OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

秘められた…

2024-02-20 17:40:23 | 歌謡曲

愛のオーロラ / 荻野目慶子 (キャニオン)

「女」という生き物の怖さは不詳サイケおやじにしても知っているつもりではありますが、それにしても荻野目慶子の「魔性」にはド肝を抜かれましたですねぇ~~!?

まあ……、そのあたりについては彼女本人が自著「女優の夜」で綴っておられるとおりなんでしょうが、それにしても俊英映画監督だった河合義隆が彼女との不倫から自殺という顛末は、ミステリアスな魅力を滲ませながら映画演劇・テレビ等々で活躍していた荻野目慶子の現実と区別し難い印象がサイケおやじには強く刻まれました。

なにしろ、その頃は異郷の地に島流しにされていたサイケおやじの耳にも届いていたほどですから、それは大き過ぎるスキャンダルであったにちがいありません、日本国内では!?

しかし、そんな荻野目慶子にだって、イノセントな少女時代が絶対にあったはずと信じたいのは、高倉健の主演映画「南極物語(昭和58年・蔵原惟繕監督)」に出演した彼女の強い意志を感じさせる芝居に接していたからでして、しかも封切公開と同時に発売してくれた本日掲載のシングル盤収録のA面曲「愛のオーロラ」の歌声を聴いていたからです。

この時の彼女は確か……、18歳だったと思われますが、このジャケ写ポートレートからも、なかなか神秘性を滲ませる、その面立ちと佇まいは、作詞:岩谷時子&作曲:林哲司、編曲:萩田光雄という制作スタッフが企図した深みのある清涼感をしっかりと表現していると感じましたし、歌唱そのものもミディアムテンポでドラマチックな曲想を裏切らない切実としたハイトーンボイスで聴かせてくれますからっ!

ちなみに、この「愛のオーロラ」は前述した映画「南極物語」本篇には使われていない、所謂イメージソングという扱いながら、リアルタイムの放送メディアでは流れまくっていたもんですから、刷り込まれている皆様も大勢いらっしゃるかもしれません。

いゃ~~、こ~ゆ~彼女の歌声を聴いていると、後年の「魔性」なんてものは信じたくはありませんが、同時に……、さもありなんという気分にさせられるあたりは……、更なるスキャンダルの重なりを知っているからかもしれません (^^;

それは前述した不倫スキャンダルで清純派から脱皮(?)した彼女が出演した映画「いつかギラギラする日(平成4年)」の深作欣二監督との愛人関係の発覚!

しかも、予算オーバー&興行的大失敗の所為でしょうか、ますます深作欣二監督は荻野目慶子に「のめり込んだ」というか、一説には死因となった前立腺癌を悪化させるほど、ヤリまくってしまったというのが本当だとしたら、やっぱり彼女は「魔性の女」であり、気になる皆様は前述した彼女の自伝本「女優の夜」を御一読くださいませ。

ということで、サイケおやじにしても、女の怖さは知っているつもりとはいえ、「荻野目慶子の魔性」については、どこからしら、信じたくないのが本音です (^^;

それは映画「認曲物語」、そして彼女が歌ったイメージソング「愛のオーロラ」の印象があるからでして、甘いっ!

―― と糾弾されたとしても、申し開きは叶わないところでありましょう……。

最後になりましたが、AOR歌謡やブラコン歌謡が十八番の林哲司が、こ~ゆ~「愛のオーロラ」というドラマチックなアイドル歌謡を書いていたというのも、今となっては、ちょいとした驚きでありましょうか (^^)

これは全く意外性の強いレコードであります。


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