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サイケおやじの生活と音楽

別れの夜明けの思い出

2021-10-21 18:06:35 | 歌謡曲

別れの夜明け / 石原裕次郎&八代亜紀 (テイチク)

掲載したのは説明不要、石原裕次郎&八代亜紀の夢の共演デュエットが昭和49(1974)年秋~年末に大ヒットさせた「別れの夜明け」をA面に入れたシングル盤なんですが、そもそも、こ~ゆ~楽曲って、聴くのも当然シビレるとはいえ、やはり自分達で歌って、その気になるってのが、一番イイという真実も確かにありますよねぇ~~ (^^)

もちろん、その場は酒席・宴席が多いということで、実はサイケおやじは学生時代に入れてもらっていたバンドのバイト演奏で、この「別れの夜明け」をやった事があるんですが、あらためて言うまでもなく、こんな演目とは無縁だった自分達にとっては、演奏前日に渡されたリクエスト演目の譜面を頼りに練習一途!?!

ちなみに当時はカラオケが普及し始めた頃だったんですが、それゆえに生バンドの需要が多かったのは、隔世の感がありますし、その時に頼まれていたのは、カラオケ替わりの伴奏が主でありました。

で、肝心の「別れの夜明け」は典型的な歌謡演歌ですから、作詞:池田充男&作曲:伊藤雪彦が手掛けた曲調は、悲恋の別れを描くに相応しい、Am → Dm → E → Am という定番モードが使われているもんですから、必然的にリズムやビートの感覚がモタレてしまうのはトーシロの悲しさ……。

う~ん、こんなんじゃ~、当日の伴奏がきっちり出来るのか……?

なぁ~んて、サイケおやじは不安のド真ん中に置き去りにされた気分でしたねぇ~~ (^^;

ところが、やっぱり神様は存在するわけで、その日の現場ではバンドメンバーが何時になく必死になっていた事から、十数曲はあった、ほとんど初めての演目の伴奏が、それなりに纏まってやれたと認められ、ギャラの他に個々の楽曲に対し、歌ったご本人からチップまで頂戴してしまったというのは、望外の喜びでありました (^^♪

中でも、この「夜明けの別れ」をやった時は、歌ったのが成金の地主様だったみたいで、上機嫌で壱萬円もチップの大盤振る舞い ♪♪~♪

そんなわけで毎年、宴会の季節になると、そんな学生時代の美味しい思い出と同時に、この「夜明けの別れ」のメロディや歌詞が思い出されます (^^)

ということで、昨今の状況から、ようやくコロナ禍も下火になりつつあるので、いよいよ宴会モードが復活かっ!?

―― みたいな風潮もございましょうが、まだまだ油断は禁物でしょう。

それゆえに、カラオケ等のデュエットを楽しむ場合にしても、互いに距離を保って歌わねばならないというのであれば、ちょっと……、せつないですねぇ……。

でも……、この「別れの夜明け」は、それでもデュエット定番として、歌い継がれていくと思っております (^^♪

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この人だぁ~れ part-49:宮部エリ

2021-10-20 17:53:05 | 歌謡曲

雨のプレリュード / 宮部エリ (クラウン)

日頃から大袈裟なサイケおやじにしても、久々に後頭部を殴られたっていう感じは、この事かっ!?

というほどの衝撃を覚えたのが、本日掲載のシングル盤A面曲「雨のプレリュード」です。

もちろん、これは「この人」シリーズですから、歌っている宮部エリについては全く知るところが無く、レコードそのものにしても、時代が「平成」の中頃に纏め買いした中古盤だった事もあり、先日まで未整理の獲物の中で眠らせていたんですが、今頃になって針を落としての後悔先に立たず……、と言うしかありませんでしたよ (^^;

とにかく、作詞:森由里子&作編曲:川口思郎からの提供とされる「雨のプレリュード」を歌う宮部エリの歌唱力は、決して一筋縄ではいかない凄さがあり、ミディアムテンポで頭サビから積み重ねられるオールディズ風味も程好い主旋律をきっちり節回す宮部エリ!

そのアルトボイスの声質とロックっぽいフィーリングも併せ持つアイドル歌謡ポップス保守本流の魅力は、まさに名曲にして名唱と断言してしまうほどです。

あぁ~~、聴くほどにプログレっぽい曲構成やメロディ展開には、重いビートと重層的に重ねられたキーボードサウンド、さらに泣きのギターや如何にもの装飾音もニクイばかりで、しかも……、もっともっと聴いていたいところから、あっさりと終わってしまうところが、これまた憎たらしいわけですよ、可愛さ余ってねっ!

