■涙のくちづけ / The Lettermen (Capitol / 東芝)
洋楽ファンにとっての秋はセンチメンタルなコーラス曲が聴きたくなる季節かもしれまん。
確かに、それは一概に決め付けられることではありませんが、少なくともサイケおやじは、そうなんですよ。
そこで本日ご紹介するのは、あまりにもベタベタな有名ヒット曲ではありますが、レターメンが1969年晩秋からの日本でロングセラーのウケまくりにした「涙のくちづけ / Sealed With A Kiss」を♪♪~♪
あぁ、イントロから泣きの黄金律と言うべきコード進行がたまらないギターのアルペジオ、そして程好いテンポで胸キュンのメロディーを歌ってくれるレターメンのコーラス&ハーモニーは、如何にも晩秋のせつないムードにはバッチリ合うんですよねぇ~~♪
しかもフォークロック調からスタートし、中盤からはストリングやティンパニーを入れ、終盤にはオーケストラの流麗な伴奏を配するというアレンジも秀逸で、さらに終始ソフトムードな歌の解釈は絶品と思います。
というか、特定のリードボーカルを前に出していないスタイルが好ましい仕上がりの秘訣かもしれません。
ご存じのとおり、レターメンはアメリカの男性ボーカルトリオとして1960年代初頭から活動していたんですが、そういうところが個性になっているのはカバー曲等々、どんな演目でもそれほど原曲のイメージを変えないストレートな歌い方にしている事がウケる理由なのでしょう。
実はこの「涙のくちづけ / Sealed With A Kiss」にしても、決してレターメンのオリジナルヒットでは無いという真相があり、では誰のバージョンがオリジナルかという問題についての明確な答えをサイケおやじは出せません。
しかしレターメンのバージョンは決してリアルタイムのレコーディングではなく、既に1965年にシングル盤のB面扱いとして出していたそうですし、後追いで集めていたゲーリー・ルイス&ザ・プレイボーイズのレコードの中に「ハートにキッス」の邦題で同曲が収められていたのは、どうやら1968年の発売と言われています。
また他にもブライアン・ハイランドが1962年にアメリカで大ヒットさせたバージョンとか、つまりは古くから人気があり、どんな時代にも受け入れられる要素が「涙のくちづけ / Sealed With A Kiss」にはあるんですよ♪♪~♪
ちなみにレターメンは既に述べたとおり、それなりに長いキャリアがあって、アメリカでは1960年代中頃が人気のピークだったと言われていますが、日本ではちょうど「涙のくちづけ / Sealed With A Kiss」の大ヒットからの1970年代前半が最盛期で、メンバーはトニー・ブタラ、ジム・パイク、ゲイリー・パイクが、この頃の顔ぶれだったようです。
ただし、「涙のくちづけ / Sealed With A Kiss」は、それ以前のメンバーだったロバート・イングマンが参加していたらしいのですが、これまたサイケおやじには定かに知るところもありません。
それでもレターメンのような男性三重唱のグループにおいては、あまりメンバー云々という事よりも、彼等が提供してくれる歌や音楽そのものを素直に楽しんでしまえるという喜びが優先し、それは決して勉強不足による言い訳ではないつもりですが……。
実際、レターメンが日本で人気絶頂の来日コンサートを開催したり、例えばジョン・レノンの「Love」やデイヴ・クラーク・ファイブの「Because」等々のカバーヒットを連発していた頃は、失礼ながら完全に中年のおっちゃんグループだったのに、ファン層は圧倒的に婦女子が多かったという現実は侮れません。
ということで、そんな理由からあれこれとコーラス系のレコードをひっぱり出して、昨夜から聴いておりますが、レターメンようなスタイルのグループは案外少ないなぁ、という現実に気がつかされました。
う~ん、人気を集めたのも当然というレコードの仕上がりも含めて、そういう歌心を大切にした音楽の素晴らしさは、今の時代にも受け入れられて欲しいものです。
ラジオの電話リクエスト番組で
ボビー・ヴィントンが歌うこの曲を
よく耳にした記憶があります。
またヴィントンのヒットナンバー
「ミスター・ロンリー」も
レターメンがカバーしてヒットさせていましたよね。
コメント、ありがとうございます。
ボビー・ヴィントンも実は好きな歌手です♪
案外と「しつっこい」感じがあるんですけど、そこが魅力なんでしょうか、好きなんです(笑)。
>ラジオの電話リクエスト番組
これも懐かしいですぇ~~♪
なかなか繋がらなくて、イライラした事もありましたけど、リスナー参加の楽しみがありましたですね♪