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毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




復活節後第1日曜日にきくのは、「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」です。このカンタータは1724年4月16日の初演。合唱曲からはじまり、アリア、レチタティーヴォ、コラール、レチタティーヴォ、アリアと合唱、コラールという全7曲からなっています。選んだ録音はギュンター・ラミン指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、トマス合唱団(聖トーマス教会合唱団)による1954年のCD(Berlin Classics 0032912BC)です。この録音を選んだののは、2023年のバッハ・メダルをトマス合唱団が受賞したため(録音状態はあまりよくありませんが)。なお、ラミンは、前代トマスカントルのカール・シュトラウベとともに、カール・リヒターの師でした。

0032912BC

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ジョン・バットとダニーデン・コンソートによる管弦楽組曲(序曲)、これから楽しむのは管弦楽組曲第4番(BWV1069)です。管弦楽組曲の第3番と第4番には、金管とティンパニをのぞいた初期稿があったとされ、その稿での録音もありますが、バットたちは第3番でもそうだったように、この第4番でも一般的な稿での録音です。ダニーデン・コンソートの編成は第4番が一番大きく、計19名で録音にのぞんでいます。

CD : CKD 666(Linn Records)

CKD 666

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今宵しばし楽しむのは、Noa(アヒノーム・ニニ)の「Letters to Bach」(naïve NJ6994)です。Noaは1969年生まれのイスラエルの歌手。アルバムの収録曲(全11曲)はバッハの曲にNoaが歌詞をつけ、ギター伴奏で歌ったもので、なかなか楽しいアルバムです。この手の元祖的なシャルル・グノーの「アヴェ・マリア」も収録されています。同じ趣向で平原綾香が、カンタータ「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」第4曲コラール(「my Classics 2」Sleepers, Wake!)や、チェンバロ協奏曲第5番第2楽章ラルゴ(「my Classics 3」What will be will be)の録音をしていて、前者はNoa(第3曲)と比較も可能です。なお、Noaの歌詞はLetters to Bachに全曲掲載されています。

CD : OP 30567(naïve)

NJ6994

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ジョン・バットとダニーデン・コンソートの演奏できいている管弦楽組曲(序曲)。2021年録音の「管弦楽組曲集」から、一昨日の第3番、昨日の第1番ときいてきて、今日これから楽しむのは第2番です。管弦楽組曲第2番(BWV1067)は、室内楽的なフルート協奏曲といってもよく、ここでのダニーデン・コンソートも、フルート(ケイティ・バーチャー)、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラはそれぞれ1名、通奏低音はチェロ、コントラバス、チェンバロ(バット)の3名、計7名という編成で演奏しています。

CD : CKD 666(Linn Records)

CKD 666

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昨日からききはじめた、ジョン・バットとダニーデン・コンソートによる「管弦楽組曲集」(2021年録音)。今日きくのは収録順どおり、管弦楽組曲(序曲)第1番(BWV1066)です。バットたちの演奏からは、舞曲の演奏にくふうがきかれます。舞曲の前後半のくり返しをおこなうさい、舞曲によってはくり返し前は木管なし、くり返し後は木管あり。また、ほかの舞曲ではその逆、というふうです。

CD : CKD 666(Linn Records)

CKD 666

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今日から週末まできいていくのは、ジョン・バットとダニーデン・コンソートによる「管弦楽組曲集」。このアルバムには管弦楽組曲(序曲)が、第3番、第1番、第2番、第4番という順で収録されており、今日の管弦楽組曲第3番(BWV1068)から収録順に楽しむことにします。序曲の中間部はヴァイオリン協奏曲のようで、トゥッティを縫うように華麗なヴァイオリン独奏がくりひろげられます(バッハの弟子クリスティアン・フリードリヒ・ペンツェルの筆者譜に「Violin.Conc.」と記入されたパート)。なお、ダニーデン・コンソートは、弦6名、通奏低音5名のほか計17名という編成で演奏。録音は2021年です。

CD : CKD 666(Linn Records)

CKD 666

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2023年のバッハ・メダルは、トマス合唱団(聖トーマス教会合唱団)に授与されることになりました。トマス合唱団のバッハ・メダル、あたりまえといえばあたりまえすぎる、ようやくの受賞です(ライプツィヒ市としては、身びいきにならないようにしていたかもしれないのですが)。合唱隊席にあふれんばかりにならび立ち、声をそろえて歌うすがたは、19世紀の合唱運動をいまに体現しています。このようすだと、そろそろライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団も受賞でしょうか。審査員にはゲヴァントハウス・カペルマイスター(2018年からアンドリス・ネルソンス)もふくまれるので、どうでしょう。なお、過去の受賞者は「バッハ・メダル」をご覧ください。



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復活節第3日にきくのは、ゲオルク・ニグルたちによる「平安 汝にあれ」(BWV158)です。このカンタータ(全4曲)の初演については諸説ありますが、ジョシュア・リフキンは1727年、あるいは1728年を示唆しています。ニグルたちのカンタータは「Bach Privat(The Private Bach)」に収録されたもので、録音は2015年および2016年。共演しているのは、ヴァイオリンのペトラ・ミュレヤンス、チェロのロエル・ディールティエンス、チェンバロのアンドレアス・シュタイアー(プログラムのコーディネーター)で、終曲のコラールではバスのニグルのほか、ソプラノのアンナ・ルツィア・リヒターが参加し、これにヴァイオリンと通奏低音という編成でコラールを演奏しています。

