今日は仕事で、ぐったりです。
こんな時は、ストーンズに限りますって、それは私だけ!?
そこで――
■The Greatest Lost 1972 Live Album / The Rolling Stones (SODD)
わかっちゃいるけど、止められない!
それがストーンズのブートです。
本日ご紹介のブツは、これまでも度々、多くの業者によって手に変え、品を変えて出されてきた音源の最新バージョンです。
録音は1972年6月24日、テキサスはフォートワースにおけるセカンドショウのライブですが、皆様ご存知とおり、この時の北米ツアーではライブ盤及びライブ映画が企画されており、多くの素材が公式に残されました。この音源も、その中のひとつです。
そしてレコード会社とのイザコザで、全てがお蔵入りしたという経緯だけが残されたのです。
しかし海賊盤の業者がそれを放っておくはずがなく、アナログ盤時代から全盛期ストーンズの高音質ブートとして、例えば「Philadelphie Special」、通称「フィラスペ」と呼ばれる2枚組アルバムは超名盤とされてきました。
それがCD時代になっても、色々なブツとして流用再発され、また新音源も発掘されたりして今日に至っているというわけです。
で、このブツの演目は以下のとおり――
01 Brown Sugar
02 Bitch
03 Rocks Off
04 Gimme Shelter
05 Don't Lie To Me
06 Love In Vain
07 Sweet Virginia
08 You Can't Always Get What You Want
09 Tumbling Dice
10 Midnight Rambler
11 Band Introductions
12 Bye Bye Johnny
13 Rip This Joint
14 Jumping Jack Flash
15 Street Fighting Man
結論から言うと、これまでの中では一番素直な音がしています。
実はこの音源からは当日のショウで演奏された「Happy」と「All Down The Line」が抜けているのですが、揮発の中には、それを他の音源で補ったり、あるいは当日の客席での隠密録音を用いたりしたブツがありました。ですから、それゆえに不自然な音質改良があったりして、個人的には???だったのです。
で、このブツの録音状態は、もちろんライン音源なので、最高に迫力があります♪ ステレオの左右の定位も合っていますから、右のギターがキース・リチャーズ、左のギターがミック・テイラーという気持ち良さ! ホーン・セクションのミックス具合も、絶妙に補正してありますし、リズム隊もメリハリがある存在感ですから、たまりません。
う~ん、それにしても、この頃のミック・テイラーは弾きまくりですねぇ~♪ キース・リチャーズのアブナイ部分に助け船を出しまくっています。
もちろんバンド全体にも恐いものしらずの勢いがありますし、当に世界一のロックバンドに伸し上がった当時のストーンズが堪能出来ます。
あぁ、こんなん聴いていると、何時の日か公式ライブ盤が出ないかなぁと夢みますねぇ~♪
ちなみに私が一番好きなのが、メンバー紹介からキース・リチャーズを紹介して、間髪をいれず「Bye Bye Johnny」を演奏するパートです。「キース・リチャーズ・オン・ギタ~、チャラララ、チャララララ~♪」と例のチャック・ベリー丸出しのイントロが始まるんですよ! カッコイイ!
演奏そのものもバカノリで弾きまくるミック・テイラーとヘタクソなキース・リチャーズのギター対決が最高で、ヤケクソのコーラスも良い感じです。
ということで、海賊盤初心者にもオススメ出来る優良ブートです。しかも初回盤には前述した「フィラスペ」の復刻音源を入れたCD-Rが付いています。演目はほとんど同じですが、こっちは複数のステージから選び抜いた音源を収めていますので、やはり楽しいですよ。
やっぱりストーンズのライブは最高です♪