いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

鹿島の昔話 「ヘビ婿入り」

2010-04-08 07:38:14 | Weblog
    見世物小屋の蛇女の看板絵》 ※民話と直接関係はありません     分類・民

                                 

 昔ばなしは全国各地に数多く伝わっていますが、精査してみると意外と似通った話や共通点があることに気が付きます。 
 それは長い間に他国(県外市町村)から移り住んできた人の話や、もともと土地にあった話がアレンジされたり、新しく面白可笑しい話が作られてきたり、内容的に話す人によって微妙に異なったことなどに原因があるのかも知れません。

 「昔ばなし」は、あくまでも原則は「語り」の世界ですから話す人は、聞く者(子ども)を如何に興味深く耳を傾かせるかの技が必要になってきます。
 これから何度かに分けてお話しをしようとする鹿島の民話は、故老たちが現代に伝え残してきた貴重な話でもありますので、絶やすことなく私たちも次代に引き継いでいかなければならない大切な課題だと思います。

  鹿島の昔ばなし① ヘビ聟(むこ)入り

 昔々のことだけっども、ある所に若い娘さんがいてナ、年頃になって色気が出てきたものの何しろ箱入り娘なもんだから、何処さも出て行くことはできねかったんだと。
 ところが或る日から、その娘さんのとこさ男が通い始めたんだっちわい。
 二人の仲は、だんだんと深くなってしまってナ、とうとう娘さんのお腹に子どもができてしまったんだと。
 その男は前から「もし自分の子供を懐胎した時には、絶対に菖蒲湯にだけは入んねでけろな!」と口固く注意をしていたということだった。
 しかし、さすがに臨月になると親たちにも判ってしまい、娘から色々と事情を聞いている内、相手の男に「菖蒲湯にだけは入るな」と言われていることも判ったんだと。
 そこで親たちは「何でなんだっぺない」と不思議に思い皆で相談した結果、菖蒲と蓬(よもぎ)を丸めて湯につけて、娘を湯さ入れたところ急に産気付いて湯の中で子供を産んだんだと。
 そんでない、生まれた子供っていうのは皆、ヘビの子だったということダ。      おわり


 本日の催し  4月8日(木)    四緑 先勝   旧暦2/24

◆「鹿島歴史の会」  10:00~   於・鹿島公民館   0246-29-2250

◆「絵桜の会」   10:00~     於・鹿島公民館   0246-29-2250

◆「アジア布・ナーガの布・素材展」 於・ギャラリー創芸工房  0246-29^3826


★訃報★ 6日 佐藤英子様(84歳) 中央台鹿島1丁目51-11 喪主 夫 和彦様 

    
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする