トレヴァー・ピノックのチェンバロで楽しんでいる、「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」。録音は2018年8月と2019年1月におこなわれており、このときピノックは70歳をこえていたということになります。これからきくのはプレリュードとフーガ第10番。2声のフーガは、ちょっと踏みはずせば疾風怒濤という激しいものですが、これにも気品が感じられるのがピノックらしさでしょうか。使用楽器は、デイヴィッド・ウェイの1982年製のチェンバロ(アンリ・エムシュにもとづく)です。
CD : 00028948384365(Deutsche Grammophon)