■青い影 / HSAS (Geffen / ワーナーパイオニア)
結局、人が歌ったり、楽器を演奏するのは、そこにやりたい演目があるからでしょう。
特に良い曲、つまりヒットした歌やメロディに対する衝動は、例えばカラオケの大いなる普及やアマチュアバンドを誕生させる絶好の機会のはずです。
そこで恥ずかしながら、それなりに素人バンドをやってきたサイケおやじが、何時かはきっとっ! そう、心に決めながら、なかなか実践出来なかった曲のひとつが、今や永遠のロックスタンダードになっている「青い影 / Whiter Shade Of Pale」でした。
なにしろプロコル・ハルムのオリジナルバージョンは絶対的に完成されていますからねぇ~~。その全篇をリードするパロック調のオルガンの響きとソウルフルなボーカルの対比は、何処の誰がやったって、それはコピーの領域を出ず、下手を打ったら、バンドの稚拙さがモロに露呈するばかりでしょう。
しかし、それでもやりたいと願うサイケおやじの前に1984年、突如として現れたのが、本日ご紹介のカバーバージョンです。
う~ん、これは最初、ラジオで聴いたんですが、思わず唸ってしまったほどのハードロックがど真ん中で、ほとんど震えが来てしまったですよ♪♪~♪
演じているHSASというバンドはサミー・ヘイガー(vo)、ニール・ショーン(g)、ケニー・アーロンソン(b)、マイケル・シュリーヴ(ds) という面々4人の企画プロジェクトながら、1983年11月に行った短期間のライプ公演が大ウケし、そこで録っていたライプ音源に後日の手直しを加えて発売に至ったのが、この「青い影 / Whiter Shade Of Pale」を含むアルバム「炎の饗宴 / Through the Fire」だったという顛末は、今やハードロック伝説のひとつだと思います。
と書いたのも、サイケおやじと同世代の皆様には説明不要かと思いますが、サミー・ヘイガーは元モントローズの灼熱系ボーカリストであり、当時は孤軍奮闘していたとはいえ、ハードロックのファンからは根強い支持があった存在ですし、またニール・ショーンは言うまでもなく、アメリカンハードロックを牽引していたジャーニーの中心人物!
と言うよりも1971年、弱冠17歳にしてサンタナに加入した天才ギタリストでしたから、同バンドでの繋がりから、マイケル・シュリーヴの参加も納得の人選でしょう。
また、ケニー・アーロンソンは元リック・デリンジャー・バンドの屋台骨を支えていた実力者という事で、ちょいと懐かしい言葉を使えば、これぞっ! 1984年型スーパーグループってもんですよ!
尤も日本のレコード会社にすれば、それでも不安はあったんでしょうねぇ……。
掲載ジャケ写で一目瞭然、それが「サミー・ヘイガー&ニール・ショーン」の名義にしてあるところが、いやはやなんとも、今となっては妙に共感されますよ。
で、肝心のHSAS版「青い影 / Whiter Shade Of Pale」なんですが、これが意外なほどにオリジナルバージョンの雰囲気を大切にしながら、曲の要であったオルガンをニール・ショーンの強靭明快なギターに置き換えるという、心底ハードロックファンの琴線に触れまくるアレンジがたまりません♪♪~♪
もちろん忠実なフレーズの再構築の合間には、十八番の早弾きオカズを入れまくりですから、ちょいとギターを触っている者にとっては、コピー衝動をズキズキと刺激されるわけです。
しかし、流石は天才と称されたニール・ショーンのギターは、一筋縄ではいきません。
ハードな感性と分厚い音作りは、前述したアルバム全篇で堪能出来ますが、この「青い影 / Whiter Shade Of Pale」においては、行き届いた歌心が繊細に響くという見事さで、ちょっと聞きにはスラスラと耳に入ってくる演奏展開の中に仕込まれたナチュナルなセンスの良さには、完全脱帽!
とてもじゃ~ありませんが、サイケおやじの感性では、足元にも及ぶところがないのです。
特にチョーキングや音の伸長時に出す独自の味わいは、ピッキングそのものが通常とは違うようで、そのあたりを様々な映像で確認すると、運指とのコンビネーションが天才の証明のような気が!?!?
ですから、分かり易いフレーズの合間に過激な早弾きを押し込む得意技が、HSAS版「青い影 / Whiter Shade Of Pale」を更なる魅力の高みに引き上げているのは確かだと思います。
さて、そこでサイケおやじのコピーの手際としては、まずストレートなメロディの展開は、まあ、なんとかなるでしょう。
そこで問題となるのが、合の手気味に炸裂する早弾きのパートなんですが……。ここは例によって、それなりのスケール弾きとアーミングで逃れようする、如何にも姑息な手法で、ご勘弁……。
う~ん、しかし、それがやっていて気持E~~♪
正直に告白して、失笑されるに決まっている気分なんですから、名曲「青い影 / Whiter Shade Of Pale」も救われませんよねぇ。
不遜のお叱りも、重々覚悟の次第です。
ということで、おやじバンド御用達のカバーバージョンとはいえ、コピーするのは決して容易ではありません。全てのパートが、きっちり組み上がっているところにライプならではの一発録りの臨場感と瞬発力が、なかなかどうして、直ぐには表現しえません。
なにせ、我等はトーシロのバンドですから、という言い訳も恥ずかしくはないでしょう。
しかし、やるからにはロック魂!!
所詮は道楽と居直りつつも、それだけは思っているのでした。
二ールショーンは確かどっかの有名バンドを蹴って
サンタナに加入したんですよね。ドコだったっけ?
こちらこそ何時も律儀に御返答おそれいります。
実はさっきアンヌさんのブログに行ったら
アンヌさんに返答して貰っちゃってました~!
嬉しいなったら嬉しいな♪ヽ(゜ー゜*ヽ)(ノ*゜ー゜)ノ
コメント感謝です。
ニール・ショーンのサンタナでの公式初レコーディングは「サンタナⅢ」のセッションと言われていますが、当時は弱冠15歳、つまり高校生だったのですから、やはり天才でしょうねぇ~。
ひし美ゆり子様はファンを大切にするのが、ご自分の使命と心得ていらっしゃるようです♪
永遠のウルトラヒロインは、違うんですよ(微笑)。