■涙の茉莉花LOVE / 河合その子 (CBSソニー)
サイケおやじがオンタイムで見た女の子アイドルのトップシンガー、その最後は、本日の主役たる河合その子だったと自覚しています。
それは度々述べているとおり、サイケおやじは昭和62(1987)年春から異郷の地へ島流しにされ、ようやく平成4(1994)年になって帰参してみれば、我が国のアイドル業界は、すっかり集団&グループ化しており、つまりは責任の所在が曖昧な人気者(?)ばかりになっていたというわけで……。
もちろん、河合その子だって、最初はトーシロ集団の「おニャン子クラブ」に入っての活動が本格的な芸能界デビューだったんですが、そこでの人気から独り立ちしたのは自然の流れで、忽ちトップの座を掴んだのが昭和60(1985)年夏頃だったと記憶しており、本日掲載したのは、その彼女が同年9月に出した自己名義最初のシングル盤です。
ただし、この時は、まだまだ「おニャン子クラブ」に所属していたらしく、レコーディングやライブステージにも、そこの面々が参加していたわけですから、掲載したジャケ写にも「おニャン子クラブ」のロゴネームが入っているのは、納得するしかありません (^^;
また、これまた当然ながら、そんなこんなを書き連ねているサイケおやじにしても、決して件の「おニャン子クラブ」のテレビ番組に熱を入れていたわけではなく、正直……、ど~でもいい(?)気分だったんですが、その頃、突如としてラジオから流れて来たのが、このシングル盤A面曲「涙の茉莉花LOVE」だったんですねぇ~~♪
それは、皆様ご存じのとおり、作詞:T2&作編曲:後藤次利から与えられたオールディズ調のアイドル歌謡ポップスなんですが、イントロからスローな中華モードの前メロが置かれているところが大きなミソと申しましょうか、ミディアムアップのアメリカンポップス調に作られている主旋律に入る瞬間の絶妙さは、これぞっ!
女の子アイドル歌謡の真骨頂として、サイケおやじにはジャストミートの大ホームラン♪♪~♪
ちなみに「ジャスミン」を「茉莉花」と表記した曲タイトルも、前述した「中華モード」を鑑みれば、全くニクイところですが、ここで作詞のクレジットにある「T2」とは本来「T」の「二乗」と印刷されておりまして、それがブログの文字スタイルでは表せないみたいなんで「T2」としたわけですが、その正体は後藤次利と担当ディレクターの稲葉竜文の共同ペンネームという説が有力だそうですよ。
しかし、それはそれとして、やはり楽曲そのものは上手く仕上がっていると思いますし、基本的に歌唱力が稚拙な河合その子には、不思議な安定感を与える「何か」が仕込まれている様な気がします。
また、これまた有名な事実ではありますが、ここでの「涙の茉莉花LOVE」はシングルバージョンですので、要注意でしょう (^^♪
個人的にも、こっちが圧倒的に好きなのがサイケおやじの本音ではありますが、皆様はいかがでありましょうか (^^♪
そして、サイケおやじが速攻で掲載盤をゲットしたのは言うまでもありませんが、あらためて彼女のポートレートを眺めてみれば、そのクールビューティな雰囲気と反比例するアニメ系の声質、そして決して上手いとは言い難い歌唱力の割には、しっかりとしたリズム感を持っているみたいで、いゃ~~、本当に正統派アイドルとしての要件を全て満たしているのが、河合その子だったと思うばかりです (^^♪
あぁ~~、そ~云えば、その頃のテレビで彼女がキーボードを弾きながら、この「涙の茉莉花LOVE」を歌っている場面に接した事がありましたが、ある程度の音楽教育を受けていたのかもしれませんねぇ~~。
だからこそ、翌年には「悲しい夜を止めて」という、なかなか複雑な構成のシングル曲をヒットさせる事が出来たんでしょうか?
閑話休題。
そこで河合その子のスタア性を語るのであれば、そのライブパフォーマンスやテレビ出演等々における振舞いと存在感の強さは絶対的だった様に思います。
実はサイケおやじは、只一度だけ、ある幸運から彼女のライブコンサートに接した事があり、それが昭和61(1986)年12月28日に敢行された横浜アリーナ特設会場でのステージだったんですが、もちろん「歌」そのものはタ~へでありながら、会場に集った彼女の信者達を見事に惹きつけていた力量・度胸こそは、スタアの証でありました。
もちろん、そこには彼女のスタッフの結集力が欠かせないはずで、例えば、その時に販売されていたパンフレットの素晴らしさも、未見の皆様には、ぜひとも拝観していただきたい逸品でありました (^^♪
ということで、河合その子については、まだまだ書いておきたい事があるんですが、今回は、ここまでとさせていただきます <(_ _)>
う~ん、本日は珍しくベタ褒めのサイケおやじではありますが、それは河合その子が好きなのではなく、当時の彼女を含めた芸能界のプロジェクト諸々の中で、特に輝いていた「河合その子」という「偶像」に惹かれているのであります。
まあ……、皆様からのお叱りは覚悟しておりますが、確信犯ではないつもりですので、よろしくお願い申し上げます <(_ _)>