■早春の港 c/w 魚たちはどこへ / 南沙織 (CBSソニー)
今年の春は寒~~い!?
5月だというのに、3月中頃の気温だというのは、ちょっと怖い気がしますねぇ。これで反動から猛暑でも襲ってきたら……!?
なぁ~んてことを考えながら、本日はとりあえず春の歌としては説明不要、南沙織が昭和48(1973)年春のリアルタイムに大ヒットさせた「早春の港」なんですが、う~ん、やっぱりこれは名曲にして名唱と言う他はありません♪♪~♪
それは当然ながら、その頃の彼女の制作スタッフであった有馬三恵子の作詞と筒美京平の作編曲があればこそ! しかし本質的に伸びやかでありながら、絶妙のせつなさを滲ませる南沙織のハートウォームなボーカルが一番の大きな魅力のはずです。
もちろん今では一般常識(?)となっている真相として、この「早春の港」は前年に発売された彼女のLP「早春のハーモニー」に収録された「ふるさとのように」をリメイクしたものですから、ファンの間ではどちらが好きか? 等々の論争もあるようですが、個人的には尚更に早春ムードが強い、こちらのシングルバージョンを好みます。
そしてさらに衝撃的(?)なのが、B面に収録されている「魚たちはどこへ」の素晴らしさでしょう。
実はこの曲も前述のアルバム「早春のハーモニー」からのカットなんですが、微妙なミックスの違いというか、アナログの45回転シングル盤に特有の音圧レベルの強さゆえでしょうか、なかなかメリハリの効いたサウンドの鳴り、そして南沙織に特徴的な要所での解放感のある節回しが最高なんですねぇ~♪
また、それがあってこそ、イントロから全篇を印象づけてしまうエレピの気持良さ、女性コーラス隊のソフトロック&ソウルフルな存在感が南沙織というよりも、まさにシンシアサウンドと命名したくなるほどのジャストミート感で、流石は筒美京平の作編曲に唸ってしまうこと、必定でしょう。
シャープなビートを提供するバックのリズム隊やオーケストラの上手さも言わずがな、これは南沙織の裏ベストトラックのひとつじゃ~ないか!?
と、サイケおやじは思うばかりです。
ということで、現在入れてもらっているおやじバンドでは、いよいよ南沙織の「傷つく世代」をやる事が決定し、サイケおやじはギターでイントロの「レイラもどき」フレーズを練習中なんですから、このシングルの両面収録曲もやりたいなぁ~~~。
そういう願望がムクムクと湧き上がっていますです、はい。