もう、ニューミュージックもアイドル歌謡も飛び越えた魅力に溢れていますよ (^^♪

う~ん、発売されたのは昭和58(1983)年6月とされていますが、サイケおやじの記憶では当時、まったく耳にした楽曲ではありませんでしたし、必然的にヒットしたという感じも残っていませんが、これほどの楽曲を見事過ぎる歌唱力で演じてしまった宮部エリって、その後、ど~されているんでしょうか?

もはや、彼女は最近の蒐集対象ではトップランクに据える事に決定!

機会がございましたら、皆様にも絶対に聴いていただきたいのが、宮部エリが歌う「雨のプレリュード」であります (^^)

最後になりましたが、このジャケ写の雰囲気って、モロに楽曲からのイメージそのまんまではありますが、中身の濃密さは、こんなもんじゃ~ありません (^^♪

聴く度に心が豊かになるというか、積極的に針を落としたいレコードに出会った喜びは、大切にしたいものです。

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悲恋からの目覚めは…

2021-10-19 19:30:45 | 歌謡曲

ロミオ&ジュリエット’79 / 畑中葉子 (日本ビクター)

昭和の芸能界には波乱万丈のスタアが数多登場しておりますが、畑中葉子は、中でも特に強い印象を残したアイドルだったと思いますねぇ~~!?

それは皆様ご存じのとおり、最初にブレイクしたのは平尾昌晃とのデュエットソング「カナダからの手紙」のメガヒットであり、それが昭和53(1978)年の事だったんですが、流石は平尾昌晃が見出しただけあって、歌の上手さとイナタイ清純派の佇まいは、華やかな芸能界にあっても、それが逆に鮮烈な魅力になっていたんじゃ~ないでしょうか?

実際、彼女のファン層は中年おやじ~青少年にまで幅広く、平尾昌晃とのデュエット曲が次々にレコード発売されると同時に高まったのが、畑中葉子のソロデビューだった事は自然の成り行きでありました。

ところがスタア街道一直線の彼女は何故か、その最中に突如として結婚~離婚という、ある意味じゃ~お定まりのコースを辿ってしまい、これまた当然の如く芸能界へ復帰したのは、これまた皆様ご存じのとおり、日活ロマンポルノ「愛の白昼夢(小原宏裕監督)」への出演でした (^^♪

もちろん、これは爆発的にヒットし、以降はセクシー女優であり、本格的なフェロモン歌謡を聴かせてくれるボーカリストとして活躍していくわけですが、さて、その間に忘れられてしまいそうなのが、前述したソロシンガーとしてのデビュー期における活動でしょう。

本日掲載したのは、その時期の畑中葉子を確認出来る証拠物件と申しましょうか、昭和54(1979)年1月に発売された、これが自己名義としては最初のシングル盤で、特に作詞:松本隆&作曲:平尾昌晃、そして編曲:佐藤準が制作陣に名を連ねたA面曲「ロミオ&ジュリエット’79」は、当時流行のフュージョンディスコ系のサウンドにニューミュージックっぽいメロディライン、おまけに悲恋&セクシーな雰囲気をたっぷりとミックスさせたアップテンポの歌謡曲 (^^♪

もちろん、畑中葉子も、これまでの清純派路線から新しい出発に相応しい、フェロモン歌謡の微妙な入口みたいな歌いっぷりを聴かせてくれるんですよ。

アイドルからニューミュージックに移行した雰囲気のジャケ写も、イイ感じ (^^♪

そして面白いのは、テンポチェンジしたサビで展開されるメロディが、如何にも平尾昌晃ならではの演歌調になっているところでしょうか、畑中葉子も、そこんとこを上手く飲み込んでの節回しは、流石と思うばかりです。

しかし!?

前述したとおり、このシングル盤が世に出た直後に、彼女は突如として結婚し、引退という道に……。

これは当時、かなり世間を驚かせたんですが、一番に無常観を覚えたのは平尾昌晃以下の制作スタッフだったんじゃ~ないでしょうか?

