いきなり変なタイトルだが、
ダイナブックとは、アップルフェローのアラン・ケイ(当時ゼロックスのパロアルト研究所)が提唱した理想のパーソナルコンピュータである。
このパーソナルコンピュータという言葉もアラン・ケイが最初に使ったと言っても良い。
(この、スーパーマリオのような顔は親しめる)
アランケイのダイナブックは、1960年代から暖めていた総合的な発想で、1977年に「パーソナル・ダイナミック・メディア」という題名の論文で初めて定義された。
その論文の中で、ダイナブックは次のように説明されている。
*** 以下引用 ***
形も大きさもノートと同じポータブルな入れ物に収まる独立式の情報操作機械で、この機械は人間の視覚、聴覚にまさる機能を持ち、何千ページもの参考資料、詩、手紙、レシピ、記録、絵、アニメーション、楽譜、音の波形、動的なシミュレーションなどを始め、記憶させ、変更したいもの全てを収め、後で取り出すことが出来る。
可能な限り小さく、持ち運び可能で、人間の感覚機能に迫る量の情報を出し入れできる装置。
ビジュアル出力は、少なくとも新聞の紙面より質が高くなくてはいけない。
オーディオ出力も、同様の基準達していなくてはいけない。
原因と結果の間には、感じ取れるほどの間があってはいけない。
*** 以上引用 ***
アラン・ケイは、液晶パネルを手にしたときに、パーソナルコンピュータはこれ以上大きくなる必要はないと言ったそうです。
まだパーソナルコンピュータの影も形もない時代にこれらのことを提唱し予言したアラン・ケイという人物はただ者ではない。
これらの機能を実現するには当時の大型コンピュータの数百倍数千倍の性能が必要とされたわけですが、シリコンチップの指数関数的性能の飛躍を知っていたかのように彼は完全に未来を見通していました。
日本の某電機メーカーがダイナブックという名のノートブックパソコンを発売しましたが、当時は私を含め多くの人が、アラン・ケイの超未来的発想に対しお茶を濁したようなちゃちな装置に怒りを感じたものです。(現在のWindowsOS搭載のノートパソコンとしては頑丈で一流です)
今日、iPadが発表されましたが、これが本当のダイナブックの誕生ではないでしょうか。
これから、どんどん進化していって欲しいと思います。
アラン・ケイとダイナブックの詳しいことは、この本に書いてあります。
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