■黒い炎 / Chase (Epic)
昨夜の宴会はご推察のとおり、不景気によるボヤキ優先モードが支配的でした……。
しかし今日からは気持を取り直して、とにかく前を向いていくしかないですね。
そこで朝っぱらから猛進するプラスロックを聴きました。
ご存じ、トランペットが激しく咆哮し、ロックのビートが炸裂しまくった1971年の大ヒット! 原題は「Get It On」ですが、これを「黒い炎」とした邦題は秀逸の極みとしか言えない、熱血が最高です。
そして実際、我国でも洋楽というジャンルを超越した有名曲となって、豪快無比なイントロやエンディングのキメのフレーズが、今もワイドショウやニュース番組のジングルに使われていますから、当時をご存じ無い皆様も、あっ、これだったのか!?! とシビレること請け合いです。
ちなみにチェイスはウディ・ハーマン楽団の看板トランペッターだったビル・チェイスが結成した本格的なブラスロックのグループで、メンバーはビル・チェイス(tp,arr)、テッド・ピアースフィールド(tp,vo)、アラン・ウェア(tp)、ジェリー・ヴレア(tp,vo)、エンジェル・サウス(g,vo)、フィル・ポーター(key)、デニス・ジョンソン(b,vo)、ジェイ・バリッド(ds,per)、テリー・リチャーズ(vo,g) の9人組ですが、やはりホーンセクションがトランペッターばかりというのが痛快なサウンドの秘訣でした。
ちなみにメンバーは何れもがジャズ畑出身であり、オーケストラやスタジオの仕事の他に、有名ジャズプレイヤーのバンドレギュラーも務めた実力派揃いでしたが、中でもドラムスのジェイ・バリッドは一時期のビル・エバンス・トリオでの活躍もあったという超一流です。
で、この「黒い炎」はデビューアルバム「追跡 / チェイス」からのシングルカット曲として白熱の大ヒットを記録したわけですが、アルバムも当然ながらチャート1位のベストセラーとなり、巡業公演も大成功しながら、なんとその大ブレイクの最中にレギュラーメンバーの脱退が続くという、実に不可解な出来事があり、セカンドアルバムの「ギリシャの神々 / エニア」は、なんとも中途半端な仕上がり……。
しかも再起をかけてビル・チェイスが新メンバーで作った1974年のアルバム「ビュア・ミュージック」は、なかなかの仕上がりだったのですが、その直後の巡業中、飛行機事故により、ビル・チェイスを含む多くのメンバーが他界……。
当然ながら、バンドは消滅してしまいました。
それゆえにチェイスと言えば、この「黒い炎」の一発屋かもしれませんが、それにしても痛快至極なブラスロックの超王道は不滅!
BS&Tやシカゴの大成功により、1970年前後の時期はブラスロックのバンドが数多く登場しましたが、チェイスこそ、いつまでも忘れられないバンドだと思います。なによりも、この強烈に熱い「黒い炎」を残してくれただけで、サイケおやじは感謝に堪えない気持です。
テンションの高いイントロから疾走していく演奏を聴いていると、さあ、今日もやるぞっ! という力が漲ってくるのでした。
飛行機事故でね~
一応貼っておきます、つまらないブログです。
http://blog.goo.ne.jp/babylon-rocker/
コンサートに行った兄の話では、途中参加のボーカリストの G.G.Shin もトランペットを吹き5管編成でコンサートをやったという記憶があります。
久しぶりに聞きたくなってきたので、またアマゾンでポチッとクリックしてしまいそうです。
遅れ馳せながら、本年もよろしくお願い申し上げます。
中学1年の時に初めて買ったレコード(もちろんシングル盤だった)がこれでした。
初体験の相手というのは、年をとるとどういうわけかまた会いたくなるもので、ちょっと前にCDアルバムを購入してしまったのでした。
男の悲しい性とでもいうべきなのでしょうか・笑
コメント、感謝です。
確か問題の飛行機事故で生き残ったメンツがいたはずなんですよ。後に映画ロッキーの主題歌を歌ってブレイクしたような記憶があります。
貴兄プログは後ほど、じっくりと拝読させていただきます。
ありがとうございます。
コメント、感謝です。
チェイスの来日公演は、なかなか好評だったようですね。私は行けませんでしたが、当時のマスコミは絶賛していたと思います。
そうでしたね、5管トランペットが炸裂していたそうです。
チェイスのアルバムはデビュー盤が最高です。4ビートあり、ソウルグルーヴもあり、ロックど真ん中の激烈演奏あり!
ライブ音源入りの復刻ボックスとか、期待しているんですがねぇ。
謹賀新年、コメント感謝です。
初体験って、良くも悪くも、忘れられないですよね、何にしても(微笑)♪
自分もCD欲しくなってきました。
本年も、よろしくお願い致します。
このカバー、このサウンド懐かしいですよね。
自分もシングル盤で所有していました。
今聞いても、結構いけてます!!!
今年も宜しくお願いいたします。
謹賀新年、コメントありがとうございます。
このシングル盤は当時の洋楽ファンの心をとらえて離さない魅力が、今も横溢していると思います。
歌謡曲にも大いに転用されましたですよね。
本年もよろしくお願い致します。
っていきなりチェイス!
このグループ大好きでした。
突然事故で消滅しちゃってなんだかなぁ・・ですよね
謹賀新年、コメントありがとうございます。
この世は諸行無常とはいえ……。
残されたものが素晴らしい分だけ、悲しみも大きくなりますよね。
でも、チェイスの面々も天国で演奏しまくっているはずですよ。
地獄の閻魔様も、「黒い炎」に焼かれているでしょう。
本年もよろしくお願い致します。