OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

決して消えないチャープスの印象

2023-10-02 17:30:55 | 歌謡曲

恋人になりたい / ザ・チャープス (日本コロムビア)

「まりこ・ゆりこ・えりこ」の竹内三姉妹で登場したコーラスグループのチャープスは、昭和40年代後半からの凡そ10年間ほどの実働期間中に夥しいレコーディングを残している事は、正に昭和芸能史における大きな功績だと思っているんですが、それは……、やっぱり知る人ぞ知る存在でしょうか……。

サイケおやじが初めてチャープスに接したのは昭和45(1970)年から放送がスタートしたNHkの若者向け音楽番組「ステージ 101」において、なかなか素敵なコーラス&ハーモニーを披露するグループとしてであったんですが、中でも殊更強い印象を残したのが、メッセンジャーズの洋楽ヒット「気になる女の子 / That’s The Way A Woman Is」の日本語カバーを歌っていた時で、個人的には前述のオリジナルバージョンよりも気に入ってしまったほどです (^^♪

もちろん、サイケおやじは、このチャープスのバージョンを求めてレコード屋へ赴いたものの、当然の如くシングル盤として発売はされておらず、後に「ステージ 101」に参加していたメンバーやグループの音源を集めたLPにだけ収録されるという厳しい現実には…… (>_<)

ですから、チャープス名義のレコードを心待ちにしていたところへ出たのが本日掲載の1枚でして、その昭和48(1973)年7月の発売時に速攻ゲットしたのは言わずもがな、とにかくも作詞:片桐和子&作編曲:すぎやまこういち!

というクレジットも眩しいA面曲「恋人になりたい」に針を落とせば、ミディアムテンポでソウルフル&ソフトロックなアレンジとメロディ展開を持ち前の素敵なコーラスワークで聴かせるチャープスの魅力は全開 (^^♪

しかし……、楽曲そのものは必ずしもサイケおやじの好みからはイマイチ、ハズレ気味でしたし、現実的にヒットチャート云々で評価されるレコードではありませんでした……。

ただし、繰り返しますが、チャープスのコーラス&ハーモニーは絶品のポップス感覚に溢れていますし、カラオケの演奏パートが、これまたニクイばかりにグルーヴィ♪♪~♪

それは隙間だらけでありながら、テンションの高いベースとドラムスのコンビネーションは歌謡ファンクのお手本とも思えるほどですし、ディストーションを利かせたギターやカッコイイ~~ブラスセクションのリフが、たまらないんですねぇ~~♪

つまりは演奏パート主体に聴いていると、チャープスのコーラス&ハーモニーが本末転倒に素晴らしいわけですよ (^^♪

ちなみに、失礼ながらチャープスの三姉妹はルックスに好き嫌いがあるのは隠し様も無い現実でしょうし、当時は 17 ~ 20 歳ぐらいだった年齢を考慮しても、名前と顔の不一致とか、やはり彼女達が以降、スタジオの仕事や有名歌手のバックコーラス隊としてのギグを多数やっていくのは自然の流れでしょうか (^^;

そして残してくれた夥しい音源にはアニメや特撮ドラマの主題歌及び関連トラック、CMソング、企画物レコーディング等々、全くデータの掘り起こしも困難と思われる業績の数々は、絶対に集成されなければならない昭和歌謡界の大きな遺産でありましょう。

ということで、チャープスは昭和60年代に入ると活動が鈍り、それは彼女達の私生活の問題も大きかったそうですが近年、再び歌声を聴かせてくれているらしいという情報は嬉しいですねえ~~♪

うむ、チャープスが忘れられない (^^♪


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