OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

盛り場演歌にジャジーなグルーヴ

2019-09-25 19:48:01 | 歌謡曲
恋街ブルース / 八代亜紀 (テイチク)

掲載したのは、未だブレイク前の八代亜紀が昭和47(1972)年に出したシングル盤なんですが、何と言っても思いっきり濃いルックスが最高じゃ~~ないですかぁ~~!

ファッションもその時代がド真ん中で、しかも作詞:悠木圭子&作曲:鈴木淳というソングライター夫妻が提供したのは全国の地名を歌い入れた、所謂ご当地ソングの酒場歌ですから、八代亜紀も「シュビドゥヴァ~」っていう青江三奈の十八番のスキャット&溜息ハミングを披露してのグルーヴ演歌っていうやつでしょうか、これまたルックスに負けない「濃さ」が楽しめますよ ♪♪~♪

ちなみに皆様ご存知のとおり、八代亜紀はクラブ歌手から昭和46(1971)年の公式レコードデビュー以来、売れていなかった頃に鈴木淳に発見(?)され、このシングル盤を出した時期には日本テレビ系列で放送されていたオーディション番組「全日本歌謡選手権」で勝ち抜き回数を重ねていたはずなんですが、そこでこの「恋街ブルース」を歌っていたかは定かではありません。

しかしひとつだけ彼女について覚えているのは、審査員をやっていた淡谷のり子が八代亜紀に対し、毎回厳しい批判をしていた事で、それはもしかしたら同じ審査員の席についている鈴木淳の存在を慮っての対処だったのでしょうか……?

また鈴木淳にしても、それまで自分が過言ではなくスタアに導いたちあきなおみとのあれやこれやから、八代亜紀を次代のスタアに育て上げたいという思惑があったという推察は易いと思います。

そして堂々の十週勝ち抜きの後、昭和48(1973)年春に発売した「なみだ恋」が大ヒット!

今日まで常に歌謡界の第一線で活躍しつづけ、他にも映画やテレビのバラエティ番組にも出演する等々、大スタアとしての存在感は抜群ですが、近年はジャズの世界に戻ったアルバムもヒットさせているのは、クラブ歌手時代への初心という事でしょうか。

良く知られているように八代亜紀はジェリー・ロンドンやクリス・コナー等々のジャズシンガーに憧れ、実際にクラブ歌手時代はそのジャンルの持ちネタも多数あったそうですから、そ~したジャジーなフィーリングがこの「恋街ブルース」の初っ端から歌いだされる件の「シュビドゥヴァ~」スキャットに活かされていると思うのは、例によってサイケおやじの独断と偏見であります。

実際には、そんな事は関係なく、素直に八代亜紀の「ご当地盛り場ソング」を聴き、酔わされればOKってことなんでしょうねぇ~~♪

体質的に酒に酔えないサイケおやじには、こ~ゆ~歌も必要だと思うばかりです。
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