毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




2カ月ほどまえの日曜日、「きわめて早い復活節が、のちのち意味をもってくる」(記事は「『主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め』 BWV130」)と書いたのですが、「そのとき」が今日の三位一体節後第27日曜日。この日曜日は、バッハの存命中にも5回しかめぐってこなかった日曜日です。

そのめずらしい日曜日のためのカンタータが、「目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声」。復活節の算出方法やこのBWV140については、「私的CD評」の「バッハの三位一体後第27日曜日のためのカンタータ 」を参照してもらうことにして、さっそく美しいカンタータをききたいと思います。

迷わず選んだ演奏はOVPPによるリフキンたちのもの。選んだ理由は、第1曲のアレルヤのくだりの美しさです。allelujaの最後の音節「ja」を、メリスマで長くひきのばして歌う、グレゴリオ聖歌のユビルスのようなそのくだりは、リフキンたちの演奏できくと、いっそうひきたちます。

CD : 417 616-2(L'OISEAU-LYRE)

417 616-2

コメント ( 2 )



« 小プレリュー... 小プレリュー... »
 
コメント
 
 
 
三位一体後第27日曜日のためのカンタータ (ogawa_j)
2008-11-23 12:21:13
期待通り、「目覚めよと私たちを呼ぶ声がする」を取りあげられましたね。リフキン指揮の演奏を紹介されたのは、なかなか興味深い選択ですね。現在のOVPPの元祖的存在ですしね。
 オリジナル楽器によるバッハの教会カンタータの演奏がこれほど多様になったことは、大いに歓迎するべきでしょう。ただ、流行を追うのではなく、リフキンのように歴史的検証から独自の演奏解釈を行っている演奏ばかりではないように思います。そういう観点での鑑識眼もこれからは必要になってくるように思います。
 
 
 
可能性の探求 (aeternitas)
2008-11-23 15:56:16
コメントありがとうございます。
カンタータ演奏において、リヒター、リリング、アーノンクール、レオンハルトと、4人の名演奏家が活発に録音をおこなっていた時代には、よもやこんなことになるとは思ってもいませんでした。リフキンが一連の録音をしてからも、そうでした。
リフキンの一石が、ずいぶんな時間差で波紋をひろげたようで、しばらくは、さまざまな可能性の探求がおこなわれていくことでしょう。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。