OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ブライアンからの癒しのプレゼント

2021-06-11 16:34:12 | Beach Boys

In My Room ~ Brian Wilson Sings / The Beach Boys (東芝 / Capitol = CD)

   01 Please Let Me Woner
   02 I'm So Young
   03 Kiss Me Baby
   04 She Knows Me Too Well / 知ってるあの娘
   05 Don't Worry Baby
   06 The Warmth Of The Sun / 太陽浴びて
   07 Why Do Fools Fall In Love / 恋はくせもの (album version)
   08 Keep An Eye On You
   09 We'll Run Away
   10 Wendy
   11 Hushbye
   12 The Surfer Moon
   13 In My Room
   14 Farmer's Daughter
   15 Let Him Run Wild
   16 Good Vibrations (early take)
   17 In My Car
   18 You Still Believe In Me / 僕を信じて
   19 I'm Waiting For The Day / 待ったこの日
   20 Wouldn't It Be Nice / 素敵じゃないか

鬱陶しく、暑苦しい夏なればこそ、ビーチボーイズが提供してくれる歌や演奏は心地好く、それは不肖サイケおやじにしても、昔っからの自己レスキューとしてオフィシャル仕様のアルバムに加えて、お好みでチョイスしたトラックを集めたカセットテープなんかを作っては鳴らし、独り悦に入っていた過去の積み重ねがあるわけですが、しかし良くしたもので、ちゃ~んとレコード会社だって同じ気持ちで様々な編集アルバムを幾種類も発売してきた実績は、それゆえに嬉しくもあり、せつなくもありました。

本日ご紹介するのは、1993年に我が国独自で発売された、正にそんな編集盤CDでして、その意図はサブタイトルにあるとおり、ブライアン・ウィルソンがメインボーカルを務めた楽曲ばかりをコンパイルした、在りそうで無かった企画盤 (^^♪

その収録楽曲は上記のとおり、ファンにはお馴染み、また普通一般のリスナーにしても、必ずや何処かで聞いた事があるはずの歌が流れてくるはずです。

しかも、これは不思議な現象と言っていいんでしょうか、ブライアン・ウィルソンのハイトーンボイスって、美しくも素敵なメロディを歌っている真実以上に心が安らぐんですよ、聴けば聴くほどに (^^♪

ちなみに収録トラックはモノラルとステレオの両バージョンが混在していますし、おそらくはマスターも日本に以前からあったものを使用したのかもしれませんが、それなりにリマスターも施されているのでしょう、通して聴いても音質のバラつきによる違和感の様なものは無いと思いますが、これはあくまでもサイケおやじの個人的な感想ということで、ど~しても触れておきたいのが「Good Vibrations」のアーリーバージョンです。

これは以前、1967年の問題作(?)アルバム「スマイリー・スマイル」が、1990年に「ワイルド・ハニー」と抱き合わせでCD化された時にボーナストラックとして発表されたのが公式初出と思われますが、そのオリジナルの「Good Vibrations」ではカール・ウィルソンによって歌われていたリードのパートが、ここではブライアン・ウィルソン! それゆえに、この編集盤に入れられたのでしょうが、ラフでソウルフルな仕上がりは賛否両論ではありましょうが、サイケおやじは好きです ♪

それと収録楽曲は、1960年代のトラックを基本的に集めていますが、「In My Car」だけは、1989年のヒットアルバム「スティル・クルージング」からのカットでありながら、実は同時期に本格的なソロ活動に入ったブライアン・ウィルソンのリーダーセッションという趣が強い、これがなかなかのパワーポップ!?

正直、ここで違和感を覚えるのも当然が必然ではありますが、前トラックとして置かれた「Good Vibrations (Early take)」が絶妙のクッションになっている気もしますので、ここは十人十色の好き嫌いかもしれません。

サイケおやじとしては、次に大好きな「You Still Believe In Me / 僕を信じて」が流れてくるという、その落差(?)みたいなものに不思議な快感を覚えてしまうんですが、いかがなものでしょう (^^;

ということで、今ではブライアン・ウィルソンと云えば曲作りの天才性ばかりが語られる事が多く、それは決して間違いではありませんが、しかしファルセットを恣意的に用いたボーカリストとしての魅力だって、再認識されるべきかと思います。

もちろん、それは既に先人諸氏が唱え続けている真実であり、こ~して編集された公式CDが発売されている以上、今更サイケおやじの様な者が言い募る必要も無いんですが、昨今の鬱陶しい世の中に清涼剤としての働きをしてくれるんじゃ~なかろうか?

なぁ~んて、本日も独断と偏見による戯言、失礼は重々承知しているつもりですが、このCDに免じて、よろしくお願い申し上げます <(_ _)>

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