まあ、結果的に彼女は目が覚めたのかどうかは知る由もありませんが、離婚から芸能界へ復帰し、あの「前から後ろから」を大ヒットさせ、女優としても決して素晴らしいとは言い難い演技を逆手に活かしたかの様な存在感をアピールし、昔っからのファンばかりか、新しいファン層も掴んでしまったんですから、やはり芸能的なセンスは抜群だったと思います。

ちなみに、彼女のソロレコーディングとしては、この「ロミオ&ジュリエット’79」が最初ではなく、平尾昌晃とデュエットしていた時代にアルバム用に吹き込まれた音源が数トラックは残っており、なかなかにこれが良かったりするんですよ (^^♪

機会があれば、皆様にも、ぜひっ!

ということで、昔っから悲恋と云えば「ロミオとジュリエット」、あるいは「おかる勘平」が代表的なところでしょうが、現代の日本における「小室と内親王」は、内親王がその気になっているだけの悲恋の様に思えますねぇ……。

まさか、この「ロミオ&ジュリエット’79」を鑑賞されているはずも無いんですが、いやはやなんとも……、一般人に成下がった時からの本当に「えげつない」誹謗中傷に耐えていくためには、案外と役立つかもしれませんよ、この歌は (^^;

まあ……、あってはならない事なんですけどねぇ……。

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切なる願い

2021-10-18 17:25:37 | サイケおやじの日常

朝、起床時から首が痛くて……、少しばかり右腕に痺れまで感じるので……。

本日予定の定期健診で担当医に申し出てみたら、整体まで勧められてしまったですよ (>_<)

それでも出してもらった痛み止めと湿布で、なんとかやれていますが、明日は回復していて欲しいなぁ~~。

失礼致しました <(_ _)>

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秋の石川優子は、これですよ

2021-10-17 18:12:16 | ニューミュージック

涙のソリティア / 石川優子 (ラジオシティ)

すっかり寒くなりましたですねぇ、今日は……。

これも秋の風情かと思えば、こんな日にサイケおやじが聴きたくなるのは、石川優子が昭和57(1982)年初秋に出した掲載のシングル盤A面曲「涙のソリティア」です。

皆様ご存じのとおり、彼女は基本がシンガーソングライターという事で、それなりに時代の流行にアクセスした楽曲も作っていたんですが、それにしても完全に自作の「涙のソリティア」を最初に耳にした時のサイケおやじは、これって、てっきり大瀧詠一から提供されたものと思い込んでしまったですよ (^^;

だって、ミディアムスローな曲調にはハリウッド系オールディズのフィーリングが滲みまくり、彼女の節回しにしても、ほとんどナイアガラ仕様と申しましょうか、ちょい前のアン・ルイスとかシリア・ポールに近い感じさえしたほどで、しかもカラオケパートの演奏はキーボードサウンドを主体にしていながら、ピアノの使い方やリズムの用い方が、大瀧詠一のメガヒットアルバム「A LONG VACATION」を強く想起させるアレンジになっているんですねぇ~~♪

もちろん、サイケおやじは、一発で気に入って、速攻でレコード屋を急襲したわけですが、そこにクレジットされていたのは作詞作曲:石川優子&編曲:鷺巣詩郎!?!

う~ん、これには驚かされましたですよ、実際 (^^;

結局、失礼ながら、これは確信犯なんでしょうか……?

もちろん、当時は前述した大瀧詠一のアルバム「A LONG VACATION」が爆発的に売れていて、それが業界全体をリードするほどの勢いになっていた事は間違いのない現実でしたが……。

しかし、聴くほどに……、この「涙のソリティア」は大瀧詠一が「A LONG VACATION」で推奨していたフィル・スペクター流儀の「音の壁」サウンドに拘っていませんし、むしろユーミンの諸作に近い感じもあるほどで、つまりは石川優子と鷺巣詩郎には、時代の流行を意識しながら、ちゃ~んと自分達の個性と矜持を刻んでいたと思うんですが、いかがなものでしょう。

そして、そんなこんなの屁理屈よりは、素直に石川優子が歌ってくれる「涙のソリティア」に聴き惚れてしまう時間は大切 ♪♪~♪

ということで、本日は石川優子に対し、失礼な事を書いてしまいましたが、サイケおやじとしては彼女が本当に大好きですし、密かにコンプリートなコレクションを目指す気持ちも高まっているんですよ、最近は (^^ゞ

奥の細道とは申しませんが、趣味に生きるのがサイケおやじの境涯!?

―― なぁ~んて、覚悟を求められている次第です <(_ _)>

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帰って来たレット・イット・ビー

2021-10-16 19:58:51 | Beatles

Let It Be Special Edition (Super Deluxe) /The Beatles 
   (Apple / ユニバーサルミュージック=5SHM-CD+Blu-ray Audio)

ついに……、やって来た……、この日がっ!

