スギヒラタケが、美味し過ぎる。

　杉キノコのことを、ここら辺では「スギワカエ」或いは「スギワゲ」と言う。

　一時、農水省から食べるなと注意喚起があったが、そんなもん知るかいな。ご先祖様の時代からずーっと食って来たキノコが、毒キノコであるはずがねえ。

　近所の奥様から、塩出ししたものを頂いた。これが美味くてビックリした。良くダシが出ている。ごま油と相性抜群だ。

　けさも食べたが、きのうの興奮が無い。冷たいからだ。温めると、味が良く分かる。ごそっと頂いて調理したので、あと１週間位持つかも知れない。最近では「肉じゃが」と同じくらいポイントが高いゾ。これを「しあわせ」と言う。イッシッシ。宮沢賢治が、ほんたうの「さいわい」とは何だろうと言っていたが、小さな幸せを見つけることが出来る能力を「さいわい」と言うのだ。

タニシの仕事ぶり

　水を替えたばかりのメダカの水槽が、早くも濁ってきたので、なんでかなーと考えた。

　前は半年経っても綺麗だったのに。何が違うんだろう。あーそうか、タニシが居ないもんな。というわけで田んぼにタニシを捕りに行きました。

　大きいの３個に、小さいの４個ぐらいを、大小の水槽に放した。あれから１週間。見事、澄んできた。壁の藻が消えて良く見えるようになりました。

　タニシは大事なんだなあ。脇役だけど、いい仕事してます。これからは、正式メンバーだ。頑張ってくれたまえ。

ボクシングの罠にハマった、村田諒太。

　ボクもきのうの試合は見ていました。正直、判定にはビックリしました。しかし納得しました。手が出てないもん。１ラウンドごとにジャッジを付けたら、ああなるのかなと思いました。

　なんたって倒し切れなかったのが敗因ですよ。右ストレートを狙い過ぎでしょう。相手は、それだけマークしてるんだから。

　それよりは沖縄から出て来た、具志堅の教え子の比嘉大吾ですね。あれは興奮しましたよ。強かったなあ。

大相撲、きのう最高の勝負。

　まったく話題に上らなかった一番がある。五日目の北勝富士と貴景勝の一番だ。立ち合い、頭で当たって、そのあと合計８回、ごつんごつんと頭突きの応酬の末、引き落としで貴景勝が勝った。すがすがしい対決だった。

　奇しくも北の富士が解説で言っていた。北勝富士が昨日立ち合いで変わったから、きょうはがつんと行って欲しいね、と。

　そしたらその通りになった。８回は大げさかも知れないが、７回は頭と頭でぶつかっていった。１回は空振りだった。

　二人は高校の先輩後輩の関係だそうだ。相撲マナーもいい。北勝富士は額から流血していたが、貴景勝は無傷だった。

　力士は負けた時の礼が浅い人間が多いが、北勝富士は、そこまで下げるかというほど深い。これを毎場所続けて来た北勝富士はそれだけでエライ。

信心のこころ

　４月の或る日、公民館の会議から帰ると、お隣さんの車庫の前にネコが横たわっていました。私が第一発見者のようです。このネコは野良ですが、よだれを垂らしているので、うちでは「よだれ君」と呼んでいました。

　それでまず妻に報告して段ボールを探したりして戻ると、妻が泣いています。泣きながらタオルにくるんでやっています。

　さてどうしたものか。きょうは日曜。役所は休みだし、と思っていると、筋向いのＳさんが出て来て、自分のうちの屋敷内に埋めてあげると言う。あとで聞いたが、敷地が隣り合ったＹさんには日頃から打ち明けていたそうだ。つまり近所で亡くなった身寄りのないネコは面倒見ると言う風に。

　見ていると、苦も無くスコップが土に入っていく。この一画を埋葬の場所にしているようだ。

　そしてＹさんが言うには、あれから毎日ロウソクをつけて弔っているという。

　今、ゴミを持って出たら、ロウソクが見えた。本当だった。

　あれから３週間。無口で滅多に自分から話しかけることの無かった男性だが、こういう心を持った人間だったんだ。