■小っちゃな恋の歌 c/w ミニ・ミニ・ガール / 金井克子 (日本コロムビア)
現在の我国の社会状況、殊更政治と経済の煮詰まりは、そのまんま国民の生活の下向き事情に直結している感じでしょうか……。
ほとんど意気消沈、あるいは不条理な憤りに駆られる出来ごとばかりで、やりきれない気分なのは、独りサイケおやじばかりではないでしょう。
しかし、こんな時こそ、パァ~~ッとやることが肝要!?!
個人的には,そうした意気込みだけは失いたくありません。
そこで思い出されるのが高度成長期にあった昭和元禄の頃、とにかく遮二無二前向きだった時代の破天荒さで、例えば昭和42(1967)年夏に発売された本日ご紹介のシングル盤は、結論から言うとA面「小っちゃな恋の歌」よりも、B面の「ミニ・ミニ・ガール」が強い印象を残して、今日に至っているはずです。
と言うのも、これは今も伝説の音楽バラエティ番組「レ・ガールズ(日本テレビ)」のテーマ曲扱いとして、このレコードでの主役たる金井克子、由美かおる、奈美悦子、原田糸子という西野バレエ団4人娘がミニスカやキワドイ衣装で歌って踊る眩しい姿が、刻まれた「音」だけで、ストレートに伝わってくるからなんですねぇ~♪
とにかくアップテンポで激しいビートにエレキの響きが加われば、その場は瞬時にイケイケの桃源郷!
今となってはリアルタイムをご存じない皆様にとっても、ほどんど意味を成さない直截的な歌詞が、なかなか刹那のフィ~ル・ソ~・グッ~♪♪~♪
等々、今日も独り善がりに決めつけますが、しかしこれがテレビで流れる時、画面の中では前述の美女達がピッチピチのアクションで素晴らしい肉体と若さを誇示してくれたんですから、たまりませんでしたねぇ~~♪
平たく言えば、ミニスカからの太股やパンツ見せは「お約束」以上の大サービスで、しかもレオタードや水着姿も全く違和感なく披露してくれたんですから、良い時代でした♪♪~♪
ちなみに本日主役の金井克子は、当時の西野バレエ団では若手のトップスタアとして、既に多くのレコードも発表していましたが、決して歌謡ヒットを出していたわけではありません。
しかし彼女がそこで踊って歌う時、それがステージであろうが、テレビであろうが、特に野郎どもの視線は釘付け!! お堅いNHKにも出演が多く、それゆえに当時としては社会問題化しそうになった「紅白歌合戦パンツ見せ事件」等々もありましたですねぇ~~♪
あぁ~、なんて素敵なお姉さまでせう!
実際、前述の4人娘の中では、ちょっぴりキツイ熟女系の魅力も良い感じ♪♪~♪
ですから、必然的にレコードジャケットも美味しいブツが非常に多く、この1枚もA面「小っちゃな恋の歌」においては、思わず下半身直撃の過激さが最高♪♪~♪
これが欲しくてレコードを買ったって、決してバチは当たらないでしょう。
そして肝心の楽曲は、これもエレキ歌謡の秀作だと思いますが、そのエレキよりはテナーサックが全面に出たサウンド作りと些かぶりっ子気味のボーカルが、不思議と金井克子らしくありません。
と言うよりも、B面の「ミニ・ミニ・ガール」があまりにもジャストミートしすぎているがゆえの結果かもしれませんが……。
ということで、このブッ飛び感覚こそ、今の日本に一番蘇って欲しいものです。
最後になりましたが、金井克子は決してルックスやダンスだけのスタアではなく、実は最近、彼女のコロムビア時代の代表曲を集めた2枚組CDが出ていますで、歌の世界もお楽しみ下さいませ。
後に一般的な歌謡ヒットを出しまくったCBS時代とは、一味違うポップス風味の強いボーカルスタイルは、失礼ながら上手いという評価はそれほどありませんが、妙に惹きつけられる「何か」があると思います。
コメント&ご紹介、ありがとうございます。
ファズは時代の音であり、これなくしては当時のロックが成り立たなかった真相は、確かにあったと思います。
しかし、歌があってこそ、尚更に魅力が増幅するのはファズの真価であり、そうした相互作用が素敵なんですよ、きっと。
ブラックルーム≒ホワイトルームは各方面で騒がれますが、真相は???
http://www.youtube.com/watch?v=LNCcLwof5CA
題名はやっぱりクリームの影響なんでしょうかね。