39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

ウルフトーンは弦との相性で解消できる

2010-09-11 22:44:25 | ウルフトーン

このギター、アランフェスのNo720になってから約10ヶ月、毎日1時間以上弾き込んできた甲斐があってか、最近はいい音になってきたと言うかバランスよくなってきたように思う。

このギターは、ウルフトーンがGからG#あたりにあって、3弦の開放と1フレットが異常に響くし、4弦の4~6フレットあたりも良く響き曲の進行の中でアンバランスな響きになっていて不愉快だった。

ふと気がついたら最近、どうもその傾向が弱くなったようである。

なぜか、よ~く考えてみた。

一つは弾き込んでバランスが良くなってきたと言うことかも知れないが、どうもそんな抽象的なことではないようだ。

ずばり、弦の違いが大きい!

このギターになってきてから推奨弦の低音EXP45と高音チタニウムをメインに使用してきたが、どうもこの弦はノーマルテンションのわりには弦が太く弾いたときのエネルギーが大きい。

そのために、響きすぎていたかも知れない。

どうしてこう思うかというと、3週間前サバレスの弦に変えてから、変な響きが無くなってきたからである。

G周辺の異常な響きや、2・3弦の開放弦を弾いたとき右手の弾く位置によっては鉄板を木槌で叩いたような乾いた硬い音がしていたのがすっかりおとなしくなり、全体的にバランスのいい落ち着いたかといって地味ではなく味のある音に変わってきたからだ。

以前ウルフトーンを少しでも抑えようと、表板の質量を増すためにキズ防止用のフィルムを2枚べったり貼っていたのだが、これをはずしても大丈夫で本来の桜井氏監修の響きが戻ってきた。

メーカーの推奨弦を鵜呑みにしていたが悪かったというか、いろんな弦を試して自分の音このギターにあった弦を探そうとしなかったのが良くなかった。

ハイテンション系の弦は、そのエネルギーをしっかり受け止められる、強いボディーのギターに張るべきで、このギターのようにどちらかというと軽く弾いてもよく鳴るギターにはエネルギーが強すぎたようだ。

EXP45もT2チタニウムもハイテンションではなくノーマルだが、このギターとの相性は良くなかったようだ。

EXP45の低音弦はメッキが強く長持ちするし音色も重厚で地味でバッハには丁度いいのだが、ギターーが十分にそのエネルギーを処理できないようだ。

今使っている、サバレスの新しい弦セットは高音ALLIANCEと低音CANTIGAで、弦が細めだが十分なエネルギーを持っておりしかも音色が少しハスキーで色気がある。

3週間で4・5弦はメッキがはがれて赤銅色が出てきているし、すこし低音部の迫力が無くなってきた。

もう1週間ほど使って、次はハナバッハのイエロー(スーパーローテンション)を使ってみることにする。

この弦は、ギターが新しくなる前に古いギターでしゃかりきになって練習していて手を壊しそうになったときに買った弦で、新しいギターになって手が治ったので使わずに残っていた弦だ。

ギターと弦の相性を見るには、こんな極端な弦を張ってみるのも研究価値があるかも知れない。

EXP45の買い置きが一箱余っているが、そのうち日の目を見ることもあるだろう、大事にしまっておこう。

ウルフトーンは弦との相性で解消できる。と言うことでした。


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