しき道を上がっていこうとすると、今度は入り口がかなり狭くて急だった。上がっていって立ち往生だけはいやだと、湯の花温泉に車を置いて出発とあいなった。しかし、狭くて急なのはそこだけで、ちょっと上るともう道幅は広いし、林道の終点も、5台くらいは優に停められるであろうスペースがあった。

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左:暗い沢沿いの道を登っていく(湯ノ倉山分岐付近) 右:シダ地帯をいく山の神

登山口から鬱蒼とした樹林帯の中に分け入っていくと、すぐに沢沿いの道になる。薄暗い道を延々と登ることになる。しかも登山者が少ないせいか、あるいはこの間の台風のせいもあるのだろうが、荒れた道だ。

湯ノ倉山分岐からしばらく登ったところで、小休止をとる。頭上を見上げると、サワグルミの高木の葉陰を行ったり来たりする小鳥がかまびすしくさえずっている。

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尾根筋から下界を見下ろすと、紅葉が始まっていた

沢沿いの急な上りをつき進んでいくと、そのうち沢から離れ、ブナの明るい林に出る。でも急な上りは続く。まるでトレーニングコースだ。それで訪れる人も少ないのだろうか。

尾根筋に出ると、紅葉が目に飛び込んできた。なかなかの目の保養になる。ただ遠くの山々はだいぶかすんできている。

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左2点:大嵐山山頂の碑 右:山頂から七ガ岳をみる

11:55山頂に到着した。単独行の男性が一人昼食をとっていた。この山は本当に人が少ない。すれ違ったのは、この男性と、山頂手前で年配の単独行おじさん、そして下山時に男性2人組だけだった。

山頂でセブンイレブンごはんを食べていると、雲が上空を覆いはじめ、日がかげってきた。日差しがなくなると、急劇に冷える。

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赤と黄色に染め上げられた葉を見ると、秋本番を感じる

12:35下山開始。湯ノ倉山への分岐からほぼ横移動となる。歩いていくと、巨大な真っ黒い糞が登山道に落ちていた。人間さまのように棒状になっている。こりゃあ、やばいな。いるな。でかい熊が。しかも足跡もあった。熊鈴を盛大に鳴らしながら移動する。その後小さめの熊糞も発見した。人が少ない分、熊も自由に行動しているのだろう。

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左:樹木が刈り払われていた湯ノ倉山山頂 右:湯ノ倉山からみた三角形の大嵐山

13:40急な上りを踏破して、湯ノ倉山山頂に到着。熊に遭遇することなく無事に山頂を踏む。樹間からは三角形の大嵐山が見えた。あの形だからこそ、急峻な登りの連続だったのだ。

ここから沢への下りも激しく急だった。最初から最後まで、急な上りと下りの連続だ。

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左:公衆浴場「弘法の湯」 右:テント場でおでんとビール

下山は14:55。目の前に温泉場だから、入っていかねばね。ここ湯の花温泉には公衆浴場が4ヵ所ある。一般的なのは、われわれも入った「弘法の湯」、ほかに「湯端の湯」、混浴の「天神の湯」、「石湯」がある。料金は¥200と格安だった。近くの売店で入浴券を購入し、温泉場の入り口の箱にそれを投入して入るしくみになっている。ちなみに最初は湯端の湯に行ったのだが、大変な混雑で弘法の湯に逃げてきた。

005img_5423_2お泊りは、しらかば公園キャンプ場。1張¥960。人が少なかったので、フリーサイトに車を乗り入れていいといわれ、オートキャンプ状態になった。テーブル椅子つきで、存分に利用させてもらった。

寒いから虫もおらず、天気のくずれもなく、ビールをあおり、おでんで温まり、なかなか快適に過ごせた。

翌朝8:00過ぎにはキャンプ場をあとにし、帰途道の駅たじまに立ち寄って、お買い物となった。会津産の巨大なめこやにごり酒を購入した。さっそくその日の我が家の晩餐はきのこ鍋になった。

ついでに腹が減ったので、けんちんそば(¥400)も食した。なにせ朝ごはんをおかゆにしてしまったから、あっという間に消化してしまったというしだい。このけんちんそば、会津のこづゆに裁ちそばといった組み合わせ(たぶん)で、なかなかおいしい。ボリュームもあってしばらく空腹とは無縁だった。

コメント
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