ということで、以前から発売が予告されながら、諸事情で延期になっていたビートルズ最後のオリジナルアルバム「レット・イット・ビー」の特別復刻盤を昨日ゲット (^^♪

もちろん、当初の企画では所謂「50周年」だったところから1年遅れとはいえ、やはり期待が大きかったのは、拙ブログでも独善的に書いていた当時のビートルズの新作レコーディングに纏わる人間関係とビジネスの成り行き、そしてビートルズならではの創作過程が歴史として成り立っている現在からの考察に、ひとつの回答が得られる様な気がしていたからです。

で、今回の復刻プロジェクトからは例によって何種類かの商品が市場に出たわけですが、とりあえずサイケおやじが入手したのは、CDが5枚にブルーレイオーディオ盤を加えた6枚組なんですが、発売元は我が国のユニバーサルミュージックでして、それは輸入盤に日本語解説を入れた限定版仕様になっていました。

まあ、価格的にも純粋な輸入盤と変わりなかったもんですから、それなら子細な英文ライナーを日本語で読めれば疲れないという事情も大きく、それが掲載した画像にあるとおり、ボックス系アルバム本体をビニール袋に入れ、その上から国内仕様を明らかにするシールを貼り付けたというブツになっておりました (^^;

そして昨夜から本日の明け方まで、一応は通して聴いてみたんですが、個人的には正直、物足りなかったのが本音です……。


★Disc One:New Mix Of Original Album
   01 Two Of Us
   02 Dig A Pony
   03 Across The Universe
   04 I Me Mine
   05 Dig It 
   06 Let It Be
   07 Maggie Mae
   08 I've Got A Feeling
   09 One After 909
   10 The Long And Winding Road
   11 For You Blue
   12 Get Back
 最初のディスクにはアナログ盤LPと同じ曲順でアルバムが構成され、しかも「2021 Mix」と明記された、つまりは新しくリマスター&リミックスされた「レット・イット・ビー」が聴けるという事なんですが……。
 サイケおやじとしては新鮮な気持ちと違和感が入り混じった気分でして、オリジナルバージョンや後々の再発バージョン等々との細かい聴き比べに心を導かれているというか、ちょいと落ち着いて聴いていられませんでした (^^;
 つまりは……、結論先送りというこで、ご理解くださいませ <(_ _)>

★Disc Two:Get Back - Apple Sessions
   01 Morning Camera (Speech - Mono) / Two Of Us (Take 4)
   02 Maggie Mae / Fancy My Chances With You (Mono)
   03 Can You Dig It?
   04 Don’t Know Why I’m Moaning (Speech – mono)
   05 For You Blue (Take 4)
   06 Let It Be / Please Please Me / Let It Be (Take 10)
   07 I've Got A Feeling (Take 10)
   08 Dig A Pony (Take 14)
   09 Get Back (Take 19)
   10 Like Making An Album? (Speech)
   11 One After 909 (Take 3)
   12 Don't Let Me Down (First Rooftop Performance)
   13 The Long And Winding Road (Take 19)
   14 Wake Up Little Suzie / I Me Mine (Take 11)
 2枚目のディスクは主にアップルスタジオでのレコーディングから、アウトテイクやリハーサル音源を抜粋し、上手く流れを作り出した構成になっているんですが、このあたりは付属の解説書を読みながら聴くと、なかなか興味深いものがあります。
 ただし、これまでに出回っている海賊盤では、もっと大量の音源や音声が時系列というか、そのまんまの未加工で聴けてしまうので、音の良さという利点はあるものの、なんとも物足りなさは否めません……。

★Disc Three:Get Back - Rehearsals An Apple Jams
   01 On The Day Shift Now (Speech – mono)
         / All Things Must Pass (Rehearsals – mono)
   02 Concentrate On The Sound (mono)
   03 Gimme Some Truth (Rehearsal – mono)
   04 I Me Mine (Rehearsal – mono)
   05 She Came In Through The Bathroom Window (Rehearsal) 
   06 Polythene Pam (Rehearsal – mono) 
   07 Octopus’s Garden (Rehearsal – mono)
   08 Oh! Darling (Jam)
   09 Get Back (Take 8)
   10 The Walk (Jam)
   11 Without A Song (Jam) – Billy Preston with John and Ringo 
   12 Something (Rehearsal – mono)
   13 Let It Be (Take 28)
 3枚目のディスクには、主にトゥイッケンナム・フイルム・スタジオでのリハーサルからの音源をメインにしつつも、アップルスタジオでのレコーディングから幾つかの音源を組み合わせて、これまた上手い流れを構成していると思いました。
 しかし、ここもまた……、これまでたっぷりブート音源で親しんだ(?)歌や演奏があるもんですから、やはり…… (^^;
 それでも、これを契機にビートルズを聴いてみようと決意されているお若い皆様にとっては、何も夥しく虚しささえ感じさせられるブート音源に時間を費やすよりは、ここに収められたCDの2&3枚目を存分に聴きまくられる事をお勧めするばかりです。 
 つまり、なかなか、これはこれで素敵なアルバムなのかもしれませんよ、この2&3枚目は、ねっ!?!

