39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

ベートーベンの狂気と天才

2012-03-01 09:01:34 | 音楽

おはようございます
もう3月になりました。
月日の経つのは速いものですね。
どうりでアッッという間に歳を取るはずだ・・・
・・・
ところで、ベートーベンの「大フーガ作品133変ロ長調」、この曲は面白いですね。
はじめて聴くと変な曲ですが、不思議な魅力を持っています。
この曲は弦楽四重奏曲第13番の最終楽章として作曲されたが、あまりに不評だったためベートーベンは聞くに堪えない悪口を並べ、最終的にはフィナーレを付け加えて一つの曲として独立させたと言うことです。
Wikipediaによれば当時は「わけのわからない、取り返しのつかない恐怖」「人好きのしない曲」「中国語のように不可解である」と酷評されたそうです。
まあ、形式美に重きを置く当時としては仕方のない反応で、現代においても現代曲と言えるほどの斬新さを持っています。
何でもベートーベンが完全に聴力を失ってから作られたというからさらに驚きです。
ヒステリックなバイオリンや地響きのような低音(おそらくコントラバスが追加されている?)、消えてしまいそうな小さな音からつい音量を抑えてしまいそうな大音量まで様々に変化する曲想は奇想天外ではすまない、ピカソや岡本太郎のあの「眼」ですね。
あの「眼」に現れる一種の狂気じみた天才のひらめき「お前たちに分かるか?」と言っているような叫びを感じます。
フーガと言えばバッハですが、バッハのフーガを聞き慣れた感性にはとてもフーガとして受け入れ難い曲ですが、ベートーベンの狂気と天才をうかがえる名曲だと思います。
残念ながらCDもレコードも持ってなくて、先日iTunesからダウンロードした「Beethoven-100」のアルバムに入っています。
他の演奏者による演奏も聴いてみたいですね。


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