ほとんど意識してなかったが、改めて意識しながら自分の弾き方を観察してみたらおもしろい。
これは、無伴奏バイオリンパルティータ1番のサラバンドの最初の8小節です。
ほとんど意識してないのですが何カ所かは意識的にすらしたりずらさなかったりしています。
最初のBmの和音は3弦の4フレットを追加して5弦からを親指でジャァ~ンと弾くようにしています。
この曲の全体に流れるこのBmの雰囲気を最初に印象づけたいからです。
繰り返しで2回目になると、楽譜通りの音で全くずらさないか軽くずらす程度にします。2拍目の3音の和音は全くずらさずむしろきれいにまとまるように意識してクリアに弾きます。
1拍目と2拍目のコントラストをつけると言う感じです。
1小節目から2小節の1拍目まで、真ん中の音DDC#Dを少し浮かせると雰囲気が出ます。
3小節目は8分音符6個の上の旋律と4分音符3個の下の旋律を分離し互いに主張しあうような感じで弾くために2音ですが、少しいやらしくずらして弾きます。
5小節目の1拍目と2拍目の3音の和音は全くずらさずにきれいにそろった音を出します。
7小節目は3小節目と同じく上下の旋律を分離し戦わせます。8小節目の1拍目は楽譜にも波線が書いてあるようにずらすのですが。極端にずらして付点4分音符を8分音符3個にばらして弾くのもおもしろいです。
この8小節は、サラバンドの雰囲気を特徴づけるように、上下の声部を戦わせたり、和音でまとめたりを交互にやっている感じです。
何カ所かはこのように意識的にやっているわけですが、残りの部分は何となくずらしたりまとまったり、無意識にやっています。
ずらすと言ってもいろいろあって、「軽くずらす」から「嫌らしいほどずらす」までいろいろとあり、どの程度にするかでまた曲想が全然変わってきます。
ずらさないで弾くときも、和音の音のうちどの音を目立たせるかとか、これもいろいろとあると思います。
いや~、ギター演奏って奥が深いですねぇ
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