★Disc Four:Get Back LP - 1969 Glyn Johns Mix
   01 One After 909
   02 I’m Ready (aka Rocker) / Save The Last Dance For Me
             / Don’t Let Me Down
   03 Don’t Let Me Down
   04 Dig A Pony
   05 I’ve Got A Feeling
   06 Get Back
   07 For You Blue
   08 Teddy Boy
   09 Two Of Us
   10 Maggie Mae
   11 Dig It
   12 Let It Be
   13 The Long And Winding Road
   14 Get Back (Reprise)
 実は、これこそが今回の記念盤の目玉と申しましょうか、今に続く「レット・イット・ビー」というビートルズ最後のオリジナルアルバムの原初的なスタイルを確認出来るパートでありまして、それが当初は「ゲット・バック」と題され、グリン・ジョンズによって纏められたLPの1969年バージョンなんですねぇ~~!?
 それらの経緯については以前に拙ブログで書き連ねてありますので、ご一読願いたいところなんですが、ここに収められたのは、その最初の完成形と云われる「Get Back with Don't Let Me Down and 9 other songs」を新規リマスターしたものというクレジットがあり、そこでこれまでに出回ってしまっていたブートと聴き比べてみたんですが、妙に音が綺麗過ぎて、当初、ビートルズが狙っていたラフ&ワイルドな質感が損なわれている気がします……。
 しかし、同時に、これはこれでロックの歴史的な醍醐味を堪能出来る名作かもしれませんよ (^^♪
 ちなみに、今回の記念エディションに収められた6枚のディスクは、それぞれがミニLPスタイルの紙ジャケットに入っており、この4枚目は当然ながら、最初に企画されたジャケットデザインが使用されていたのは、なかなか嬉しかったですねぇ~♪

★Disc Five:Let It Be EP 
   01 Across The Universe (1970 Glyn Johns Mix)
   02 I Me Mine (1970 Glyn Johns Mix)
   03 Don’t Let Me Down (Single Version)
   04 Let It Be (Single Version)
 5枚目のCDは所謂ボーナスディスクみたいな感じで、上記のとおり、「レット・イット・ビー」関連音源からシングルバージョンや別ミックスの楽曲を4曲集めてはいるものの、それが逆に今回の復刻の中途半端な印象を強めている感があります (^^;

★Disc Six (Blu-ray) 
 これは所謂ブルーレイオーディオ盤で、1枚目のCDに収められていたオリジナルアルバムの新規ステレオミックスのハイレゾ(96kHz/24-bit)、5.1サラウンドDTS、ドルビー・アトモス・ミックスが収録されています。
 それらが満遍なく再生出来る環境の皆様であれば、聴き比べも存分に楽しめるでしょう。
 残念ながら、サイケおやじの貧弱オーディオセットでは、それが無理ではありますが、確かにブルーレイならではの音像が聞こえている気はしています。
 そして本音では、せっかくのブルーレイなんですから、映像を入れて欲しかったですよねぇ~~~!
 これは全人類の希望だったと思うのですが…… (^^;

 

ということで、まだまだ聴き込みが不足しておりますので、本日は……、ここまでとさせていただきます。

冒頭で述べたとおり、個人的には物足りなさを感じておりますが、ひとつの商品としての纏まりとしては、それなりに上出来かもしれません。

なにしろ、ここに一緒に付属されているブックレットはポール・マッカートニー直々の序文、ジャイルズ・マーティンによるイントロダクション、グリン・ジョンズの回想記、ビートルズ研究家のケヴィン・ハウレットによる詳細な解説、ノンフィクションライターのジョン・ハリスが書下ろしのエッセイ等々が掲載され、さらにイーサン・ラッセルとリンダ・マッカートニーが撮影した未公開写真、手書きの歌詞、セッションのメモやスケッチ、ビートルズのメンバーが交わした手紙、テープボックス等々の未公開画像も様々収録されているんですから、持っていないと安心出来ないという感情が沸き上がって来るのですよっ!

