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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

スーちゃんの通夜とキャンディーズの思い出

2011-04-25 16:03:41 | 歌謡曲

危い土曜日 / キャンディーズ (CBSソニー)

さて、昨日ご迷惑をおかけした急用ですが、それは学生時代の友人から入った電話でした。

「ど~か、スーちゃんの通夜会場へ連れて行ってくれっ!」

うっ、まさかそんな事を頼まれるとは想像してもいませんでしたが……!?

実は友人はリアルタイムからのキャンディーズファンで、それはファンというよりも信者といって過言ではありませんでした。

なにしろ正式デビュー以前から好きだったと本人が語るように、確か某テレビバラエティで顔見世をやっていた時、既に彼女達の虜になっていたというのですが、とにかく周囲の無理解を超越し、キャンディーズの追っかけのような事までやっていましたから、今回のスーちゃんの突然の悲報には心中如何ばかりか、それはサイケおやじにも充分に納得されます。

そして当然ながらファンも参集を許された彼女の通夜に向かうべく、昨日は朝から用意周到だったそうですが、なんと白内障の手術をした影響なのか、ちょいとした事で転倒し、足を捻挫!

それが昼頃だったそうで、しかも休日とあって医者は休診ですから、応急の湿布を施したものの、痛みで歩行も困難……。

そこでサイケおやじに助けを求めてきたというわけなんですが、何故にサイケおやじになのかと言えば、キャンディーズが現役だった当時、ある事情からサイケおやじは件の友人をバイクの後ろに乗せ、某地方の巡業会場へ向かったことがあるのです。

しかもその時はお礼として当日のチケットを貰っていたおかげで、サイケおやじは生涯唯一度のキャンディーズコンサートに接することが出来たのですが、正直に告白しておけば、私的にはキャンディーズには何の興味もありませんでした。

それでも流石に全盛期だった彼女達のヒット曲は幾つか、自然に知っていましたから、それなりにウキウキした気分は偽れません。おまけに会場は狂信的な野郎どものファンで超満員! とてつもなく濃~~い時間を体験したのですねぇ。

もちろんキャンディーズも精一杯の熱演でした。

ただし連日のハードスケジュールの所為もあり、また会場の狂騒ゆえにレコードで聴かれるようなコーラスワークは荒っぽく、アクションも終盤では動きが苦しくなっていましたですねぇ……。

まあ、そのあたりがライプならではの魅力というところなんでしょうが、それを見事にサポートしていたバックバンドはコーラス隊も含めて、非常に上手かったです。

ちなみにこのバンドが後に和製EW&Fともいうべきスペクトラムに発展したのは今や歴史ですが、そういうブラス入りのディスコ歌謡を歌って踊るキャンディーズには、客観的にその場にいたサイケおやじもシビれました。

そして本日ご紹介のシングル盤A面「危い土曜日」は、そのクライマックスで演じられていた人気曲! しかしサイケおやじは当然ながらその時は曲名も知らず、後で友人に尋ねたという次第です。すると友人は掲載したレコードまでプレゼントしてくれたんですから、持つぺきものはなんとやら♪♪~♪

ですから、今回の急な頼みにも、サイケおやじは断れない義理と友情を感じてしまい、昨日もそれが継続しての行動となったのですが、とにかく車で現地に到着してみると、やはり大勢の弔問客が訪れていました。

う~ん、キャンディーズはリアルにフォーエバーなんですねぇ~~。

最後になりましたが、肝心の楽曲は既に述べたようにディスコ歌謡路線の和製ニューソウルで、作詞:安井かずみ&作曲:森田公一の作風は、発売された昭和49(1974)年春の流行を巧みに取り入れて秀逸♪♪~♪ しかも竜崎孝路のアレンジはパーカッションを全面に出したミックスの効果もあり、熱くて流麗なストリングスや咆哮するブラスとキャンディーズのキュートな存在感が抜群のコントラストで対峙するという、タイトルどおり、実にアブナイ仕上がりになっていますよ。

こういう逸品が普通に作られていたのは、これもまた昭和歌謡曲全盛期の証だと思います。

ということで、キャンディーズのレコードはこれ1枚しか持っていないんですが、今となっては、やはり彼女達のミニスカと笑顔が眩しくもせつないですねぇ……。

謹んでスーちゃんのご冥福をお祈り致します。

コメント (6)
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