OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

春だから、グリーメンの恋したら

2023-03-03 18:15:57 | 歌謡曲

恋したら / グリーメン (キャニオン)

もちろん、昭和という時代に全盛だった歌謡フォークで人気を集めていたのは男二人組のフォークデュオばかりではなく、三人編成のトリオグループも夥しく活動していた事も皆様ご存じのとおりだとは思いますが、そのスタイルの多様性は尚更に深まっていたんじゃ~ないでしょうか。

例えば、昭和45(1970)年末頃のラジオでオンエアされる事が多かった本日掲載のシングル盤A面曲「恋したら」を歌っていたグリーメンは、西村協(vo,g)、浅野啓児(vo,g)、市川章夫(vo,b) という顔ぶれだったんですが、聴かせてくれていたのはカレッジフォークをレターメンっぽいコーラス&アレンジで演じるソフトロック歌謡に近い味わいがありました。

ただし、そ~書いてしまったサイケおやじにしても、そんなにグリーメンのレコードやライブギグに接した事は無かったというのが本当のところで、完全なる独断と偏見による思い込みかもしれませんが、とにかく作詞:北山修&作曲:加藤和彦が提供した「恋したら」は、如何にも当時の典型的なスローテンポの歌謡フォークであり、そのロマンチック過ぎる雰囲気には、幾分の気恥ずかしさをサイケおやじは覚えてしまうはずが、葵まさひこのソフトロックなアレンジを得たグリーメンは、きっちり分かり易いリード&コーラスハーモニーを用いて歌っているのですから、本音でグッと惹きつけられるものがあったんですねぇ~♪

う~ん、こ~やられたら、歌謡フォーク愛好者にはウケが良くて当たり前だったと思いますよ。

実際、サイケおやじが通学していた高校にあった同好会フォーク組の連中は、ギターだけの伴奏で、この「恋したら」を歌っていましたですよ。

でも……、そこにはトラムス&エレキベース、当然ながらストリングスも無かったもんですから、サイケおやじは失礼ながら、ちょっぴり気持ち悪さを感じていたわけてすから、グリーメンが残してくれた「恋したら」のスタジオレコーディングのバージョンは、ある意味で「お宝」なのかもしれません、個人的にではありますが (^^;

ということで、昭和40年代後半にはラジオ各社の番組の中に必ずや「歌謡フォーク」や「アングラフォーク」のプログラムが入っており、加えて深夜放送のDJには、フォークシンガー&グループの人気者が起用される等々、本当に「ブーム」が実感出来ていた時期が確かにありました。

それが何時しか、お笑い芸人や女の子アイドルがメインの番組に変更されていった頃が、昭和の終焉と重なっていたのは、何やら感慨深いものが…… (^^;

所謂「日本語のロック」は現在でも続いているのですから、正統的な「歌謡フォーク」も蘇る気がしているのでした。

コメント
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