実際、これを眺めているだけで、幸せな気分になりそうな自分を感じて、面映ゆいです (^^ゞ

そして、申し訳なくも中断している拙ブログの「The Beatles Get Back To Let It Be」を再開させねばならないという、独り善がりの決意を固めておりますので、よろしくお願い致します <(_ _)>

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およそ50年目の成就

2021-10-15 17:48:42 | 歌謡曲

モンシェリ ココ / 中島まゆこ (Epic / ソニー)

掲載したのは、サイケおやじが中島まゆこを知るきっかけとなったシングル盤で、その経緯については以前、拙ブログにも書いたとおり、その当時から永らく……、自分の中では「幻」になっていた1枚だったんですが、それが幸運にも本日、ゲット出来ましたので、そのご報告であります。

で、ちょいと繰り返しにはなるんですが、楽曲そのものは昭和47(1972)年夏~秋にかけてTBSで放送されていたテレビアニメ「モンシェリ ココ」の主題歌として、作詞:有馬三恵子&作編曲:川口真が中島まゆこに提供したソフトロックなバブルガム歌謡であり、楽しくて、夢と希望に溢れた曲調と彼女の前向きな歌唱が見事に合致した傑作だと思います。

特にアニメ本篇がファッション業界を舞台にしている、女の子向けの物語であれば、これが大正解でありましょうし、このあたりに狙いを定めているソフトロックのマニア連中にとっても、川口真のストリングスアレンジにはハッとさせられる部分が絶対にあったと思うんですが、いかがなものでしょう。

不肖サイケおやじにしても、実は……、この「モンシェリ ココ」の主題歌をじっくりと聴いたのは、今回が初めてだったんですが、明快なリズムアレンジと中島まゆこの声質や節回しの相性の良さには、思わず浮かれてしまったですよ (^^♪

あぁ……、以前に書いたとおり、このレコードは妹に購入を頼まれていたブツでありながら、リアルタイムでは、それを果たせず、そんな兄の面目を保つためには、これを妹に手渡すのが筋道とは分かっていても、自分の所有欲を抑えきれるかは、自分でも苦しいところ…… (^^;

そんなこんなの刹那の胸中を告白したくて、これを綴っているというわけです (^^;

ということで、実は嬉しい事に本日は、もう1枚、中島まゆこのシングル盤が手に入りまして、そこには「小さな駅」という、なかなか味わい深い歌謡曲がA面に収録されていましたので、これも追々ご紹介させていただきますね (^^ゞ

やっぱり、中島まゆこが大好きです (^^♪

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プログレ歌謡と不思議さん

2021-10-14 18:23:08 | 歌謡曲

愛があるから生きている / 松本小雪 (東芝)

掲載したのは元祖「不思議さん」の松本小雪がアイドルをやっていた昭和58(1983)年4月に出した、おそらくは最初のシングル盤かと思われますが、告白すればサイケおやじは、彼女がこんなレコードを出していたなんて、かなり後々まで知る由もありませんでした。

もちろん、「松本小雪」という存在を知った経緯についても、既に皆様ご推察のとおり、昭和59(1984)年に小学館から刊行されていた人気写真雑誌「写楽」とかグラビア芸能誌「GORO」に掲載された、篠山紀信の撮影よる鮮烈なヌード!?!

なにしろ撮影当時の彼女はバリバリの現役女子高生だったいうウリ(?)があったもんですから、忽ちにして世間を騒がせるほどの注目を集めたわけですが、ど~ゆ~理由からだったのか、そ~なってからも所謂アングラっぽい活動に邁進(?)していた感があり、ようやく表舞台に堂々と登場する様になったのは昭和60(1985)年、例の「おニャン子クラブ」を扱っていた「夕やけニャンニャン(フジテレビ)」での司会の仕事だったというわけで……。

しかし、そこでも彼女のヘアメイク&ファッションが当時の最先端である、青山~原宿系のブティックの店員みたいなスタイルであり、具体的には刈り上げヘアに黒を基調とした衣装、ペッタンコの靴に不愛想なメイク等々は、ほとんど同年齢だった「おニャン子」の面々が相当に幼稚に見えてしまう存在効果の威力は絶大でしたねぇ~~!?!

