■梶芽衣子のふて節 (テイチク)
自分がそうでない所為か、どうにもサイケおやじは所謂「おぼっちゃん」の思考や行動についていけず、時として愕然とさせられることも……。
例えば昨日も仕事の重要会議に関係先の副社長が出席せず、先方に理由を尋ねたところ、なんとっ!? 前週、サイケおやじと意見が対立した揚げ句、不貞腐れているってっ!?
バッキヤロ~~~~!
と、思わず叫びたくなりましたですよ、これには……!?
だって、言いたくはありませんが、今回のプロジェクトには大袈裟ではなく、あんたの会社の浮き沈みが左右されるかもしれんのですぜっ!
その現場責任者が、創業者一族のおぼっちゃん育ちとはいえ、職場放棄とは何を考えているのか、もう、呆れ果ましたよ……。
しかし、まあ、その場は番頭格で実質的な仕切り役が参加していてくれたので、なんとか仕事の進展はありましたが、全く先が思いやられる一幕だった事はまちがいありません。
もちろん、人生には不貞腐れも、肯定される時があるでしょう。
ただし、それに対しての責任ってものも、確かにあるんじゃ~ないですかねぇ?
さて、そこで思い出されたのが、本日ご紹介のシングル曲で、タイトルがそのものズバリの「ふて節」ながら、その前に「梶芽衣子の」としっかり公言されているのが凄いところでしょう。
つまり不貞腐れにも自己責任があるって事なんですよねぇ~、穿った思い込みとしては。
えっ、それは梶芽衣子だから、出来るんだよ、という声もはっきり聞こえたりしますが、そう言われると返答に困っちまうなぁ……。
なにしろこれが出た昭和48(1973)年は既に「野良猫ロック」や「女囚さそり」等々の強烈なイメージから、「地震、かみなり、梶芽衣子」とまで決めつけられていた怖い美しさが絶頂でしたからねぇ~~♪
ちなみに楽曲はご推察のとおり、彼女が十八番の怨歌節で、作詞は保科幸男に作曲が曾根幸明、そして編曲を小谷充が担当するという、まさに凝り過ぎない良い仕事の典型が、ここにありますよ♪♪~♪
そして全く今日までも揺るぎない、梶芽衣子のクールビューティな真骨頂が、ひとつの確定形として記録され、しかも幾分未完成なところさえも滲む歌いっぷりが、なかなかリアルだと思います。
また当然、梶芽衣子ならではの高音域の伸びた節回し、ちょいと細い声質の妙も素晴らしく、それこそがファンを魅了するのでしょう。
さらにジャケットに登場する彼女のイメージ!
そのファッション感覚と痛烈な佇まいは、誰もが真似出来るものではありません!
まさに自己責任型の孤高のスタア性が、眩しいばかり♪♪~♪
しかし現実を見つめてみれば、与党内には今日の混乱に至った元凶とも言える「おぼっちゃん」の我儘が、筋を通しているようでも、結果的にアホボン丸出しで、情けないですねぇ……。
また同様に、そんなもんに振り回され、処分もテキトーに変えてしまう上層部も、これまたボンクラの顔見世状態!
ふんっ、サイケおやじは絶対にそうはならないぞっ!
件の「おぼっちゃん」副社長に対しても、容赦無く仕事を進め、毅然と筋は通させていただきますよ。
そう自分に言い聞かせる意味もあって、本日はあえて「梶芽衣子のふて節」を鑑賞し、これを書いているのでした。