OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

由美かおるの愛おしさ

2011-10-20 15:41:55 | 歌謡曲

レッツゴー! 高校レモン娘 / 由美かおる (クラウン)

昨夜はすっかりケチのついた仕事の憂さ晴らしということで、久々に若い者と連れだっての夜遊びモードに浸り込みましたが、やっぱり歓楽街も不景気風が強いですねぇ……。

まあ、そのあたりはサイケおやじが体質的に酒に酔えないので、尚更客観的に感じてしまう事かもしれませんが、店の従業員からして、何かそういうものを背負っている雰囲気はいけませんよ。

例えばグラビアアイドルが出ている店なんてのに連れて行かれましたが、自分的には全然知らない女の子ばっかりで、もちろん原幹恵のような超Aクラスは、そんなところでは働かないにしても、せめて彼女達にはホステス業としての自覚を持った仕事をやって欲しいもので、具体的には接客はもちろんの事、歌やダンスとかの芸ぐらいは見せられるレベルじゃないと、仮にも芸能人を気取る資格は無いでしょう。

もちろん中には積極的に仕事熱心な女の子もいましたけど、なんだかなぁ……。

そこで思い出してしまうのが、元祖グラビアアイドル的な活躍をした由美かおる♪♪~♪

なにしろ、その存在感は中年のおばちゃん年齢になっても入浴シーンを披露出来るナイスバディとキュートな容姿、そしてプロ根性のイヤミの無さに集約されているんじゃないでしょうか。

今更説明不要とは思いますが、由美かおるは小学生時代から西野バレエ団に入って鍛えられたにしても、中学3年生でテレビ深夜番組「11PM」のレギュラーカパーガールに抜擢されたほどですから、各方面で忽ちスタアになるのも当然でした。

確か昭和41(1966)年のゴールデンアロー新人賞も獲得しているはずです。

そして以降はレコードデビュー、本格的なテレビレギュラーの「レ・ガールズ(日本テレビ)」では西野バレエ団4人娘のひとりとして、圧倒的な人気を集め、雑誌のグラビアでも洗練された美しいボディラインを大サービスしていた事は言うまでもありません。

ただし当時は決してオールヌードになっていたわけではなく、ミニスカでの眩しいパンツ見せ、キワドイ水着やレオタード姿のエロキューション、そして女としての本能的な色っぽさを爽やかに演じきっていた才能は、天性の資質というところかもしれません。

ですから、その中で時折披露する「キュートなおとぼけ」こそが由美かおるの真骨頂じゃないか!? とサイケおやじは思うばかりなんですねぇ♪♪~♪

さて、そこで本日のご紹介の「レッツゴー! 高校レモン娘」は、昭和42(1967)年10月に発売されたシングル盤A面曲で、同時期に公開された同名松竹映画の主題歌なんですが、当然ながら映画のフィルムバージョンとは異なるテイクということで、なかなか完成度の高いエレキ歌謡になっています。

それは勢いの強いドラムソロから調子良すぎるジャズロック調のホーンアンサンブル、そして「お約束」の早弾きエレキによる高速フレーズが最高のイントロを作り出していますから、もう、この部分だけで大満足させられてしまうんですが、由美かおるのボーカルは流石に若さ溢れるハッスル唱法が大全開ですよっ!

しかも男性コーラスを従えての曲展開の中には、伸びやかな歌いっぷりの良さとホンノリとしたお色気が絶妙のバランスで配され、これは奇跡の昭和歌謡♪♪~♪

後年の、白々しいとまで形容された演技の白痴美的魅力が既に楽しめてしまうところに、由美かおるの天才性があるように思います。

ちなみに映画本篇は由美かおる、原田糸子奈美悦子の西野バレエ団人気トリオが共演した華やかなミュージカルコメディで、当然ながら女子高生を演じた3人はそれぞれの個性を存分に楽しませてくれますよ♪♪~♪

また当然ながら、フィルムバージョンの主題歌も、これまた最高にノリノリですから要注意!

そして気になる由美かおるの相手役は学校教師を演じた入川保則、それと確かワイルドワンズも登場していたと記憶していますが、クライマックスの学園祭ミュージカルも素敵ですし、今の時代、早急なるソフトパッケージ化が望まれますねぇ。

ということで、掲載ジャケ写は些かコスプレみたいですが、それだけ現在の由美かおるが若さを維持しているという逆説的な証明かもしれません。

そこで冒頭に書いた嘆き節なんですが……。

結局、今のグラドルが自分達の持って生まれた資質や才能を活かせないのは、失礼ながら本人達の努力の足りなさと同じく、業界の成り行き任せの態度にもあるんじゃないでしょうか。

若い頃はそれなりに雑誌グラビアに登場し、イメージDVDを出せても、売れない時は直ぐに消息不明の引退同然となり、それでも潔くAVに転身出来れば良いのかもしれませんが、中途半端に水商売に入っても、それはそれで後の祭りだと思うんですよねぇ。

少なくとも「昭和」の時代に活躍していた女性アイドルや女優、あるいは歌手はしっかりとした訓練を受けてからデビューしていたわけですし、素人っぽさの魅力に頼って人気を掴めるのは一時の夢という事は、テレビ局が主導して作り出した集団アイドルグループの今昔を見れば納得されると思います。

芸の道は本当に厳しい世界ですが、それでファンを掴めれば、それは一生継続出来る絆となって、世の中を明るくすると確信しております。

そして、こんな煮詰まった世の中にこそ、キュートな由美かおるが愛おしい♪♪~♪

個人的には溌剌とした十代の頃はもちろん、所謂「イイおんな」になってからの彼女のヌード、あるいは秘めやかなお色気が滲む佇まいに心のときめきが抑えられず、特に東宝映画「エスパイ(昭和49年・福田純監督)」における伝説の「プルン」、つまり野卑な黒人に下着を切り裂かれ、プルンと飛び出した美乳の素晴らしさが永遠に忘れられないのでした。

コメント
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