そして、もちろん、彼女には純正アイドル(?)時代があった事が広く知られる様になったのは、この頃だったと思います。

なにしろ掲載したシングル盤が中古屋で値上がりしたという噂もあったほどで、サイケおやじの私有盤にしても、なかなか入手出来ずに月日が流れ、ようやく昨年、ネットで纏め売りされていたアナログ盤の山の中から掘り出したのが真相であります (^^;

さて、そこで肝心の収録A面曲「愛があるから生きている」は作詞:富田玲子・岩谷時子&作曲:平尾昌晃という輝かしいクレジットが確認出来るスローテンポのプログレ歌謡と申しましょうか、文学性の高い歌詞の世界に附されたメロディはマイナーモードの湿っぽさも程好く、サウンド作りの勿体ぶった雰囲気にしても、若草恵のアレンジにイヤミがありませんから、間奏におけるピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアっぽい泣きのギターがニクイばかり♪♪~♪

そして、せつせつと歌い上げる松本小雪の微妙に不安定な歌唱力が逆にイイ感じで、曲が進むに連れて、ノリが良くなっていくあたりは確信犯なんでしょうかねぇ~~、なかなかに心に染み入る名曲・名唱と思うんですが、いかがなものでしょう。

あぁ~~、もっともっと松本小雪のレコードを聴きたくなるんですが、他にも出しているのかなぁ~~~?

というのも、彼女は既に述べたとおり昭和60年代以降、ある種の文化人みたいな芸能人という、敷居の高さを売り物にしていくわけでして、仕事もデザイン関係とか、アングラ芝居とか、本気で「不思議さん」をやっていきながら、今は何をしているんでしょうか……?

平成に入り、サイケおやじが長い島流しから帰参した時には、既にフェードアウトしてしまったみたいで…… (^^;

ということで、どんな世界にも文化人に変身(?)していく同族は後を絶ちませんが、あんまり香りの高い言動や行動は、それなりにイヤミも目立つものでょう。

だからこそ、そんな人物は過去を掘り返される必然性を伴っているわけで、しかし、そこに別角度での輝きが発見されるならば、やはり大切なのは現在?

まあ、人間は過去の事なんかよりも、今が大切なんでしょうかねぇ~~?

でも、サイケおやじは、過去にしか拘れない性格・性質を自覚させられるばかりです (^^;

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ジトジトした雨の朝に

2021-10-13 18:03:15 | 歌謡曲

雨、そして別れ / 蕭恵美 (RCA)

掲載したのは、後にエグ味の強いボーカルとアクの強い節回しでカルトな人気を今に継続している恵美(フィミー)が、本名の蕭恵美(シャウ・フィミー)として昭和47(1972)年に出したシングル盤で、おそらくは……、これが実質的なデビュー作だろうと推察しております。

というのも、彼女は東京都出身という履歴が明らかになっていながら、名前は完全にチャイナ系であり、国籍は台湾というのが一般的な認識(?)らしいんですが、ここで歌手デビューする以前はダンサーだったという情報もありますので、もしかしたら台湾からの出稼ぎ組?

みたいな感じをサイケおやじは長年抱き続けており、その真相は今でも解明に至っておりません (^^;

しかし、それはそれとして、このA面に収録された「雨、そして別れ」は作詞:麻生たかし&作編曲:小谷充が手掛けた、如何にも当時のポップス歌謡であり、それはイントロから「雨」の雰囲気を強調するSEっぽい音符の選択使用が、幾分チャイニーズモードに傾き加減になっているあたりが微妙なところであり、いよいよの主旋律には欧州バロック趣味とA&Mあたりで当時作られていた洋楽ソフトロック風味が巧みにミックスされたアップテンポの歌謡ポップスという、ある意味じゃ~、とっ散らかった(?)作りになってはいるんですが、蕭恵美(シャウ・フィミー)のボーカルが後のイメージを全く感じさせない、正統派のアイドル歌唱になっているんですねぇ~~~!?!

