■好き!すき!!魔女先生(TBS / 東映)
菊容子という女優さんを覚えておられるでしょうか?
拙プログを訪れて下さる皆様ならば、きっとそうであろうと、サイケおやじは思っているのですが、彼女は所謂実力派女優として十代の頃から活躍し、昭和40年代のテレビドラマでは欠かせない存在となり、ジャンルを問わず、夥しい作品に出演しています。
そして中でも昭和46(1971)年10月から翌年3月にかけて放送された「好き!好き!!魔女先生」は、彼女が主演の傑作学園物として忘れられないはずです。
なにしろ「菊容子」というよりも、この作品での彼女は「月ひかる」というエスパーであり、アンドロ仮面というスーパーヒロインとなって神格化されたのですから、完全にファミリー向けのドラマでありながら、特撮ファンをも虜する人気を獲得♪♪~♪
当然ながら劇中ではタイトルどおり、小学校の教師として生活していますが、その正体は宇宙連合の平和監視員として地球にやって来た(?)アルファー星のお姫様なんですねぇ~~~。そして「ムーンライトパワー」を駆使し、子供達の安全と地球の平和を守るという設定は、そのまんま元祖特撮ヒロインと言えるかもしれません。
しかしドラマとしては、あくまでも学園物というジャンルを踏襲していますから、新しく赴任してきた美人の先生が魔法(?)を使い、何時の間にか不思議な事件を解決するという、まさに子供達の夢を描いた展開は、菊容子の演技力はもちろん、子役も含めた脇役陣の堅実な存在や脚本と演出の上手さも加わって、なかなか充実の仕上がりでした。
また、イヤミのない特撮シーンの使い方も流石だと思います。
さらに番組は回数を重ねるうちに、菊容子=月ひかる先生がアンドロ仮面というスーパーヒロインに変身するようになり、悪役怪人を退治するという王道路線に入ったのですから、ますます人気沸騰!
実はサイケおやじが好きなのは、この部分であって、なにしろアンドロ仮面の衣装が青いミニスカ♪♪~♪ ということは、アクションシーンでは「見えて」しまうんですねぇ~~♪
もちろん子供向けの番組ですから、露骨な「パンツ見せ」や「生パン」ということはありませんが、アンドロ仮面のアクションには、なにか自然体の羞恥心というか、場面によっては意図的にパンツを見せまいとする仕草もあって、そんなところにもサイケおやじはグッと惹きつけられていました。
また、そうしたシーンではカメラワークも意外に緻密というか、なるべく太股の露出やヒップラインの派手な表現を避けるように計算されているところが、これまたニクイばかり!? しかし、それでも「見えて」しまう部分の威力は絶大というか、かえって逆効果的に刺激が強くなってしまうと感じるのは、サイケおやじだけでしょうか?
ちなみに菊容子は知る人ぞ知るのグラマー系巨乳女優のひとりで、普通の衣装でも目立ってしまう胸のふくらみ♪♪~♪ 如何にもの「丸み」が眩しい肉体の存在は見惚れてしまいますよ♪♪~♪
ただし菊容子の魅力は決してそれではなく、子供時代はモデルで活躍したという履歴があるように、強い「眼の力」が印象的で、それは数多く出演したドラマの中で、ある時は悪役や悪女さえも凛とした佇まいで表現しますし、地味ながら目立ってしまう女学生やワケアリのOL等々は十八番の役柄でした。
それが「好き!すき!!魔女先生」では、ナチュラルに正義を遂行する美人の女教師という、まさにジャストミートの当たり役となっています。もちろん劇中にはオトボケやお笑いの場面もテンコ盛りに用意されていますから、これが傑作にならなかったらドラマの神様が怒るでしょうねぇ。
ということで菊容子は、この作品だけでも決して忘れられない女優さんでしたが、他にも名演がどっさりある中で、好事魔多し!?!?
なんと昭和50(1975)年4月29日、自宅マンションで絞殺死体となって発見され……。
享年24歳、まさに美人薄命です。合掌。
ちなみに加害者は当時交際していたという某男優でしたが、動機は別れ話の縺れと言われていますし、犯人が自殺を図るも死にきれずに逮捕という顛末は、不謹慎ながら、なにかサスペンスドラマのような記憶になっています。
そして非業の死がなければ、おそらくはさらに大きな存在の女優として輝いたことは間違いない! サイケおやじは、そう思うばかりです。
最後になりましたが、なんで本日は「好き!すき!!魔女先生」かと言えば昨夜、フラフラと入った中古屋で4枚セットの復刻DVDを発見したからで、迷わずゲットした後は明け方まで鑑賞♪♪~♪
う~ん、菊容子は素晴らし~~~~♪
アンドロ仮面の青いミニスカ&パンツが目に染みたのは、言うまでもありませんねっ!
機会があれば、皆様もご鑑賞下さいませ。