OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

松本典子のこれが好き

2024-08-14 17:23:45 | 歌謡曲

儀式(セレモニー)c/w 秋桜化粧 / 松本典子 (CBSソニー)

掲載したのは、実はサイケおやじが一番に好きな松本典子のシングル盤でして、発売されたのは昭和61(1986)年10月でしたから、つまりは華やかなデビューから特段のヒットも放てないままに正統派アイドル路線を歩んでから約1年半後の勝負曲!?

―― という印象が強く打ち出されているのは、収録トラックを聴く以前、まずはジャケ写ポートレートのイメージから伝わってしまうわけですよっ!?

しかも、ウリのA面曲タイトルが「儀式」ですからねぇ~~、一応は「セレモニー」という横文字が当て込んであるとはいえ、既にしてイメチェン仕様が全開ですよねぇ~~!?!

そして実際、流れ出すのはミディアムアップでキーボード主体に作られたデジタルサウンドをバックに切々と歌う、これが絶妙に儚くて、刹那の別れ歌?

―― みたいな印象から、制作クレジットを確認すれば、なんとっ!

―― それは作詞作曲:中島みゆき!

―― という、なかなかの大冒険企画でありましたっ!

以前にも書きましたが、個人的には失礼ながら、松本典子は決して歌が上手いとは思っておりませんが、それをカバーしていたのが持ち前のアイドル王道路線のイメージと現場主義とも云えるテレビ出演やライブギグにおける熱気を感じさせるパフォーマンスは、なかなかに秀逸な芸能フィーリングだった気がしていたもんですから、レコード音源では些かの苦戦は……。

それが、この「儀式(セレモニー)」では、じっくり聞かせるスタイルにプロデュースされたのでしょうか、楽曲そのものは何時もの「中島みゆき節」よりもライトタッチという仕上がりも結果オーライ???

ちなみに中島ゆみき本人も自作自演のレコーディングを残している「儀式(セレモニー)」を聴いてみれば、松本典子のバージョンよりも幾分テンポを落とし、ロック風味を強めたアレンジで歌っているとはいえ、サイケおやじとしては、せつせつと感情表現している松本典子のトラックに軍配です (^^;

それは作詞:荒木とよひさ&作曲:三木たかし、そして編曲:戸塚修という、ほどんど歌謡曲専門の職業作家が提供のB面曲「秋桜化粧」が、これまでの松本典子の路線を継承している穏やかな松田聖子スタイルのアイドルポップス歌謡に仕立て上げられている結果、その比較対象作業の検証(?)があればこそ、A面の「儀式(セレモニー)」の印象が強くなろうというものですが、いかがでありましょう。

告白すれば、サイケおやじは両面2曲共に好きですから、つまりは冒頭に述べたとおり、彼女のレコードでは最高に愛着の強い1枚というわけです (^^♪

ということで、昨日の墓参りに続いて、本日は親戚の初盆で早朝から遠出した帰り道、ネットに接続しているカーオーディオから突然(?)に流れて来たのが松本典子の「儀式(セレモニー)」という事から、ご紹介とさせていただきました。

う~ん、久々に聴いても、これは……、せつないアイドル歌謡ポップスですねぇ……。

ちょっぴり……、シンミリモードで握るハンドルは、スピードも控えめになるのでした。

コメント
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