或る日、むかいの奥さんが大ぶりの柿を抱えてやって来た。
これを干すのだという。有無を言わさず、皮をむき始める。
我々一度もやったことないので、されるがまま、なすがまま、ほとんど見ていた。
沸騰した湯に通して、さて干す場所がない。2階のベランダにしよう。
1週間ほど経過した。腐ってない。カビも生えてない。これは、ひょっとすると、うまくいくかも知れない。
妻が、柿は揉む必要があるんじゃないかと聞いた。奥様は必要ないとおっしゃる。地方によって、やり方は違うかも知れない。柿の種類も違うだろう。
日に日に縮んでいくので、安心して見ている。この1週間は、前線が通過する雨風の日が多かったにもかかわらず、ちゃんと進んでいる。ただし軒天井に近い場所は、空気の流れが悪いのか、大きいままだ。
これがどうなるか、今のところ様子を見ている。
一歩ずつ、縄文生活に近づきつつある。
山野の恵みは大切に、いただきましょうね。
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