CD : Alpha 241(Alpha)

Alpha 241

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復活節第2日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「われらと共に留まりたまえ」(BWV6)です。「われらと共に」は、1725年4月2日、つまり昨日にきいた「復活節オラトリオ」の翌日に初演されたカンタータ。ガーディナーにはSDG(Soli DEo Gloria)で同カンタータの録音を2000年におこなっていますが、そちらは2008年にきいています。これからきくのはArchiv Produktionでの1999年の録音。モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツとの共演は両者共通ですが、独唱者はすべて異なっています。

CD : 463 580-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 580-2

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復活節第1日にきくのは、フランス・ブリュッヘンたちによる「復活節オラトリオ」(BWV249)です。初演は1725年4月1日ですが、全11曲中6曲が、同年2月23日に初演されたザクセン・ヴァイセンフェルス公クリスティアンの誕生日用カンタータから転用されています(その後も改作)。ブリュッヘンたちの録音は2011年(ライブ)で、管弦楽と合唱は18世紀オーケストラ(ヴィオラの森田芳子が参加)とカペラ・アムステルダムです。オラトリオには、ヤコブの母マリア、マグダラのマリア、ペトロ、ヨハネが登場(福音史家は登場しません)。この4人の役を歌うのはそれぞれ、イルセ・エーレンス、マイケル・チャンス、マルクス・シェーファー、デイヴィッド・ウィルソン・ジョンソンです。

CD : GCD 921115(Glossa Platinum)

GCD 921115

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受難週にきいていきたのは、エミリオ・モレーノとアーロン・ザピコの「The Melancholic Bach」。とくにこの時期にふさわしい曲ばかりというわけではありませんが、どれもヴィオラ・ダ・ブラッチョとチェンバロのために編曲されたものです。これからきくのは、「尊き御神の統べしらすままにまつろい」(BWV691)。この曲はバッハ家の愛奏曲のようで、フリーデマンとマグダレーナの音楽帳に所収されています。モレーノの楽器はジンペルトゥス・ニッゲルのヴィオラ・ダ・ブラッチョ(1751年製)、ザピコの楽器はヨハネス・ルッカース(1616年製)にもとづくラファエル・マリファンのチェンバロ(2010年製)。録音は2019年です。

CD : GCD 920316(Glossa Platinum)

GCD 920316

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聖金曜日にきくのは、ハンス・マルティン・シュナイトたちによる「ヨハネ受難曲」(BWV245)です。シュナイトは1930年生まれのドイツの指揮者(2018年に死去)。日本ともなじみが深く、日本人の独唱者、合唱団とともに、東京にて「ヨハネ受難曲」のライブ録音(2001年11月13日)をおこなっています。

ここできくのはその録音ではなく、1978年に録音された「ヨハネ受難曲」のほう。これは同曲の初稿(1724年)による録音で、コレギウム聖エメラム、レーゲンスブルク・ドームシュパッツェン(レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊)と共演しています。特筆すべきは、ソプラノとアルトに合唱はもちろん、独唱にも少年を起用していることで、いまとなっては貴重な録音といえます。

1979年初出のさいはLPで、その後CD化が待たれましたが未発売のままでした(たぶん)。それがようやくデジタル化の運びとなりましたので、さっそく、ひさしぶりにきいてみることにしました。なお、初出3枚組LPの余白には、第2稿(1725年)のみに採用された2曲の合唱曲(コラール)と3曲のアリアが収録されていました。デジタル化においても、それもそのまま収録されています。

File : 4836020(ARCHIV PRODUKTION)

4836020

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受難週の今週は、エミリオ・モレーノとアーロン・ザピコの「The Melancholic Bach」(2019年録音)からいくつか選んできいています。今日きくのはオルガン・コラール「われら悩みの極みにありて」(BWV641)で、昨日と同じく「オルガン小曲集」所収の4声曲です。編曲ではモレーノ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)がこまかく修飾された最上声部のコラール旋律を、ザピコ(チェンバロ)が下声部を担当しています。モレーノの使用楽器はジンペルトゥス・ニッゲルの1751年製、ザピコのそれはヨハネス・ルッカースの1616年製にもとづくラファエル・マリファンの2010年製です。

CD : GCD 920316(Glossa Platinum)

GCD 920316

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今日もきくのはエミリオ・モレーノとアーロン・ザピコの「The Melancholic Bach」から、オルガン・コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」(BWV639)です。このBWV639は「オルガン小曲集」所収の3声曲で、編曲ではモレーノ(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ)が修飾された上声のコラール旋律を、ザピコ(チェンバロ)が下2声部を担当しています。使用楽器は、ジンペルトゥス・ニッゲルの1751年製とラファエル・マリファンの2010年製(ヨハネス・ルッカースの1616年製にもとづく)。録音は2019年です。

CD : GCD 920316(Glossa Platinum)

GCD 920316

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これからきくのは、コラール「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」です。このBWV622は「オルガン小曲集」に所収された、受難節のためのコラール。ここではエミリオ・モレーノの編曲で、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(モレーノ)とチェンバロの(アーロン・ザピコ)のデュオでききます。使用楽器はモレーノがジンペルトゥス・ニッゲルの1751年製、ザピコがラファエル・マリファンの2010年製(ヨハネス・ルッカースの1616年製にもとづく)です。

CD : GCD 920316(Glossa Platinum)

GCD 920316

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