実は……、サイケおやじが最初に彼女の存在を知ったのは昭和48(1973)年、野太い(?)声でエグイばかりに男をバカにしまくった「男性諸君」という、これがウーマンリブのセクシー歌謡的展開のコミックソング(?)だったもんですから、まさか…… (^^;

それを歌っていた恵美(フィミー)が、ここで清純派ボーカリストをやっている蕭恵美(シャウ・フィミー)と同一人物だなんて、想像も出来ませんでしたよ……。

また、サイケおやじが最初に入手したシングル盤は、件の「男性諸君」に続いて発売されたであろう人気作「マジック・ファイヤー」だった事あり、ジャケ写イメージからして、あんまりにも違い過ぎるわけでして、それを下に掲載致しますので、ご確認くださいませ (^^;

とはいえ、彼女の残した音源は全てが歌謡曲ファンにとっての「秘宝」になりうるのかもしれませんよ、決して自分に言い聞かせるわけじゃ~ありませんが (^^;

なんていうか、彼女だって芸能界で花を咲かせるべく、様々に努力していたのは間違いありませんし、だからこそ、しっかりとイメージチェンジも受け入れ、なかなかに魅力的なレコードが残せたんだと思うんですよ。

売れる・売れないは別にしてとは申しませんが、ちゃ~んと今も聴かれている事を彼女には伝えたい気持ちもあって、これを本日は綴ってしまいました(^^;

ということで先日、ネタを入れ替え、手元には未開封の新作CDとか未聴のアナログ盤を寄せ集めてありますが、ど~にも聴いてしまうのは、これまで馴染んでいたものばかりというバチアタリ……。

特に新作~発掘系の箱物なんか、それを眺めているだけで満足させられるのが本音で、つまりは持っていないと安心出来ないという、それもひとつの「病気」なんでしょうねぇ……。

覚悟を決める時だとは思っているんですが、ど~なるものか…… (^^;

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秋になると……、可愛かずみ

2021-10-12 18:02:35 | 歌謡曲

TOKYOふられ小町 / 可愛かずみ (CBSソニー)

所謂「18 禁」世界の女優から表舞台でスタアとなった芸能人は、それなりに大勢登場して来た事は皆様ご存じのとおりで、本日の主役たる可愛かずみにしても、いきなり日活ロマンポルノ「セーラー服色情飼育(渡辺譲監督)」に主演してのブレイクが昭和57(1982)年11月でありました。

ただし、後に知られたとおり、彼女はモデルが当時の本業であり、決してポルノ女優としては扱って欲しく無かったという本音があった事から、人気に乗じてのロマンポルノ作品は以降制作されず、せつない思いに苛まれたのは、サイケおやじだけではありますまい (^^;

しかし、文字どおり、「闇の中の妖精」であった彼女が、一般映画やテレビ等々の表舞台で活躍する姿にだって、本気で嬉しかったのは言うまでもありません。

それは可愛かずみには、ナチュラルな慎みとか羞恥心みたいな「何か」を常に感じさせてくれる魅力があったからでしょうか。

当然の如くスタートした歌手としての活動でも、昭和59(1984)年に発売された1st シングル「春感ムスメ」のスマッシュヒットから、そのボーカリストを演じる姿は完全に女優であり、だからこそ、音楽的な映像作品も作られていったのは、ちょうど家庭用ビデオ機器が普及し始めたタイミングにも合致していた幸運(?)があったんですよねぇ~~♪

確か、当時のテレビの歌番組や深夜バラエティ等々では生歌ではなく、彼女のプロモーションビデオっぽい映像が流される事もあったと記憶しています。

で、本日掲載したのは、昭和59(1984)年10月に発売された、ファン待望の2nd シングルで、とにかく作詞:岡田富美子&作編曲:水谷公生のA面曲「TOKYOふられ小町」はアップテンポの歌謡ロック!

もちろんリアルタイムの洋楽最善の音作りになっていますから、「産業色」も塗してはあるんですが、如何にも水谷公生らしいイケイケのリズムアレンジと程好い(?)ロック魂が感じられる曲調のキャッチーなフィーリングこそは、アイドル歌謡の典型でありながら、歌詞の世界の夜遊びフレーバーは、並みのアイドルじゃ~、決して歌えない表現力が求められるはずで、それを可愛かずみは微妙な甘え口調と不安定ギリギリの節回しで、見事に演じきっているんですねぇ~~♪

ある意味じゃ~、棒読みの台詞みたいなメロディ解釈が逆にイイ感じと思うばりです (^^♪

ということで、本日は特段のオチも無いんですが、冒頭に述べた彼女のデビュー作「セーラー服色情飼育」は、当然ながらDVD化されておりますし、今月のCS東映チャンネルでも、21日深夜に放送が予定されておりますので、気になる皆様は、ぜひっ!

いゃ~~、サイケおやじは本当に彼女の事が忘れられないのでした (^^ゞ

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