今、北海道では、厄介者だったエゾシカがスーパーに並ぶようになったそうだ。生姜で甘辛く煮たらおいしいと、主婦が買っていく。シカ肉は、牛・豚に比べカロリー3分の1、脂肪は15分の1、バランスのいい栄養素、だからとってもヘルシー。シカし、値段は国産牛と変わらないという。それはどうかと思う。もっと安くてもいいんじゃないか。飼育に手間が掛からないんだから。でもその分、野生のものが安全かどうかに、心配りが必要だらしい。そういうチェックを経て今、大手スーパーが店頭で扱うようになった。肉だけではない。皮がスリッパになったりしている。柔らかくて、丈夫で、軽い。そういう特徴がある。
日本では毎年50万頭づつ、シカを獲らないと、数が減らないそうだ。シカだけではない。イノシシの被害も甚大なものがある。5月からは、鳥獣保護法が改正されて、保護するだけではなく、管理するという項目が追加される。まるで縄文時代に戻ったようだ。ある意味、ようやく祖先が行っていた、自然と共に生きる生活に戻れるのかも知れない。
野生のシカを食べるとE型肝炎を発症することがあるから控えるように、という意見もあるようだ。しかしウイルスというのは、インフルの例でも分かるように、胃に入って消化されてから活性化するということはない。あくまで生の状態で粘膜を通して入ってくる場合に限る。その人は自分で解体して、シカの血液に接触して、直接感染したのかも知れない。元々野生動物を相手にしてきた「マタギ」に聞くと分かると思うが、ボクら縄文人の末裔はあまり生肉が好物ではない。良く焼いた肉が好きだ。牛でも私は中が生のヤツはどうも苦手だ。うまいとも思わない。だからあえてレバーを生で食べようとも思わない。山のもので、生で食べたいと思うような食材は浮かばない。
山はやっぱり、恵みの宝庫だった。自然放牧の良質な肉があるのに、放っておく手はない。ただ、心配なのはまた自然保護団体が余計なおせっかいを焼いて来ないとも限らない。マウンテン・シェパードが現れる前に、しっかり手を打っておいた方がいい。
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