松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

相撲が薄っぺらくなっていく

2022-05-15 05:03:01 | 日記・エッセイ・コラム
 きのうの大相撲中継を、自己矛盾を抱えながら見ることになった。つまり葛藤だ。大嫌いな白鵬のパフォーマンスは観たくない。かと言って、個人個人の勝敗は気になる。

 誰が考えだしたのか。相撲人形が登場して、白鵬と組んで実地でさっきの取り組みを説明する。しかしオレの気のせいだろう、さっぱり言わんとするところが、入って来ない。白鵬の語彙不足は明らかだった。そこをアナが素晴らしい的確さを持ってアイディアをサポートする。
 例えば大栄翔対御嶽海戦。大栄翔が得意の突っ張りで御嶽海を土俵際まで追い詰める。ここで両者の間に空間が生まれた。その一瞬のち、「ため」を作った大栄翔が一気に押し出した。この「ため」という言葉。これもアナのナイスサポートだった。オレには、そうは見えなかったネ。

 最後のあがきで御嶽海が、はたこうとした。何かを察知した大栄翔が一瞬で動きを止めた。すると無駄な動きをした御嶽海は、空振りで運動量を損し、大栄翔が押し切った。
 相撲関係者も相撲を薄っぺらくしているが、当の力士が相撲を面白くなくしている。今場所のわたたたっ。舌噛んじゃった。もといっ、若隆景に元気がないってのもあるが。対戦した豊昇龍の変化が二人の対戦を台無しにした。

 変化ったって、顔の変化じゃないよ。立ち合い変わったんだよ。あれは持って生まれた機敏さもあるでしょう。モンゴル勢の良くやる手でもある。しかしこれは、大勢のファンの期待を裏切る行為でもある。
 とにかくモンゴル勢は目の前の白星が欲しい。そうでないのが、琴ノ若や王鵬だ。こっちも、じっくり育てる気でいる。

 しかしまあ、今場所は不作だ。もう見なくていい。協会幹部は、白鵬の醜態を晒したいのかもな。それならそれでいい。ゲストの松重は白鵬を褒めちぎっていたな。さすが大横綱って。実況アナと二人で全力サポートだった。何ともつまらんものを見てしまった。
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