松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

川崎巡礼の人々

2019-06-01 14:32:59 | 日記・エッセイ・コラム

 前田健太好投ドジャースのフィリーズ戦を見ていた。

  5回終了で、ニュースが1本入る。それは川崎の事件現場に押し寄せる人たちを伝えるニュースだった。

  初めての休日を利用して、花束や飲料を捧げに来る人々。ボトルの数を見ただけで、凄い数の人たちが見えていることが分かる。

  あれを見て考えた。これは生きているみんなで、犠牲者の魂を鎮めるために来ているんだ。

  上皇、上皇后陛下の旅と、おんなじなんだ。今度は私らが、という意思表示にも見えた。

  ひとごとと思わない人たちが、こんなにいる。

  まるで縄文時代の祭祀をする人々のようだ。

  日本人のスピリットが、令和の時代になっても生きている。

  これは日本人の財産だし、もしかすると両陛下の築き上げたものかも知れない。

  こういうことって、大事だと思う。

  犠牲者の方たちは、影も形も無くなったと思いますか。

  そう思うなら、こんなに集まるはずがない。

  何かしら、届くと思うから、見えている。

    邪気を鎮め、霊を弔う、巡礼の旅なんだ。

  NHKは、このスケールに、何かを感じているのだろう。

  だから巡礼の旅をニュースにしたに違いない。

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